「99.9 刑事専門弁護士 第2話」あらすじ・ネタバレ

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商店街のアーケードをおぼつかない足取りで歩いていた男・山下一貴(風間俊介)が、通報を受けた警察官に発見される。彼は、「男に襲われて…」とつぶやき、その場に倒れこむ。

一方、佐田篤弘(香川照之)はクライアントに斑目春彦(岸部一徳)が勝手に「刑事事件を担当することになった」と言ったことに怒る。

深山大翔(松本潤)は、殺人容疑で逮捕された山下の弁護を担当することになる。山下は、口論となった男を、もみ合いの末にナイフで殺害してしまったのだったという。

深山、佐田、立花彩乃(榮倉奈々)は、山下に接見しに行く。山下は、たまたま立ち寄った居酒屋で、大騒ぎをする木内光(岡山天音)のことを話しだす。店員の注意にも耳を貸さず、ついに木内は女性店員にしつこく絡み出す。山下は居ても立ってもいられず、ついに木内を注意した。

すると、山下は木内を店の外へ連れ出し、さらには逆上してナイフを取り出した。切りつけられた後、もみ合った末に奪ったナイフで殺害してしまったのだった。山下は正当防衛を主張するが、深山は「どう刺したのか」「何回刺したのか」「受けた傷は見られます?」などと詳しく聴取する。

立花は振り回されながらも、深山に付き合って徹夜する。朝、目が覚めるとオフィスに深山の姿はなかった。壁のホワイトボードには一面に供述、そして疑問点などが記載されていた。

深山は、佐田の自宅を訪れていた。追い返そうとするが、妻はドアを開けてしまう。深山は佐田に、「2回刺したというが、実際には5回も刺している。背中にも達している傷もある。これは、過剰防衛と言われても仕方ない。被害者が持っていた現金入りの封筒も現場から消えている」と説明する。

深山は、店長に話を聞きに行く。店長は、「連れ出したのは木内。2人を少し追いかけて行ったけど、姿が見えなくて」と言う。さらに、現場となった橋の下を見に行くと、そこで深山は「納得いかないね…」とつぶやく。そして、木内の生い立ちを探りに行く。

木内は、静岡県富士市の高校に通っていた。不良たちとつるむようになり、卒業後すぐに女性を暴行したのだと分かる。示談が成立し、罪には問われなかったという。一方、山下は静岡県沼津市出身で、つい最近まで地元にいたのだという。

大企業・朝霧インターナショナルの会長・朝霧慶一郎は、佐田に会いにやってくる。朝霧は木内の祖父だった。「事件を一刻も早く収束して欲しい」と朝霧は言う。佐田は深山に「早く帰ってこい」と言うが、深山は聞く耳を持たない。

深山たちは、木内の暴行事件の被害者遺族たちに会いに行く。被害者女性は事件を苦に、示談成立後すぐに自殺していた。そこで、「事件の犯人は2人いると主張したけども、信じてもらえなかった」「山下君は、娘の婚約者だった」ということを聴取する。

深山は、「山下さんは、木内に怨恨を持っていた」と言う。その指摘に対し、佐田は「これ以上調べるな。依頼人の利益にならない」と言うが、深山は耳を貸さない。

佐田は朝霧に呼び出され、再び「深山に事件を嗅ぎまわるのをやめさせろ」と言う。その中で、朝霧が警察にまで圧力をかけたことが判明する。

深山は、事件現場付近にいた路上生活者たちに話を聞く。そこで、目撃者の1人が姿を消していることを知る。佐田は深山を探しており、さらには暴行された被害者を「裁判になれば暴行された画像が流され、多くの人の目に触れる」などと脅した弁護士を探しだすように指示する。

路上生活を2日続け、ついに目撃者がやってくる。だが、目撃者は逃げ出してしまう。捕まえると、争う2人の会話を知っており、証言を行う。目撃者は「揉み合って1回刺された後、『謝れ』『残念だったな』と話をして、さらにもう一回、刺されていた」と言う。

駆け寄ると、もう1人黒ずくめの男がやってきて、虫の息の被害者をさらに3回刺したのだという。そして、「死にたくなかったら、この金で黙っていろ」と、被害者の持っていた現金の入った袋を投げて渡したのだった。「顔は逆光でよく見えなかった」と目撃者は証言する。

商店街の防犯カメラ映像に、黒ずくめの男が映っていた。その映像には、木内が暴れていた居酒屋の店長・脇矢英彦が映っていた。脇矢に再度、事情聴取を行うと、彼は「ガソリンスタンドやコンビニ付近を探しに行った」と言うが、脇矢らしき姿は映っていなかった。

そして、商店街のカメラ映像に脇矢が映っていた。深山は、「あなたと木内さんと同じ高校の同級生だった。そこで、暴行事件が起こった。その犯人は2人いた、と被害者が証言している。あなたもその事件に関与している」と指摘する。

そしてさらに、「あなたはまだ息のあった木内さんに、とどめを刺したんだ」と言う。そして、路上生活者に投げて渡した封筒に指紋がついていること、それが証拠であると告げる。脇矢は「木内は、あの事件をダシに、ずっと俺を言いなりにしようとしたんだ」と言い、動機について語る。脇矢は逮捕され、山下は殺人未遂罪で再逮捕されることになった。

山下は、木内を人目のつかないところに連れ出すため、居酒屋で密かに「お前の過去は消せねぇぞ」と耳打ちしていたことを明かす。

佐田と斑目は、朝霧会長に話をしに行く。朝霧は孫の過去を暴かれ、「お前たちのクライアントに圧力をかけ、潰してやる」と息巻く。だが、佐田は「暴行事件を担当した弁護士に話を聞いて、会長が圧力をかけて事件を潰したと証言させました。それと、私を脅迫したことを公表します」と言い、斑目も「契約打ち切りは結構。だが、クライアントに圧力をかけるとなれば話は別。倒れるときは一緒だ」と言う。

斑目は、朝霧のライバル会社から契約依頼があり、乗り換えようとしていたことを佐田に明かす。

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