「美人税(世にも奇妙な物語’16 春)」あらすじ・ネタバレ

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簡単なあらすじ

1) 愛子(佐々木希)は、上司にもえこひいきされ、美人であることで子供の頃から得をすることが多かった。そんな彼女は、国が定めた「美人税」により苦しめられることになる。

2) 美人であればあるほど税率が高くなる「美人税」に、愛子は当初、怒りを覚えていたが、自分よりも美人税の税率が高い同僚に対抗意識を燃やし、美容に貯金を費やしてしまう。

3) そんな中、愛子の母親が亡くなってしまう。母の遺産を継ぐことになったが、美人相続税により、相続することで多額の税金を支払わなくてはならない。そこで、愛子は結婚詐欺師の野々村健一(浦井健治)にそそのかされ、不美人を装って美人相続税を免れようとする。

4) だが、その行為が脱税とされ、愛子は逮捕されてしまう。そこで愛子は、「心も美人になろう」と決める。2年の刑期を終えて出所すると、愛子は自分が「ブス」と言われることに驚く。国は、さらなる税収増を図るため、美人の基準を変え、より多くの人間が「美人」とされるようにし、愛子は美人の基準から外れるようになってしまっていたのだった。

詳細なあらすじ

部下に厳しい上司も、美人の愛子(佐々木希)には優しかった。また、ランチで訪れた店でもプリンをおまけしてもらったりと、愛子はなにかと得をしていた。

財政が逼迫する中、日本政府は美人に税金を課す「美人税」を導入する。美人はなにかと優遇されていることから、美人は課税されるのだという。

ランチに訪れた愛子は、さっそく20%の「美人税」をとられてしまう。水を購入しても100円のところ、120円とられてしまう。さらには、給料から美人税が天引きされてしまう。

愛子は、「差別である」と言って役所に怒鳴りこむ。だが、「美人であるが故に得してきたことが多かったんじゃないですか?」と言われ、心当たりがないわけでもなかった。さらに、「あなたの美しさは、政府に認定されているんです。しかも、20%というのはごくわずか。ワンランク上の特別な美人であるということなんですよ」と言われ、優越感を覚え始める。

だが、同僚の田島麗子(中村アン)が25%の美人税を払っていると知り、嫉妬心に燃える。そこで、愛子は美貌に磨きをかけ、美人税30%を目指す。ついに30%を超えて歓喜するが、美容のために散財して貯金が底をついてしまう。

一方、麗子は「美人でいるのに疲れちゃった」と言い、不美人に顔を変えてしまう。同僚たちは、その変貌ぶりに驚く。

愛子は、「君の美人税で、会社に負担がかかっている」と、早期退職を勧告されてしまう。さらには、世の中では「美人と結婚すると税金をとられてしまう」と、自分を不美人に見せるグッズまでが販売されているという。

愛子は野々村健一(浦井健治)が現れ、ときめく。そんな中、母親が亡くなったという知らせを受ける。遺産をのこしてもらったのだが、美人相続税がかかって逆に支払わなくてはいけないと知り、愛子はショックを受ける。だが、実家は思い出が数多く残っており、なんとか残したいと考えていた。

そこで、愛子は野々村のアドバイスにより、不美人グッズを使って美人税を「免除」される。野々村は、「相続は、僕の知り合いにまかせてくれないか」と言う。さらに、「両親に会ってくれないか」と言われ、喜ぶ。

ところが、愛子は不美人を装って不当に美人税を免れたとして、逮捕されてしまう。さらに、野々村は結婚詐欺師であると判明する。

拘置所で、愛子は同じ房に入れられた女性(杉本彩)に、「私たちは、美しさという原罪を抱えてきたんだ」言われる。さらに、「外見だけでなく、心も美人になるんだ。そうすれば、幸せは向こうからやってくる」とアドバイスされ、愛子は心を入れ替える。

2年後、刑期を終えた愛子は、心の美人を目指す。「本当の美しさは、心だ。心も美しく、生まれ変わる」と愛子は決める。そんな中、公園でアイスを落として泣く子供を見つけ、アイスを購入しようとする。

美人税を払おうとするが、「対象外ですので、美人税は結構です」と言う。さらに、子供たちから「ブス」と言われてしまう。国は税収増のため、「美人」の判断基準を変え、キンタローのような女性が美人であると定め、「美人」と判断される人々を増やしたのだった。

愛子は、ブスと言われたことにショックを受け、「美人と言って!」と叫ぶ。

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