世にも奇妙な物語 20夏の特別編「3つの願い」あらすじ・ネタバレ・結末

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若林和也(伊藤英明)は、投資家として有名であり、莫大な資産を持って豪邸に暮らしていた。そんな若林が、妻と庭でランチをとっていたところ、たった10数秒目を離した隙に妻(沢井美優)が姿を消す。

直後、「妻は預かった。5億円を用意しろ」という身代金を要求する電話がかかってくる。若林は警察に電話をし、妻を誘拐されたと通報する。

山口英二(松角洋平)刑事らがやってきて、若林に話を聞くのだが、妻の姿が消えた瞬間に監視カメラ映像が乱れていたり、若林と妻が戸籍上は婚姻関係になかったりと、不自然な点が多いことを不審に思う。

そこで山口刑事が問い詰めると、若林はとても信じることができないような話をし始めるのだった。若林は5年前まで体が弱く、満足に働くこともできなかった。

リサイクルショップで勤務していたところ、若林は仕分け作業中にランプを発見する。「出でよ、ランプの魔人」と冗談でやってみたところ、本当にランプの魔人が出現する。

魔人は、「願い事を3つ叶えます。しかし、その願いは等価交換です。誰かが得をすれば、誰かが損をする」と言う。だが、若林は負け続けの人生に見切りをつけたく、「働かなくても困らないほどの大金が欲しい」「俺を愛してくれる美しい妻が欲しい」と続けざまに願う。

そこまでの話を聞いていて、山口刑事は半信半疑であったが、徐々に若林の話を信じ始める。3つめの願いについての話を聞こうとしていたところ、誘拐犯から身代金受け渡し場所を伝える電話が鳴る。

現金5億円を用意していたところ、若林は「ランプも持参するように言われた」と明かす。そこで山口刑事は、若林のランプの魔人の話を聞いた人物が犯人ではないかと考える。若林は、話を知っているのは以前、取材を受けたライターがいると話す。ライターは子供の頃、父親を強盗殺人事件で亡くしており、その被害額は5億円だった。

山口刑事は、そのライターが「父親は、ランプの魔人の願いを叶える等価交換で5億円を失い、殺された」と逆恨みをして誘拐事件を起こしたのではないか、と考える。すぐさま部下にライターの自宅へと向かわせるが、彼女とずっと一緒にいて犯行は無理だったと判明する。

一方、若林は身代金受け渡し場所へと一人向かう。そこで、ランプの魔人と再会するのだった。ランプの魔人は、身代金の5億円を受け取り、5年前の若林へと現金を渡す。また、妻も「記憶を消した」状態で若林のもとへと返すのだった。

そして、3つめの願い…若林は5年前、心臓病を患っており、余命わずかの状態だった。そこで「3つめは、健康な心臓が欲しい」と願ったのだった。結果、渡米して運良く心臓移植手術を受けることができたのだった。

若林は、「等価交換」の恐ろしさをそこで思い知る。ランプの魔人はにじり寄り、若林から「心臓」を奪い返すのだった。山口刑事たちが現場へ踏み込んだ時、若林は胸に穴が開いた状態で息絶えていた。

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