「営業部長 吉良奈津子 第9話」あらすじ・ネタバレ

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簡単なあらすじ

1) 吉良奈津子(松嶋菜々子)は、営業開発部存続のため「シティドリンク」のコンペに勝つべく、奮闘を続けていた。だが、他部署に圧力がかかり、営業開発部は孤立無援となってしまう。そこで奈津子は、「大企業のクライアントのように、他の部署に”営業”をかける」と提案する。

2) 奈津子が動き出そうとした時、彼女は過労で倒れてしまう。そして、入院を余儀なくされてしまうのだった。米田利雄(板尾創路)を中心とする営業開発部メンバーは、奈津子が欠けたにも関わらず、コンペへと向けて準備を再開する。そんな中、高木啓介(松田龍平)がニューヨークから帰ってくる。彼は、試験を蹴って営業開発部を守るために帰国したのだった。

3) 「Like a mother」をスローガンに、高木は「千人に母親への思いを語ってもらいましょう」と提案し、米田たちはアンケートに奔走する。そしてついにプレゼン資料が完成する。だがその矢先、そのファイルが共有フォルダから消えてしまう。

4) 営業開発部のメンバーたちは騒然となり、裏切り者の一条達哉(DAIGO)を疑う。一条に「お前は本当は一緒に戦いたいと思ってる。違うか?」と問いかける。だが、一条は無言でその場を立ち去る。姿を消した一条は、奈津子の病室を訪れていた。そこで彼は、「これは、大事なプレゼン資料です。今、あなたの可愛い部下たちが必死で探してます。僕が盗みました」と明かす。そして、そのファイルが入ったCD-Rを奈津子に渡すのだった。

詳細なあらすじ

吉良奈津子(松嶋菜々子)は、営業開発部存続のため「シティドリンク」のコンペに勝つべく、奮闘を続けていた。「浮気をした」と告白した小山浩太郎(原田泰造)とは別居状態となっていたが、浩太郎の母・周子(松原智恵子)が育児を手伝ってくれていた。

周子は、「どうして専業主婦じゃいけないの?」と訊ね、奈津子は「私、仕事が好きなんです。壮太にとって、カッコイイ母親でいたいんです」と言う。本音を明かしてくれた、と周子は喜ぶ。

ニューヨークにいる高木啓介(松田龍平)から、電話が入る。高木は、「別件で話したデザイナーに、『営業開発部に協力しないように』と指示があったそうです」と奈津子に伝える。

営業開発部は、他部署に圧力がかかり、孤立無援となってしまう。このままでは、コンペ用の資料もできなかった。奈津子は、「大企業のクライアントのように、他の部署に”営業”をかける」と提案する。

営業開発部は他部署の説得に動き出すが、そんな中、奈津子が過労で倒れてしまう。奈津子は救急搬送され、浩太郎がかけつける。

残された営業開発部のメンバーは、「自分たちだけでやろう。この部を守るんだ」と言う。そんな中、高木がニューヨークから帰ってくる。彼は、試験を蹴って営業開発部を守るために帰国したのだった。

奈津子は、意識を取り戻して「会社に行かなきゃ…」と言い出す。そんな彼女に、周子は「会社には代わりはいても、壮太にとって、ママはあなた1人なのよ」と言って休ませる。

高木は、CMのためのステートメント(声明文)を考える。「Like a mother」というスローガンを掲げるため、高木は「千人の母親への思いを集めてください」と米田利雄(板尾創路)たちに依頼する。今西朋美(中村アン)、神崎あすか(足立梨花)たちは、街中でアンケートをとる。

壮太は、「ずっと病院がいい。お家より、病院の方がママとお話できるもん。パパも来るもん」と言い、その言葉に奈津子は胸を締め付けられるような思いをする。

一条達哉(DAIGO)は、「コンペなんか絶対に無理なのに」と言うが、米田は「ムキになりたいんだ。必死になりたいんだ。アイツらもみんなそう思ってるんじゃないかな。もしかしたら、その先に100分の1の奇跡があると思ってる。俺も、部長の下で働いて、そう思えるようになった」と言う。営業開発部のメンバー総出で、ついにプレゼン用の資料が完成する。

高木が、完成した資料を奈津子に見せる。短時間に千人のアンケートを行い、資料を作り上げた部下の奮闘に、奈津子は驚く。「私がいなくても上手くいってるのね」と彼女はついつぶやく。

浩太郎は、周子に「あなたが悪いのに、自分から頭を下げなければどうするの?」と叱られる。浩太郎は、「アイツはなんでも一生懸命にやるんだよ。仕事も、家事も子育ても。だから俺、どんどん置いてかれて、受け止められなかった」と本心を明かす。

「だから浮気したの?」と言われるが、浩太郎は「浮気はしてない…いや、俺が弱かったんだ。どう頭を下げていいかわからないんだ」と言う。

丸尾は、奈津子に電話をしようとして川原に止められる。共有フォルダに置かれたプレゼン資料である「Like a mother」のファイルがなくなっていたのだった。米田は、一条に「資料はどこにあるんだ」と詰め寄る。

米田は、「お前は本当は一緒に戦いたいと思ってる。違うか?」と問いかける。郷貴志(高木 渉)もまた、「一緒にプレゼンに挑みましょう」と言う。米田の「コンペに勝つには、お前が必要だ」と語りかけるが、一条は無言で立ち去ってしまう。

奈津子のもとへ、坂部深雪(伊藤歩)が訪れてくる。深雪は、「私…奥様に嫉妬してました。あんなに素敵な家庭があって、立派なお仕事もあって。私は、何もかも失いました。幸せな家庭も、最愛な息子も。だから、ご主人に近づきました。ご主人は優しい人です。でも、それ以上に弱い人です。私も、弱い人間なんです。だから私、放っておけなかった。私、ご主人を愛しています。申し訳ありません」と謝罪する。

奈津子は、「謝られることではありません。これは、私と夫の問題です。あなたと夫がどうなってるかしらないし、聞きたくもありません。そんなのあなたの自己満足でしょ。それに、夫は弱くなんかありません。ダメなところもいっぱいあるけど、最後は絶対に私達を守ってくれる人です。あの人は私を、家族を守ってくれると信じています。だから、私が向き合うのは、あなたじゃありません。あなたも、向き合うところが違うんじゃないでうすか?全てを過去のせいにして、これからも生きていくんですか?」と深雪に問いかける。

「私は、夫と子供が大事です。愛してます。これ以上、あなたと話すことはありません」と言い、奈津子は立ち去ろうとする。そんな奈津子に、深雪は「私とご主人は、何もありません。でも、ご主人には拒まれて。すぐに帰ってしまわれました。私の言葉は信じられないかもしれませんけど…」と事実を明かす。

斎藤良一(石丸幹二)のもとに、取締役会の招集通知が届いていた。そこには、「営業開発部の廃部」、「退職」、「異動」などの文字が記載されていた。

病室の奈津子を、一条が訪れる。一条は、「これは、大事なプレゼン資料です。今、あなたの可愛い部下たちが必死で探してます。僕が盗みました」と明かす。そして、そのファイルが入ったCD-Rを奈津子に渡すのだった。

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