簡単なあらすじ
1) 豊臣秀吉(小日向文世)は、総勢21万を超える兵を集め北条攻めに乗り出す。秀吉は小田原城を陸・海から取り囲み、氏政(高嶋政伸)は籠城することを選ぶ。
2) 氏政は、伊達政宗(長谷川朝晴)が味方することを期待していたが、正宗は秀吉側につく。氏政は期待を裏切られ、わずかな希望を打ち砕かれる。板部岡江雪斎(山西惇)は、北条滅亡のために説得を試みるが、氏政は降伏を認めない。
3) 秀吉は、次々に北条の領地を攻め落とし、ついに小田原城へと侵攻しようとする。だが、徳川家康(内野聖陽)らは氏政の降伏を望んでいた。
4) 江雪斎は、信繁(堺雅人)を指名し、氏政を説得して欲しいと依頼する。だが、城内には降伏に反対する者たちもおり、信繁は襲撃されてしまう。
詳細なあらすじ
豊臣秀吉(小日向文世)は、総勢21万を超える兵を集め北条攻めに乗り出す。前代未聞の大戦(おおいくさ)となると、秀吉は気合十分であった。
石田三成(山本耕史)は、真田を徳川ではなく、上杉につける。真田は徳川の与力ではあったが、「徳川をまだ信じてはおらぬ。寝返った際、真田まで連れて行かれたら困る」とのことで、三成はそのような采配を行う。
小田原城は、三方の陸から、そして海からも攻めることになる。逃げ場なく取り囲んだのであった。秀吉は、家康に「北条の領地、全てを徳川に任せようと思う」と言う。さらに、江戸に移るよう指示。
氏政(高嶋政伸)は、「籠城する。戦が長引けば、こちらに味方する者も出てくる。いずれ、伊達もくる。伊達さえきてくれば…」と考えていた。だが、板部岡江雪斎(山西惇)は「殿は、秀吉を甘く見ておられる。関白に歯向かう者などおりませぬ」と言う。氏直(細田善彦)は軍議を開く。
昌幸(草刈正雄)と信幸(大泉洋)は、松井田城から忍城までの征伐を目指す。昌幸は、信幸に忍城攻めを任せる。
小田原城では、毎日のように軍議が行われていたが、なかなか結論は出ない。周囲を取り囲まれながらも、氏政は蹴鞠に興じていた。だが、江雪斎は「蹴鞠に興じるは、誰よりも戦を気にされている証拠。薄化粧しているのは、やつれているのを隠すため」と指摘し、氏政は「上に立つ者の辛さよ」と言う。そして、「伊達さえ来てくれれば…」とつぶやく。
三成は、忍城攻略が長引いており、苛立っていた。大谷吉継(片岡愛之助)は、「戦いは机上の作戦のように上手くはいかん。そなたの見通しが甘かったせいだ」と指摘する。
伊達政宗(長谷川朝晴)は、秀吉に会い、死に装束で恭順の意を示した。その知らせを聞いた氏政は、酷く動揺していた。秀吉は、総攻めを行い、北条を滅ぼそうとする。だが、大谷は「他の城を全て落とすことで、開城を促してみてはどうか」と提案する。さらに、秀吉は実戦経験に乏しい三成に、忍城攻めをさせるという案を承認する。
氏政は、降伏する条件として、「上杉と同等に扱い、領地を安堵するならば頭を下げる」と言う。だが、江雪斎は「さすがに虫がよすぎるのでは…」と、考え直すよう言う。秀吉は、一蹴し、総攻めを指示する。
氏直は降伏を望んでいたが、氏政は反対していた。家康は、小田原城に入って氏政を説得するよう、信繁に依頼する。家康と大谷の文を持ち、信繁は向かうことになった。信繁の指名は、江雪斎たっての希望であった。
三成は、忍城を水攻めによって落とそうと考える。だが、取り囲む塀を作っては破壊され、なかなか上手くは進まない。
江雪斎は、信繁を歓迎し、氏直に会う。氏直は「儂を助けてくれ。分かってくれ、儂は今すぐにでも降参したいのじゃ」と言うが、氏政は城との心中を望んでいた。北条滅亡を避けるため、信繁に北条の未来を託す。
だが、降参に反対する配下たちにより、信繁は襲撃される。佐助(藤井隆)、小山田茂誠(高木渉)の助けにより、信繁は窮地を切り抜ける。
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