「午前2時のチャイム(世にも奇妙な物語)」あらすじ・ネタバレ

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簡単なあらすじ

1) ベストセラー作家である浦木晴海(椎名桔平)は、深夜まで執筆活動を続けていた。そんな中、午前2時にインターホンが鳴る。モニターに映ったのは、ロングヘアーで、トレンチコートを着たマスクの女だった。

2) そんなことが続いたある日、浦木は血まみれのコート姿のマスク女にエレベーター前で出くわす。ちょうどその晩、「井村光 絵里子」が死傷される事件が発生する。浦木は、マスク女が犯人であると主張するが、刑事は真剣に取り合わない。

3) さらに、浦木はマスク女に自室で襲われる。そのことで再び通報するが、刑事は防犯カメラ映像を見せて、「そんな女は映っていません」と言い、浦木は驚く。だが、後日に浦木はマスク女に自室で再び襲われる。だが、浦木は自分が作家ではない証拠や、マスク女の血まみれのコートやマスク、ロングヘアーのウィッグが部屋にあることから、自分自身がマスク女であったことに気づく。

4) マスク女を登場させたこの再現劇は、精神科医による実験であった。浦木こと井村光は、妻を含む5人を殺害。彼は、マスク女の扮装をして人々を襲っていたのだった。浦木晴海という人格に逃げ込んだ井村に、再び人格を戻すべく、今回の実験を実行した。だが、精神科医たちがモニターで監視する中、浦木は本物のマスク女に襲われるのであった。

詳細なあらすじ

ベストセラー作家である浦木晴海(椎名桔平)は、深夜まで執筆活動を続けていた。そんな中、午前2時にインターホンが鳴る。深夜の訪問者に、「一体、誰がこんな夜中に?」と不審に思う浦木だったが、インターホンのモニターに映ったのは、ロングヘアーで、トレンチコートを着たマスクの女だった。

不気味なその女は、「どちら様ですか?」と浦木は尋ねるが、マスク女は「開けてよぉ」と言うだけであった。しばらくの後、マスク女はインターホンを切ってしまう。

翌朝、浦木は部屋にやってきた女性編集者に、マスク女の話をする。引っ越してまもなく、そんな不気味な女がやってきたことを伝えると、「それって、都市伝説のマスク女じゃないですか?婚約者に裏切られて恨んでいて、独身の男を捜しているんです。男が見つからないと、その家族を皆殺しにするんです」と言う。

さらに、編集者は浦木とぶつかった拍子に、雑誌掲載予定の原稿を落としてしまう。「ホメオパシー理論」についての原稿であり、編集者は「毒をもって、毒を制するのがホメオパシー理論です」と説明する。

その夜も、マスク女はインターホンを鳴らした。浦木は、マスク女に対して、苛立ちとともに恐怖を感じるようになっていく。そんなことが続いたある日、夜間に浦木が買い物から帰ってくると、エレベーターでマスク女と鉢合わせする。女は、コートが血まみれであった。その女の姿に、浦木は思わず腰を抜かしてしまう。

翌朝、警察が同じマンションの住民宅にやってくる。「井村光 絵里子」と書かれた表札の部屋であり、そこで 警察が現場検証を行っていた。話を聞くと、どうやら井村絵里子が刺殺され、夫の井村光も怪我を負ったのだという。そのことを知り、浦木は刑事にマスク女について話をする。だが、刑事はあまり真剣に取り合おうとせず、浦木は憤慨する。

さらに後日、インターホンが鳴って浦木が出ると、マスク女であった。浦木は慌ててマスク女を追いかけに行くが、外に出た途端、入れ違いでマスク女がマンション内に入ってしまう。再び浦木はマスク女を追いかけるが、姿は見えなかった。

あきらめて自室に戻ると、鍵を閉め忘れていたことに気づく。ゴルフクラブを持って恐る恐る寝室に入ると、クローゼットからマスク女が飛び出してきて襲われる。もみ合いとなるが、マスク女は催涙スプレーで浦木をひるませ、逃げ出す。

浦木は警察に通報するが、「侵入者の痕跡はない」と言われてしまう。浦木は、マスク女の存在を強く訴えるが、刑事は防犯カメラの映像を見せ、「あなたがマスク女を目撃したという日、エレベーター前の映像を調べましたが、そんな女は映っていない。あなたが腰をぬかしているだけだ」と言う。

呆然とする浦木であったが、そんな彼のもとにマスク女がやってくる。ナイフで襲われ、浦木は部屋の中で揉み合いとなる。すると、自著の本が何も書かれておらず、さらにはロングヘアーのウィッグや、血まみれのコート、マスクが発見される。また、マスク女に襲われたという被害者の名前「井村光 絵里子」の名前がフラッシュバックし、浦木は自分の正体が分かる。

浦木は、5人の人々を殺害した殺人鬼であった。本名は井村光(IMURA HIKARU)であり、浦木晴海(URAKI HARUMI)はアナグラムであった。井村はマスク女に扮装して凶行におよび、ついには妻・絵里子も殺害した。

そんな彼は、別人格である浦木晴海を作り出し、井村光の人格はどこかに消えてしまっていた。そこで、精神科医たちは、「ホメオパシー理論」を利用し、彼に井村光の人格を取り戻させようと、マスク女を登場させた再現劇を実行したのだった。

編集者や刑事、マスク女たちは精神科医たちが扮していたものだった。井村光の人格が取り戻せたことで、彼らは実験成功を喜ぶ。だが、部屋に拘束された井村に、マスク女がナイフを持って近づいてきて驚く。マスク女役の医師は、モニターの置かれた別部屋にいたのだった。

井村光の危険を察知した医師たちは急いで向かうが、マスク女はナイフを振り上げ、井村は首元を女に向けて差し出した。

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