鏡(世にも奇妙な物語 1991年3月21日放送)あらすじ[ネタバレあり・結末まで]

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「鏡」前半部分(ネタバレなし)

木村祐二(風見しんご)は、恋人の小山京子(鳥越マリ)に、「来週の誕生日にあのオルゴールをちょうだい」と言われ、買うことを約束させられる。だが、祐二は別れ話を切り出そうと考えていたのだった。

2人は遊園地にデートをしに行き、京子はその中の「鏡の館」に入りたがる。祐二は「この女と一緒にいたくない…」と思いつつ、その「鏡の館」に入り、「どっちが先に抜け出せるか、競争しよう」と提案する。

京子は「どこもかしこも鏡だらけで、出られないの…ここから出して」と祐二に助けを求めるが、彼は「俺、先に行くからな」と言い、「一生そこにいろ」と捨て台詞を吐いて出てしまう。

祐二は、メグミという女性に浮気をしていた。彼は自分の部屋に京子が欲しがっていたオルゴールが置かれていて、「なんだよ、それ」と言う。メグミは、「可愛いでしょ。この部屋も殺風景だからさ」と言い、自分で買ってきたのだという。祐二は「いらないよ。持って帰ってくれ」と言う。

祐二は京子と別れて、別の女性であるメグミと付き合いたいと思っているようです。しかし、捨てられた京子は…

「鏡」後半部分(ネタバレあり、結末まで)

祐二は、京子が会社を無断欠勤していることが気がかりだった。京子が突然失踪してしまったため、メグミは「ひょっとして…殺しちゃったんじゃないでしょうね」と冗談めかして言う。

その晩から、祐二は京子のすすり泣く声が聞こえるようになる。姿見を見ると、そこに京子の姿があって彼は驚く。家で眠れないため、祐二は京子とシティホテルに泊まる。

ホテルの鏡の中にも京子の姿が映り、メグミにも「いい加減にしてよ」と怒られてしまう。祐二は、京子が消えた遊園地の「鏡の館」を再び訪れる。

鏡の中の京子に、「出てこれないのか?」と質問すると、京子は「祐二が引っ張ってくれたら、出ていけそうな気がする」と言う。「こんなところで誕生日を迎えたくない…」と懇願するが、祐二は持っていたバットで鏡を打ち砕こうとする。

だが、別の鏡に京子は現れ、頭から血を流していた。「ひどい…」と京子は泣くのだが、再び祐二は鏡を割る。次々に鏡を割り、祐二は警備員に取り押さえられる。

祐二はメグミの部屋に行き、そこで再び京子の欲しがっていたオルゴールを手にする。そのオルゴールを鏡に投げつけると、鮮血が顔に飛び散る。半狂乱になった祐二は、部屋を飛び出してエレベーターに飛び乗る。だが、そのエレベーターにも鏡があり、京子が現れるのだった。

京子は、「明日、私の誕生日なの。お祝いしてくれない?」と言う。だが、祐二は「お願いだから消えてくれ!」と叫ぶ。祐二は空き地まで走り、笑いながら「京子!出てきてみろよ。鏡がなきゃ出てこれねぇんだろうが」と叫ぶ。

だが、水たまりがそこにはあり、京子に祐二は引きずり込まれ、彼は姿を消すのだった。

裏切った祐二は、最後には京子の元へと連れて行かれてしまったようです。演出はやや古めかしさを感じますが、それでも展開が小気味よく、グイグイと引き込まれて飽きずに最後まで見せる構成となっている良作です。

「鏡」制作情報

・脚本:伴一彦

・演出:猪原達三

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