両親が経営するクリーニング店で、三浦あずさ(広瀬アリス)は勤務していた。ある日、訪ねてきた黒ずくめの謎の女(関めぐみ)に、「シャツに付いたチョコレートのしみをとって欲しい」と依頼される。
しみ抜きには自信があったが、そのしみはなかなか落とせない。その上、翌日にはしみの範囲が広がっているように見える。両親はなにかを知っているようだったが、あずさには明かそうとしない。
そんななか、あずさの父親・五郎(宮川一朗太)がクリーニング店で倒れ、苦しんでいるのを発見する。病院に搬送されたが、そのまま五郎は亡くなってしまう。父親の腹部にはしみが出現していた。そこで母親・康子(山口香緒里)に話を聞くと、友人が人殺しをしてしまい、その証拠隠蔽を図るべく血液のしみ抜きをしたのだという。
母親もまた、体にしみができて亡くなってしまう。あずさがクリーニング店に戻ると、そこに謎の女が再び現れる。あずさは女を尾行すると、その家は父親の友人に殺害された被害者の家であり、謎の女は被害者の娘だと判明する。
謎の女は、あずさの両親たちに強い恨みを持ち、一家を呪い殺そうとしていた。あずさは「やめて!」と叫び、近くにあった花瓶で謎の女の頭部を殴って殺害する。
あずさは、クリーニング店を離れ、東京へと引っ越して心機一転、新たな生活を始める。お見合い中、相手男性と嘘のエピソードを織り交ぜながら談笑していると、男性の不手際であずさの服にしみができてしまう。
そのしみが気になってあずさが服を洗っていると、その場に謎の女が現れ、「よくできた話ね。あなたは忘れようとしても、私からは逃れられない」と言う。あずさは恐怖のあまり気を失ってしまうのだった。
…あずさは、病院に入院しており、病室に両親が見舞いに来ていた。彼女はクリーニング店で一人いたところ、脳出血を起こして倒れてしまったのだった。両親はその場にはおらず、発見が遅れてしまった。
謎の女が発端となった「しみ」の話は、あずさが倒れた後に意識が戻らず、頭の中で作り上げた物語だったと判明する。
両親は医師に話を聞き、「脳出血が起きた場所は運悪く、手術できない場所です」と言われる。頭部CT画像で、脳出血の起きた部位はまるで「しみ」のようだった。あずさは眠り続ける中、「しみを消して!」と願うのだった。