2015年10月24日 朝日新聞紙上で掲載。
心臓の人工弁開発を行うプロジェクト「ガウディ計画」(第5回参照)が佃製作所でもスタートし、福井にある北陸医科大学の一村隼人教授、株式会社サクラダの桜田章社長(第4回参照)、佃製作所を退社し、福井にある北陸医科大学の先端医療研究所の研究員となった真野賢作(第2回参照)らが上京した。
一村教授が人工弁開発についてプレゼンを行い、多くの病気に苦しむ子供たちが、人工弁での治療を心待ちにしているのだと伝え、佃航平社長や佃製作所の社員たちは「これは単なるビジネスではない」と、ガウディ計画へのモチベーションを高めることとなった。
その後の懇親会で、一村教授は、「最初の難関は、PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)との事前面談」であり、プロパーの審査役や、医療機器メーカーOBらで構成される審査員を相手に、開発意図を伝える必要があると佃たちに語る。
承認することで問題が起こるよりは、承認を見送って開発させないことにより保身を優先するといった姿勢で、ドラッグラグやデバイスラグが起きていた側面を一村教授は説明する。だが、現状は改善し、「昔と比べたら遙かに協力的になっている」という。
一村教授は、自らPMDAに参加することを約束し、「必ず、成功させましょう」と佃製作所社員たちに語りかけるのだった。
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