簡単なあらすじ
志倉真司(坂口健太郎)が泥酔した後に目を覚ますと、そこは古びたコンクリートの部屋だった。窓は鉄格子が嵌められ、ドアは3つの鍵で厳重にロックがかけられていた。
部屋には熱風が吹き込んでおり、室温は徐々に上がり続けていた。部屋の様子はネット中継されており、モニターにはコメントが表示されていた。そのコメントをもとに、ヒントを探り当て、真司は2つのロックを解除する。
その中で、同じく部屋に監禁された人物たちは、とあるマンションの火災に関係する人物であると判明する。一人は、違法建築に携わった女性、そして現場の火災をネット動画として投稿したYouTuber、そして火災を通報もせずSNSに写真を掲載した真司だった。
真司は、最後のロックが「本来、押すべき数字…119」であると悟り、ロックを解除する。家に帰ると、自分が放火魔としてネット上に情報が掲載されており、さらには真司が火をつけたと思わせるような動画が掲載されていた。
真司はパソコンのモニターに叫ぶと、「逃げられると思うなよ」と画面に表示されるのだった。
詳細なあらすじ
志倉真司(坂口健太郎)が泥酔した後に目を覚ますと、そこはコンクリートでできた古びた部屋だった。窓も鉄格子が嵌められ、扉には暗証番号を入力するキーがあった。
携帯電話も持っておらず、時計もなかった。あったのは、ポケットに入っていたジッポライターだけだった。また、デスクには携帯電話の写真がプリントアウトされて置かれていた。また、男性3人、女性1人のモニターも置かれ、自分と同様の境遇にあることが分かった。
モニターには、「脱出ゲームスタート」と表示され、3つの暗証番号を見つけ出す必要があった。また、部屋の様子はネット配信されており、視聴者のコメントが表示されていた。コメントを頼りに、真司は写真をライターの火であぶり、金属片が出現する。パズルを解いて「1020」と表示され、一つの鍵が解錠される。
彼女の写った写真から、結城みどりという名前から個人情報が晒されてしまう。焦った真司は椅子に乗り、そこから落下して気を失ってしまう。
気がつくと、やはり部屋の気温は上昇し続けていた。モニターに映っていた女性は、あまりの暑さに気を失ったしまった様子だった。真司は脱出するため、再びヒントを探す中、スクリンプラーが作動していないことから、スプリンクラーの内部を見る。いくつかのアルファベットから、建武元年「1334」とわかり、2つめの鍵が解錠される。
視聴者のコメントで、モニターの女性は新村可奈と判明する。彼女は建築デザイナーで、違法建築に加担した人物だった。さらに、モニターの別の男性はYouTuberで火災現場をネットに流していた。真司は、火災現場をネット投稿するも、燃えている部屋から助けを求める女性を無視した。
真司は、集められた人々が火事にまつわる人物たちであり、復讐が目的であると悟る。最後のキーが、投稿時間の15:13から、「1513」と推理したコメントがあり、真司が入力するもドアは開かない。
さらにコメントで「お前が押すべきだった数字がある」とあり、真司は「119」と入力するとドアは開いた。真司は外に出られ、部屋にたどり着く。部屋にいた彼女のみどりは、「触らないで、人殺し」と言う。さらに、「みんなあなたが火をつけたと言っている」と言われる。
ネット上では、真司が火をつけたと誤認させるような映像がアップされていた。「俺は何もやってない!」と叫ぶと、モニターには「逃げられると思うな」と表示されるのだった。
脚本:山岡潤平
原案:コヤナギシン
演出:都築淳一