簡単なあらすじ
1) おまじない好きな蔵元亜希(土屋太鳳)は、高校時代の時から「恋が成就する」というおまじないを聞きつけては実行していた。だが、そのおまじないを行う際、看板が落下してきたり、落石が起こったりと危険な目に遭っていたが、同級生の駿に助けられていた。
2) 卒業後、亜希は駿と交際するようになり、彼の子供を妊娠していたが、打ち明けられずにいた。そんな中、久しぶりに高校の同級生・茅野透子(岸井ゆきの)と会うことになった。そこで、母校が廃校となり、取り壊されることになったと知った駿は、「一緒に行ってみないか?」と誘う。
3) 体育館の倉庫から侵入したところ、亜希は危うくガラス窓の下敷きになりそうになってしまう。さらには、屋上の柵が外れ、落下しそうになってしまうが、危うく難を逃れる。そんな中、亜希は透子から卒業のときにもらった小瓶を落としてしまう。その中には、「死ね」と赤い糸で刺繍された布が入れられており、亜希は愕然とする。
4) 透子は、駿に片思いをしていた。だが、駿は亜希のことが好きだった。そこで、亜希を亡き者にするため、亜希がおまじない好きなことを利用して、「こんなおまじないがある」と噂を流し、事故死させようとしたのだった。廃校に仕掛けを施し、ガラス窓が落下するようにしたり、屋上の柵を外れやすくしていたのも透子だった。
5) 透子は、亜希が妊娠したことを知り、「もう、諦めるしかないじゃない」とつぶやくと、屋上から飛び降りる。刑事に透子との関係を訊かれた亜希は、高校時代を思い出し、「友…」と言い淀んだ後、「友達です」と言うのだった。
詳細なあらすじ
蔵元亜希(土屋太鳳)は、高校時代の同級生・駿と付き合っていた。亜希は高校時代、相葉美咲という先輩が事故死していた現場を目の当たりにいていた。
亜希は、駿と遠距離恋愛になってしまうことを心配していた。駿は、SNSで「レイカ」と名乗る女とやりとりをしており、駿が浮気をしているのではないか、と疑っていた。そんな中、亜希は茅野透子(岸井ゆきの)と久しぶりに会う。透子は、亜希が卒業の時に渡した小瓶をずっと持っていたことに驚く。
亜希は、駿との子を妊娠していることを打ち明ける。その後、駿が合流し、同級生3人は久しぶりに顔を合わせる。透子は、「駿が亜希のことを好きだって知ってた」と言う。亜希は昔からおまじないが好きで、信じていた
高校の文化祭の際、「演台の裏に願い事を書いた紙を置いておくと、願いが叶う」と聞いた亜希は、実行しに行くのだが、その時、吊っていた看板が落ちてきて、亜希は危うく下敷きになりそうになったのだった。亜希は心臓に病気を持っており、胸を押さえて苦しんでいた。
さらには、天狗岩に小石をぶつけていたところ、岩が落ちてきたこともあった。その時は、駿が助けて難を逃れた。
母校が取り壊されるという話になり、駿は「今から行ってみる?」と提案する。亜希は気乗りしなかったが、3人で行くことになった。
そこで透子は、「美咲先輩が妊娠してて、海野先輩って噂があった」などと話をする。美咲のかばんには手紙が入っており、「S.U」というイニシャルが書かれていたのだという。そこで、海野颯太という生徒が父親ではないか、と噂になったのだった。
駿は、体育倉庫の扉を外し、校舎内に入る。その途端、ガラス窓が落ちてきて、あやうく咲子は下敷きになってしまいそうになる。
そんな中、駿は「仕事のメールが入った」と言い、2人を残して立ち去ってしまう。透子は、「気になることがあるの。文化祭でも、天狗岩でも、危ないときに駿がいたんだよね。それって、偶然なのかな?」と言う。
亜希は、「今まで言わなかったんだけど…」と言い、駿が美咲のいる深夜の校舎にやってきていたことを打ち明ける。駿もまた、美咲と交際していた。「S.U」というイニシャルは、「植田駿」にも当てはまると指摘する。
亜希は、「駿がここに来ようって言ったのも、偶然じゃないんじゃ…」などと思い始める。透子は、「やめよう、こんな話。屋上で3人、バカ話をしていたのが懐かしいね」などと言う。
亜希は、透子を誘って屋上へと向かう。そこで亜希は、靴を投げて両思いかどうかを確かめるおまじないを行う。「これで、駿とのことを確かめたいの」と言う。
駿は、レイカというSNSでやりとりしている女性が「今すぐ来て。来ないと死んじゃうから」というメッセージを送ってきたため、タクシーで駅に向かっていたのだった。
だが、そのSNSのアイコンが「おひつじ座」の画像を見ていると、透子がおひつじ座の星の並びのイヤリングをしていたことを思いだす。その2つの事柄から、レイカの正体が透子ではないかと思い始め、さらに体育館でレイカがスマホを操作していた直後に、自分宛てのメッセージが届いたことを思い出したのだった。駿は、レイカの正体が透子であると確信し、亜希の身を案じて学校へと戻るのだった。
亜希が靴を投げようとして柵に手をかけると、その柵は落下した。亜希は危うく落ちてしまいそうになるが、助かる。その時、亜希は透子から卒業のときにもらった小瓶を落としてしまう。その中には、「死ね」と赤い糸で刺繍された布が入れられており、亜希は愕然とする。
そこで亜希は、「美咲はすぐ死んだのに…あんたは、なんで死なないのよ」などと言う。透子は、亜希を押そうとするが、駿が助ける。
透子は、ウソのおまじないを広め、亜希を何度となく殺害しようとした。だが、亜希は運良く助かり続けたのだった。透子は今回も、廃校となる校舎にあらかじめ仕掛けを行い、亜希が来るように仕向けていたのだった。だが、それでも亜希は助かった。
「昔は、3人でいるだけで幸せだったのに」とつぶやいて、屋上から飛び降りる。翌朝、屋上から落ちていた靴は、「両思い」を示す表向きであった。
刑事に透子との関係を訊かれた亜希は、高校時代を思い出し、「友…友達です」と言うのだった。
原作: