簡単なあらすじ
1) 鯨井留可(堀井新太)は、被害者・宇名木九五の死亡事件でのアリバイを証明してもらうため、死亡推定時刻に一緒に話をしていた女性を探していた。その女性こそ、掟上今日子(新垣結衣)だった。
2) だが、忘却探偵の今日子は、1日で記憶を失ってしまうため、アリバイを証明できなかった。代わりに、今日子は鯨井に依頼を受けて事件を調査する。
3) 宇名木は、実は自殺だった。だが、プライドの高い宇名木は、自殺とは思われたくなく、「ドライヤーを浴槽に吊るしておいて、水を溜めて感電死する」という仕掛けで自殺したのだった。蛇口を閉める必要があり、その役割を鯨井に依頼したのだった。
4) 鯨井は、学生時代、ライバルだった宇名木のことを「ドーピングしている」と密告した。だが、宇名木は無実だった。そのことに罪の意識を持っており、鯨井は宇名木に協力せざるを得なかったのだった。
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原作:西尾維新「掟上今日子の挑戦状 第1話」あらすじ・ネタバレ
起:鯨井留可の依頼
隠館厄介(岡田将生)は、皆川研究所の契約社員であったが、契約を切られて現在無職だった。そんな厄介は、絆井法郎(及川光博)が探偵斡旋所「サンドグラス」の傍ら、表向きに経営している喫茶店に入り浸っていた。自身の不運を愚痴っていると、そこに掟上今日子(新垣結衣)がやってくる。
彼女との出会いを忘れられないでいたが、1日しか記憶を保持していられない”忘却探偵”の今日子は、厄介と出会ったことすら忘れてしまっており、仄かな恋心を抱く厄介は複雑な心境だった。
そんな中、「探偵を紹介して欲しい」という、鯨井留可(堀井新太)が、絆井のもとを訪れる。鯨井は、殺人事件の容疑者にされており、犯行時間に一緒にいた女性を探していた。鯨井は、カフェでナンパしたという、美人で20代、総白髪、調査の仕事、推理小説好き…という特徴の女性を探して欲しいのだという。その女性こそ、「サンドグラス」を訪れていた掟上今日子であった。
承:被害者・宇名木九五の死
だが、鯨井と会ったことすら今日子さんは忘れていた。当然、アリバイの証言は不可能。そこで、今日子は鯨井の手助けをすべく、「私を雇ってください」と言い出す。何度も警察への協力をしている今日子は、遠浅警部への事件協力をあっさりと許可され、鯨井とともに調査に出かける。
そんな2人をヤキモキした気持ちで見ている厄介。さらに、厄介は被害者・宇名木九五(篤海)が死亡した数時間前、被害者宅を害虫駆除のバイトで訪れており、浴室への薬剤の散布を断った宇名木と押し問答になってクビになったことから、事件の重要参考人として指名手配されてしまうのだった。
宇名木は、自宅の浴槽で死亡していた。死因は、漏電したドライヤーによる感電死。死亡推定時刻は、ブレーカーが落ちたことによるハードディスクレコーダーが停止していた15時頃だった。同時間帯、宇名木は今日子とカフェでお茶をしていたのだという。
転:鯨井のアリバイ証明
鯨井と宇名木は、大学時代、競泳選手としてしのぎを削るライバルだった。だが、鯨井は引退してスイミングスクールのコーチとなり、宇名木はメダル獲得が期待される現役選手だった。ところが、過激な発言やドーピングでマスコミから袋叩きとなっていた。
今日子は、鯨井とともに事件現場で検証を行っていた。厄介は、事件現場で鯨井が13時頃にやってきていたのを目撃していたことを思い出す。鯨井が犯人の場合、今日子の身に危険が及ぶと考えた厄介は、今日子に忠告をするが、「くどい」と言われてしまい、ショックを受ける。
鯨井の今日子といる姿の写真が、カフェのブログにアップされていることから、鯨井のアリバイは証明された。結果、一方的に依頼の終了を伝えられた今日子は、「まだ調査は終わっていない」と、腑に落ちない様子。厄介は、「鯨井さんのところへ行きましょう」と言う。そして、「13時に見かけた時には、白い靴下を履いていた」という厄介の証言から、今日子は事件の謎が解ける。
結:鯨井と宇名木の過去
今日子は、「被害者・宇名木さん自身が、ドライヤーを浴槽に吊るしておいて、水を溜めて感電死するように仕掛けた。プライドの高い宇名木さんは、自殺したと思われることに耐えられなかった」のだと推理する。こうして、宇名木は鯨井のアリバイを作り、自殺するために感電死を選び、坊主頭であるにも関わらず、ドライヤーを用意していたのだった。
当初、鯨井は宇名木の自殺を止めようとしていた。13時台に宇名木の家を訪れたのは、宇名木を説得するためだった。だが、「4年前のドーピング密告、お前だろ?」と言われてしまったことにより、「水が出ている蛇口を閉める」ということの協力をしたのだった。警察に通報した時、靴下を脱いでいだ理由は、蛇口を閉めるため浴室に入り、溢れ出た水で濡れてしまったからだった。
宇名木は、潔白ながら疑われ、ピークである1年を棒に振ってしまったのだった。その罪の意識を、鯨井は未だに持っていた。そのため、鯨井は協力せざるを得なかった。
鯨井は噂を信じ、無実の宇名木のことを密告したという罪の意識に耐え切れず、水泳選手をやめた。宇名木に「アリバイを作れ」と言われていたが、罪をかぶって刑に服するために、鯨井はアリバイ作りをやめようとさえしていた。ところが、誰かに話しをしたくなった鯨井は今日子に話しかけ、結果的に推理小説の話で盛り上がり、アリバイが証明されることとなったのだった。
鯨井は、今日子に「話を聞いてくれてありがとう」と礼を言って、遠浅警部に連行されることとなった。
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