弁護士・深山大翔(松本潤)は、パラリーガルの明石達也(片桐仁)とともに、事件の検証を行っていた。都内の高級マンションを出て、高級車で首都高を走る。オービスが光り、速度超過で車が撮影される。その後、研究所の一室に雪崩れ込む。検証は終わり、深山は何やら確信を得た様子だった。
研究者と企業側が報酬をめぐって争っている中、斑目法律事務所の室長・佐田篤弘(香川照之)が颯爽と現れる。佐田は、副社長の息子たちがインサイダー取引を行っていることを突き付け、企業側は報酬増額を認める。
深山が裁判で被告人のアリバイを立証した帰り、佐田の運転する車が急にやってきて、轢かれそうになる。スマホの画面が割れてしまうが、佐田は悪びれずに去ってしまう。
斑目法律事務所の所長・斑目春彦(岸部一徳)に声を掛けられ、深山は話を聞く。斑目は、新設する刑事事件部門のため、深山をヘッドハンティングする。斑目は、弁護士会の会長の座を狙うため、刑事事件を担当することにしたのだった。
深山は、年収3千万円を提示されるが、拒否する。ところが、明石の必死の説得で深山はヘッドハンティングの話を行う。一方、佐田は刑事事件担当の部長に抜擢される。最初は拒否していたが、1年後のマネージングパートナー昇格を条件に出され、渋々異動を了承する。
深山は早速、刑事事件の担当を任される。ネットショップmaxV・塙社長が殺害された事件で、赤木運送・赤木義男に接見しに行く。まずは、事件に関係のない生い立ちや出身地などの話を始め、同行した立花彩乃(榮倉奈々)弁護士は辟易とする。
ようやく事件についての話になり、赤木は「酒に酔っていて事件当日の記憶がない」と言う。任意同行された際、会社のデスク下から凶器が発見され、逮捕されてしまったのだという。だが、赤木は無実を主張している。
ところが、検察は指紋のついた凶器、防犯カメラの映像などの物的証拠を手にしていた。さらには、被害者から仕事の契約を一方的に打ち切られており、動機も充分とされていた。防犯カメラの映像には、赤木のものとされるジャンパー、ズボンを身につけた男性の姿が映っていた。ところが、顔は映っておらず、深山は現場へと向かう。
塙社長の自宅前を訪れ、防犯カメラの位置を調べる。防犯カメラはいくつも設置されていたが、顔が映っているものはなかったことに、深山は疑問に思う。
赤木運送の事務所を訪れ、深山は事件当夜のことを聞く。さらには、赤木社長が高血圧で朝昼夕と分けられた薬箱を事務所に置いていたことや、近くで火事が起きて消防車が出動していたことを聴取する。
深山は、塙社長の部下・友永に会って話をする。「赤木さんは社長を威嚇しただけで、暴力は振るっていない」といったことを聞く。さらに、消防署を訪れ、赤木の事務所近くで、「サイレンが鳴り響いていた」という話を聞く。
赤木は、高血圧の薬をすり替えられ、睡眠薬を飲まされてしまったのではないか、と深山は仮説を立てる。翌日、監視カメラを事務所の会議室に設置し、顔が映らないようにして塙社長の邸宅に侵入できるのか、実証を行う。犯人は、カメラの位置を全て知り、何度も練習しないと無理だろう、という結論に達する。
深山は、担当の丸川貴久(青木崇高)検事に話を聞く。そこで、「赤木さんは睡眠薬を飲まされ、何者かがなりすましている可能性があります」と可能性を指摘するが、検事は「塙社長の奥さんが、赤木社長をガード下で見かけている」と言い、再捜査を拒否。さらに、起訴は揺らがないと言う。
佐田は、「起訴事実を認め、情状酌量を狙え」と命じるが、深山は「調書よりも事実の方が重要です。事実を明らかにする方が大事です」と反対する。
深山は、塙社長夫人の証言を検証する。ガード下ですれ違うと、顔が見えることは判明した。さらに、maxVの社内事情をパラリーガル・戸川奈津子(渡辺真起子)に、「maxVはブラック企業並に低賃金・長時間労働を強いている。他にも赤木運送のようにいくつもの企業が契約切りをされている」と明かされる。さらに、maxVの社内事情を知るため、戸川は「佐田先生にお願いすればいい」とアドバイスする。だが、佐田は協力を拒否する。
深山は、「明日掲載される週刊誌記事です」と、佐田に「敏腕弁護士、刑事事件復帰」というタイトルの記事を見せる。佐田は仕方なく法廷に立たざるを得ず、maxVの社内事情を探る。
深山は、立花を送っていく途中、立花のスマホケースを見て、真相にたどり着く。また、佐田も社内事情が書かれた報告書を読み、戦う決意を固めた様子だった。
裁判が始まり、塙社長夫人の尋問が行われる。深山は証人への質問を行う。赤木の着ていたジャンパーは、「緑色だった」と彼女は証言した。深山は、何度も赤木のジャンパーの色を念押しし、夫人は「赤木さんは、緑色のジャンパーを着ていました!」と言う。
だが、ガード下の黄色いランプでは、緑色のジャンパーを着ていると黒色にしか見えない。深山は、夫人が「緑色のジャンパーを着ていたという証言は、赤木さんが犯人だと印象づけるために行った」と指摘する。
さらに、深山は友永が塙社長を殺害し、赤木社長になりすましたと断じる。友永は、株で多額の損失を出し、会社の資金を流用しており、そのことを塙社長に勘付かれていた。また、夫人は社長にDVを受けていた。2人は結託し、塙社長を殺害し、赤木に罪を着せたのだった。
佐田は、深山に「勝ったときの儀式なんだ」と言い、勝訴を祝して握手する。