「IQ246 華麗なる事件簿 第4話」あらすじ・ネタバレ

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簡単なあらすじ

1) ピアニスト・二本松由里(国仲涼子)は、大学病院の外科系統括部長・土門賢治(金田明夫)にしつこくつきまとっていた。だが、土門は由里に冷淡であり、現金を渡して突き放すかのようにして立ち去る。

2) 由里は、学生たちにピアノの抜き打ちテストを実施させ、自らはモニター室から見ているという。だが、由里は姿を消し、アリバイを作った上で土門のマンションへと向かう。土門の頭部を殴打し、さらには背部をナイフで刺し、物盗りの犯行に見せかけて立ち去る。

3) だが、土門は生きていた。実は由里は土門の娘であり、そんな彼女を救うため、部下に電話して、20時に襲われたかのように見せかける。その時、ちょうど由里は学生たちと食事会に行っており、アリバイは鉄壁なものとなった。その後、土門は自らナイフを深く刺し、死に至るのだった。

4) 由里は、政略結婚のために土門が捨てた母が余命いくばくもなく、一目でも母に会わせようとしていたのだった。だが、土門は断り続けた。そんな土門であったが、沙羅駆(織田裕二)はペントハウスのエレベーターの暗証番号を由里の母親の生年月日にしたり、由里を守ろうとするなど、「親子の情が、自らの生命を守ろうとすることを超えた」と指摘するのだった。

詳細なあらすじ

大学病院の外科系統括部長・土門賢治(金田明夫)は、部下である医師にも厳しく冷淡であった。さらに、つきまとうピアニスト・二本松由里(国仲涼子)にも、手切れ金とも思われる現金を渡すと、追い返す。そんな由里のもとに、「完全犯罪の方法、教えます」というメールが届く。

法門寺沙羅駆(織田裕二)は、作曲した曲を瞳(新川優愛)にこき下ろされ、「もう二度と作曲しない」とへそを曲げる。

由里は、音大の学生たちに急遽、「テストします」と宣言する。学生たちからは姿が見えない、二階席に由里はおり、録音を始める。その直後、由里は土門の住むタワーマンション最上階へと向かう。

「話があるの」と言い、由里は近くにあったトロフィーで殴りつけ、さらには背部からナイフで刺す。由里は土門にメガネをかけさせる。さらに、物盗りの犯行と見せかけるため、部屋を荒らした後、由里は音大に戻る。全員の演奏が終わったところで由里は物食わぬ顔で戻り、アリバイ作りを行うのだった。

沙羅駆は、土門の殺害された現場を訪れる。今市種子(真飛聖)刑事たちは、「読書中に強盗が入ってきた」と考えていた。だが、沙羅駆は、土門がコンタクトレンズを入れており、メガネをかけたのは犯人による偽装であると考える。

50階へは、暗証番号を入力する必要があり、さらには防犯カメラに犯人の映像は映っていなかった。新聞では、「天空の密室殺人」と報じられることとなった。さらに、ナイフの刺入された角度により、犯人は左利きと考えられた。

沙羅駆は、防犯カメラ映像により怪しげな人物の確認を行う。その中で、トイプードルを抱えた女性が映っていることに着目する。晴れているのにも関わらず、トイプードルがレインコートを着ていたため、沙羅駆は「事件前夜の映像とすり替えられている」と指摘するのだった。

沙羅駆は、由里のもとを訪れる。そこで、沙羅駆は由里に「土門さんとそういう関係かと」と言う。由里は、1年前から土門の診療を受けていたのだった。沙羅駆は、由里が愛人であったと考えるのだが、「単なる医者と患者の関係」と由里は否定する。

沙羅駆は「大音量で音楽を聴くと爽快だ。土門さんも、そのようにストレスを解消していたのでしょう」と言う。だが、由里はつい沙羅駆の話していない情報である「ヘッドホンで聴いていた」ということを口を滑らせて言ってしまう。

土門の死因は、失血死と判明する。背部の傷は、軽く刺した後に深く刺すというものだと考えられた。また、土門が大音量でヘッドホンにより音楽を聴いていたことから、聴覚低下をきたしていたと沙羅駆は推理していた。土門の頭部MRI検査により、脳腫瘍が原因で聴覚神経を圧迫していることが判明した。

土門は、ナリンスチンを内服していたが、その薬はグレープフルーツを食べることを禁じている。にも関わらず、土門の部屋にはグレープフルーツが置かれていた。

沙羅駆は、由里に「あなたのピアノを聴いたら帰ります」と言う。由里は仕方なく、ピアノを発表会で弾く予定だというオリジナル曲を弾く。

沙羅駆は、土門の部屋にあった、由里のCDを渡す。ジャズばかりのアルバムが置かれていたにも関わらず、由里のクラシック曲のアルバムが1枚だけ置かれていたのだった。しかも、ビニールがついたままであった。「あなたがプレゼントしたものですか?」と言うが、由里は否定する。

さらに沙羅駆は、「土門先生の部屋には、グレープフルーツが置かれていました。でも、土門先生は、グレープフルーツが嫌いだったそうです」と言う。また、由里はグレープフルーツを購入していたことが判明する。

事件当夜、部下は土門からの電話があったと証言する。その時、土門は「やめろ!」などと言っており、襲われているような様子だったという。時刻は20時頃であり、その時間帯、由里は生徒たちと食事会にいたというアリバイがあった。

沙羅駆は、由里に「一刻も早く、お伝えしなくては」と言う。土門の結婚相手が、被疑者として事情聴取を受けているのだという。また、沙羅駆は「土門先生のコンタクトレンズが、恐らく殴られた拍子に外れたようです。そのコンタクトレンズは、動かぬ証拠となりうる。静電気で、犯人の服に貼り付いているのではないでしょうか」と言う。

由里は、ステージ上のピアノの下を探る。そこには、事件当夜に着ていた服が隠されていた。由里は、コンタクトレンズが付いていないかと、服を調べる。

沙羅駆は、「アレはブラフです。あなたの犯罪の証拠をあぶり出すために」と言う。由里は、「私には完璧なアリバイがある」と言う。

由里は、左手の人差し指が動かなかった。そのため、由里は土門に治療を受けていた。そこから、由里はストーカーのように土門へつきまとっていたのだった。

何故つきまとっていたのかという理由について、沙羅駆は「土門さんは、あなたの実の父親だからだ」と言う。由里は、余命いくばくもない母親に会ってもらいたく、土門を説得し続けていたのだった。

また、由里が怪我をしたのは、土門を説得しようとして突き飛ばされ、倒れた拍子に指を打ってしまったからだった。

「子供を認知もせず、私の母を捨てて理事長の娘と結婚した」と言う由里に、沙羅駆は「ペントハウス50階に通じるエレベーターの入力番号は、9211691、逆から読むと、19611129であり、あなたのお母さんの生年月日だ。少しは、心があったということだろう」と言う。

さらに、土門は由里に殴られ、刺されるも、致命傷にはいたらず、由里が出て行った後、意識を取り戻した。そこで、由里のアリバイを作るため、20時に部下へ電話し、その時点で襲われたかのように見せかけたのだった。

また、土門は自らナイフを深く突き刺し、絶命したのだった。沙羅駆は、そこで、土門の行為は「親子の情がが自らの生命を守ることよりも勝ったのである」と指摘するのだった。

次話:「IQ246 華麗なる事件簿 第5話」あらすじ・ネタバレ

前話:「IQ246 華麗なる事件簿 第3話」あらすじ・ネタバレ

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