「営業部長 吉良奈津子 第8話」あらすじ・ネタバレ

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簡単なあらすじ

1) 東邦広告は、営業開発部を隠れ蓑に、架空取引を繰り返していた。業績悪化を隠蔽するため、架空取引により営業利益を水増ししていたのだった。最初から廃部することが決定しており、証拠隠滅のために社長たちは速やかに営業開発部を潰そうとしていた。

2) 吉良奈津子(松嶋菜々子)は、その事実を掴み、斎藤良一(石丸幹二)に調査書類を突きつける。必死に撤回を訴える奈津子に、斎藤は「1ヶ月で30億円のノルマを達成したら、私のクビをかけて社長に頼んでやる」と約束する。奈津子は、飲料大手の「シティドリンク」の宣伝コンペに参加することを決意する。

3) 第二営業部が参加予定であったが、奈津子は部長と交渉してコンペの参加権を勝ち取る。だが、クリエイティブに高木啓介(松田龍平)を見込んでいたのだが、高木はニューヨークへの留学をかけたコンクールに参加していたのだった。

4) 奈津子は、高木をニューヨークに行かせるよう、担当からあえて外す。だが、高木は奈津子が母親らしく子供と接する様子を見て、ニューヨークに旅立つ置き土産としてコンペ用のスローガンを残す。奈津子は、高木のスローガンでコンペに挑むことにした。

詳細なあらすじ

東邦広告は、営業開発部を隠れ蓑に、架空取引を繰り返していた。業績悪化を隠蔽するため、架空取引により営業利益を水増ししていたのだった。最初から廃部することが決定しており、証拠隠滅のために社長たちは速やかに営業開発部を潰そうとしていた。

吉良奈津子(松嶋菜々子)は、その事実を掴み、斎藤良一(石丸幹二)に調査書類を突きつける。必死に撤回を訴える奈津子に、斎藤は「1ヶ月で30億円のノルマを達成したら、私のクビをかけて社長に頼んでやる」と約束するのだった。

奈津子は、部員たちに斎藤常務と交わした条件を告げる。神崎あすか(足立梨花)は、飲料大手の「シティドリンク」の宣伝を取りに行くことを提言する。CM・雑誌契約を取れれば、100億円も夢ではないという。だが、すでに第二営業部がコンペの参加を表明しており、同時には参加できない。

奈津子は、「第二営業部には手を引いてもらいます」と言う。米田利雄(板尾創路)は、直談判で頼み込みに行く。「シティドリンクのコンペ、我々に譲っていただけませんか?」と言う。第二営業部も、急な通達であったため、クリエイティブの担当者も決まっていなかった。米田は、「ウチは、高木をクリエイティブに据えます。譲っていただけますか?」と言い、コンペ参加を譲ってもらう。

奈津子は、高木に依頼する。高木は「考えさえてください」と言う。実は、高木はニューヨークで1年に渡って勉強できるコンクールに参加しており、選考にまだ残っていたのだった。そのため、第二営業部からの依頼を断っていたのだった。

夫・浩太郎(原田泰造)は、実家にいた。父の不在を心配する息子・壮太に、奈津子は「出張中だからね」とウソをつく。

浩太郎は、母・周子に「俺がいけないんだ…俺が浮気したから」と告白する。周子は、坂部深雪(伊藤歩)と息子の仲を怪しんでいたのだった。浩太郎は、母に「どうするの?」と言われ、「分かんないよ…」と言い、夜道を歩いていた。そんな中、深雪からの電話がかかってくる。

深雪は、留守番電話に「私、奥様に対抗したくてあなたに近づいたわけではありません。バカですよね。男の人は、追いかければ逃げていくのに」とメッセージを残す。

奈津子は翌日、高木に呼び出される。高木は、「シティドリンクの件ですけど…」と話を切り出すが、奈津子は「私に気兼ねなくニューヨークに行ってきて」と言う。そして、高木の部下に頼むと言うのだった。

奈津子は、高木を起用できなかったことを第二営業部の宇野部長に話す。奈津子は、「どうしたらシティドリンクのコンペ、譲ってもらえます?」と言う。「土下座でもすれば考えてやっても良い」と言われ、奈津子はその場で土下座をしようとする。

「土下座でもなんでもしますよ…今、東邦広告は危険な状態にあるのご存知ですか?確実な情報をつかんだら、宇野部長にもお知らせします」と言い、コンペの参加権を勝ち取る。

奈津子は一条達哉(DAIGO)に「一緒に戦おう」と誘う。だが、一条からの連絡はなかった。一方、一条は斎藤常務に「君はしばらく動くな。君が動いたせいで、架空取引の件がバレたんじゃないか?」と言う。

奈津子は、シティドリンクのコンペ説明会に出向く。斎藤常務も「東邦広告が軽視していると思われたくない」と、渋々同席する。そこで、スラッシュアドの宣伝部長に宣戦布告される。

シティドリンクの宣伝部長・野村翔一(下村青)と担当の山根さやか(浅見れいな)は、100億円規模の予算を見込んでおり、集まった広告代理店の担当者たちに、「今回、創業50周年のスローガンを募集します。自信のない社は退室してください」と言い放つ。山根や野村たちは、スラッシュアドが元々、広告一切を担っており、「変えるつもりはない。デキレースだ」と考えていた。

奈津子たちの会議に、一条が参加する。奈津子は、「私たちのこと、見張ってないと何をするか分からないわよ」と、挑発するようなことを言う。一条は、「お手並み拝見します」と応じる。

一条は、米田に「惨めじゃないんですか?」と問うが、「吉良部長が、勝てない勝負でも挑戦したいと思わせてくれたんだ」と言う。

営業開発部は、土日返上で会議を重ねてスローガンを行おうとする。奈津子は、土日に壮太のことをどうすべきか悩んでいた。壮太は、奈津子を仕事場へ連れて行くこととする。2人の様子を、浩太郎は眺めていた。

会議を行うが、壮太は「ママ、遊んで」と言いだしてしまう。奈津子に米田は、「何か、ご事情があるのでは?もっと我々を頼ってください」と言う。米田の言葉に、奈津子は「3時間だけ時間をください」と言い、義母・周子に壮太の世話をしてもらう。

周子に「別れるつもりはないでしょうね?ちゃんと浩太郎に謝らせるから…」と言う。だが、奈津子は「許せるか分かりません…もちろん、浩太郎さんだけが悪いわけではありません。私も迷惑をかけてきました。お義母さんに壮太の世話をお願いすること、避けていました。でも、今、お義母さんしか頼ることができなくて」と言う。周子は、「あんなバカ息子が…申し訳ない」と浩太郎の代わりに謝罪する。

浩太郎は、深雪に会っていた。「あなたは、どうして僕なんか?」と訊く。深雪は、「子供を元夫にとられ、人様のお子さんに尽くすことが私の贖罪だと思っていました。でも、妬む気持ちがあって…そんな私の話を、あなたはしっかり聞いてくれました」と言う。浩太郎は、「僕の心は弱い…でも、僕は妻とやり直したい」と告げる。

高木は、ニューヨークに発つ前に、奈津子に電話をする。高木は、「思いついたスローガン、メールしておきました。残って手伝おうと思ったけど、僕は僕のやりたいことをやります。吉良さん、僕をニューヨークに行かせるために、あんなこと言ったんでしょ…僕がニューヨークから帰ってきたら、話があります」と言う。

高木は、壮太の絵を見ていてスローガンを思いついたのだった。「Like a Mother 母のように優しく、母のように厳しく、母のように静かに、母のように朗らかに。そして、母のように強い、そんな眼差しで消費者を見つめる企業を目指したい」という高木のスローガンで、奈津子は戦うことにしたのだった。

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