簡単なあらすじ
1) 佳織(山田美紅羽)は、桜葉学園に不合格となってしまった。信一(阿部サダヲ)は落ち込んでしまい、力なく倒れ込んでしまう。そんな父に、佳織は手を差し伸べ、立たせる。そして、自分が周囲を巻き込んだものの、思うように行かなかったことに大きくショックを受けて申し訳なく思う。
2) 佳織は、公立中学に行くことを覚悟するが、そこで香夏子(深田恭子)は、「星の宮女学院に願書出しておいたの」と言う。佳織と信一は、3日後の入試に向けて勉強を再開する。受験当日、会場に向かう佳織は、「受験勉強、結構楽しかったね」と言う。
3) 佳織は、星の宮女学院に合格する。小学校の卒業式、麻里亜(篠川桃音)は「合格よりも嬉しいことがあったの」と言い、母・百合子に会ったことを明かす。同じ学校に行けないことを残念がる麻理亜は、「同じ大学に行こう。やっぱり、東大じゃない?」と言い、2人は握手する。
4) 信一は、今までの受験体験記をまとめ、『下剋上受験』を出版する。売れ行きはよく、信一は講演会を行い、受験アドバイザーとしても活躍することとなったのだった。また、佳織は星の宮女学院での学生生活を楽しんでいた。
詳細なあらすじ
佳織(山田美紅羽)は、桜葉学園に不合格となってしまった。信一(阿部サダヲ)は落ち込んでしまい、力なく倒れ込んでしまう。そんな父に、佳織は手を差し伸べ、立たせる。
信一は帰宅し、佳織がグレてしまうような妄想をしてしまう。一方、佳織は「俺塾」に篭って勉強を続け、受験に出た問題を解き直していた。そして、「何が分かってなかったのか」に気づいたのだという。
佳織は食卓で、「『うさぎとかめ』のようにはいかなかったね」とつぶやく。「うさぎ」たちとの間には、歴然とした距離があり、「甘くみてたよね」と言う。だが、佳織は「相手との距離が分かったから。いつか追いつける」と言う。
そして、佳織は「公立の中学に行っても、一緒に勉強してくれる?」と言う。だが、そこで香夏子(深田恭子)は、「星の宮女学院に願書出しておいたの」と言う。佳織と信一は、3日後の入試に向けて勉強を始める。信一は、佳織の強さ、たくましさを頼もしく思う。
一夫(小林薫)は、香夏子に「香夏子さん、ありがとう。信一もホッとしてるんだよ。自分が言い出して、周りを巻き込んで思うように行かなかった。そんなアイツを、香夏子さんは救ってくれたんだ」と言う。
星の宮女学院の入試当日、佳織は「受験勉強、結構楽しかったね」と言って試験会場へと向かう。一方、信一は保護者面接を受け、受験勉強を娘と行い、「とっても楽しかったです」と微笑みながら答える。
星の宮女学院の合格発表当日、居酒屋・ちゅうぼうで、楢崎哲也(風間俊介)の用意したPCで、合否を確認する。佳織の受験番号は「423」であり、見事合格していた。
一夫は、信一を連れて神社にお礼参りに行く。一夫は手を合わせ、「神様、私は自分の息子に良い教育を与えてきませんでした。男は自分で自分の道を切り開け、などと思っていましたが、少しは手を貸してやればよかったと思います…ですが、その息子の娘に素晴らしいチャンスを与えてくれてありがとうございました」とつぶやく。その言葉を聞き、信一は思わず感動してしまう。
3月24日、佳織は小学校の卒業式を迎える。当日、アドバダ共和国関連の投資失敗で、徳川直康(要潤)はトクガワ建設を引責辞任することが報じられた。
卒業式を終え、担任の小山みどり(小芝風花)は「生徒のため、時にはバカらしいと思うことでも、一生懸命やるべきなんだと分かりました」と言う。
佳織は、麻里亜(篠川桃音)に声をかける。そこで、麻里亜は「合格よりも嬉しいことがあったの」と言い、母・百合子に会ったことを明かす。同じ学校に行けないことを残念がる麻理亜は、「同じ大学に行こう。やっぱり、東大じゃない?」と言い、2人は握手する。
信一は、今までの受験記録を本にまとめ、自費出版することを考えていた。そこで、楢崎に言われて宣伝のためにブログを始めることとなった。結果、出版社から声がかかり、出版されることとなったのだった。
『下剋上受験』が出版され、司会(赤江珠緒)とともに、トークイベント・サイン会を行う。そこで、信一は佳織の「気持ち」が込められた音声テープを再生する。佳織は、星の宮女学院に入学して、学生生活を楽しんでいる、と話す。そして、「お父さんは、一緒に同じ時間、勉強してくれました。お父さんがバイトをして、それでもお金が足りなくて、お母さんが働きに出ることになりました…みんなが、私の受験のために頑張ってくれました」と語る。
「ある日、お父さんは私の枕元で言いました。『幸せになれよ』って。私、今、とっても幸せです」と言う言葉に、会場では涙する人もいた。そして、「勉強は、世界が変わります。思いっきり変わります」と言い、録音を終える。
信一が「ありがとうございます」と言い、頭を下げると会場からは拍手が沸き起こる。信一は講演を行い、受験アドバイザーとして活躍することとなった。また、楢崎は課長となり、香夏子は課長補佐に任命される。そして、香夏子は2人目を妊娠していたことが明らかとなり、桜井家は大喜びする。