簡単なあらすじ
1) 神宮寺法律事務所の顧問先である企業・シンヨーメディカルが、元社員・小西勝也(野間口徹)に、不当解雇で訴えられてしまう。小西は、会社の経費で「接待」と称して飲み食いばかりしており、1件も契約をとってこなかったのだという。だが、「年俸1200万円の3年契約」との契約をしており、会社側の分が悪い。
2) 咲坂は、小西の代理人である宮前克美(モロ師岡)弁護士と会い、交渉を行う。「1年での解雇を認める代わりに、残り2年分の給与、2,400万円を支払ってもらいたい」と宮前は提案してくる。だが、小西は同様の手口で企業を渡り歩き、前の職場では「給料ドロボー」などと言われていた。
3) 咲坂は、小西が会社に提出した領収書を一枚ずつ調べる。300枚もの領収書の中に3枚、医師との会食と称して別人と食事を行っていたことが判明する。その相手とは、宮前弁護士であり、解雇される前にそのような食事を行っていたのだった。咲坂は、「会社を解雇される前から、小西さんはあなたと会っていた。これは、共謀していたと疑われても仕方ないですよ」と言う。
4) 宮前は小西の弁護士を下り、小西に「相手の弁護士は、300枚もの領収書を一枚ずつ確認するような、いやらしいことをやってくる。今まで解雇された会社を焚き付けて、集団訴訟もやりかねないぞ」と忠告する。小西は解雇を大人しく受け入れることになった。
起:不当解雇
神宮寺法律事務所の顧問先である企業・シンヨーメディカルが、元社員・小西勝也(野間口徹)に、不当解雇で訴えられてしまう。咲坂健人(竹野内豊)弁護士が相談に乗るが、「年俸1200万円の3年契約」との契約をしており、会社側の分が悪いと判明する。
社長は、「1年での解雇理由は、期待ハズレだったからだ。会社の経費で飲み食いするばかりで、年間500万円も費やしたのに、1件も契約をとってこない」と話す。だが、それでは正当な解雇理由とは言えず、労働契約法違反と言われても仕方がなかった。
承:宮前弁護士
咲坂は、小西の代理人・宮前克美(モロ師岡)弁護士と会い、交渉を行う。「1年での解雇を認める代わりに、残り2年分の給与、2,400万円を支払ってもらいたい」と宮前は提案してきた。
一方、夏目佳恵(松雪泰子)弁護士は、顧問先・チドリ電工の合併案件で相談を受ける。合意を目前にし、合併先である唐松物産から、急に「合併話を白紙にしたい」と一方的に宣言されてしまったのだった。
合併話がなくなれば、チドリ電工は倒産してしまう。だが、唐松物産は、「合併しても資金を集められない」と譲らない。この合併話で、唐松物産側についていたのもまた、宮前弁護士だった。
宮前は、労働者用、企業側用、両方にいい顔をするホームページを持っていた。「節操が無い」と咲坂は考えるが、熱海優作(賀来賢人)は「それが弁護士なんじゃないですか?依頼人のため、それぞれ立場が異なる人の味方をする」と指摘する。
転:小西の手口
咲坂は、宮前の許可をとらず、小西に直接会って話をする。小西は、入社の時だけいい顔をして、入社してからは働かず、経費で飲み食いするということを繰り返しており、前の会社では「給料ドロボー」とまで言われていたのだ、と咲坂は指摘する。
「弁護士としてではなく、1人の人間として話をします」と咲坂は、弁護士バッジを外して話しだす。「こんなことを行うのではなく、まっとうに働いて、会社で認められるべきじゃないですか?」と説得するが、小西は「俺は面接得意なんだよ。いくらでも潜り込める」などと言い、行いを改めるつもりはないという。
世の中を舐めきった態度の小西に、咲坂は奮起する。小西が会社に提出した飲食店の領収書を集め、一件、一件、それぞれ飲食をしたという医師たちに確認を行うことにした。
夏目は、唐松物産に「合併後、私の顧問先の会社に株を15%所有してもらう」ということを提案する。それにより、資金調達ができるようになり、合併ができるようになった。そのことを喜び、咲坂に自慢を行う。そんな中、咲坂は熱海から「ついに、小西がウソが書かれた領収書を発見しました」と報告を受ける。300枚もの領収書を一枚ずつ確認し、ついに小西のウソを暴くことができたのだった。
結:解決
医師との会食を行っていない、ウソが書かれた領収書3枚を持ち、咲坂は宮前と話をする。その3枚の領収書は、実は宮前と会って相談を行った際のものだった。咲坂は、「会社を解雇される前から、小西さんはあなたと会っていた。これは、共謀していたと疑われても仕方ないですよ」と言う。
このことを受け、宮前は小西の弁護士を下りることにした。小西は、別の弁護士をつける、と言うが、宮前は「相手の弁護士は、300枚もの領収書を一枚ずつ確認するような、いやらしいことをやってくる。今まで解雇された会社を焚き付けて、集団訴訟もやりかねないぞ」と忠告する。
小西は、大人しく解雇されることを受け入れることになった。咲坂は、シンヨーメディカルからの顧問料をアップしてもらえることになった。