ドラマ「緊急取調室 シーズン2 第5話 記憶をなくした男」あらすじ・ネタバレ

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簡単なあらすじ

1) 水越辰也(塚本高史)は、通勤時間帯の東京・品川区で、右手にナイフを持ち、血だらけで歩いていた。銃刀法違反で逮捕された水越は、「誰かを殺しちゃったかもしれない」とつぶやく。

2) 被害者の行方や、遺体は発見されていなかった。そして、水越は「昨夜の記憶がない」と主張する。そんな中、水越は「舵輪を見た記憶がある」「ピアノの演奏を聴いた」などと、断片的な記憶を口にする。

3) 真壁有希子(天海祐希)たちは、水越の勤務していた旅行会社「トラベルコレクト」について調査を行う。そこでは、サービス残業・長時間勤務が常態化していた。新入社員たちは、全員が「辞めようと考えていた」と明かす。

4) 被害者の刺殺体が発見され、犯人は逮捕される。水越は事件に無関係であり、その事件現場を目撃しただけであった。ナイフを拾い、自らが逮捕されることで会社の実態を世間に訴えようとしていたのだった。だが、真壁は「彼はすぐに救急搬送されたら助かったかもしれない」と言い、水越のことを断罪する。水越は、銃刀法違反だけでなく、犯人隠避罪、偽計業務妨害で再逮捕される。

詳しいあらすじ

埠頭で男2人が揉み合いになり、1人が視察された。翌朝、東京都・品川区に大量の血を浴びた男が現れる。水越辰也(塚本高史)は、右手にはナイフを持っており、「誰かを殺しちゃったかもしれない」とつぶやく。

捜査一課の刑事・渡辺鉄次(速水もこみち)と監物大二郎(鈴木浩介)は、水越を銃刀法違反で逮捕する。捜査一課長・沢渡巌(三上市朗)は、緊急事案対応取調班に取り調べを指示。だが、監物は「自分たちが落とします」と主張し、可視下での取り調べを自ら買って出る。

血痕は人間のものと考えられて、被害者の人物の出血量は大量と考えられた。だが、被害者は発見されていなかった。

監物たちは、水越の自宅を調べる。水越は、海外ボランティアを積極的に行っており、子供たちとの写真が多く飾られていた。

水越は、「殺したかもしれないんですが、どうしても思い出せないんです」と言う。監物は、「冷蔵庫は空で、部屋は綺麗だった。罪を犯すつもりだったのではないか」と指摘する。だが、水越は「添乗員として海外に行くので、家をよく空けるためです」と言う。

監物たちは、慣れないカメラ録画で取り調べが上手くいかず、真壁有希子(天海祐希)たちが取り調べを行う。真壁は、逮捕前日の話を聞く。「いつものように、夜の10時ころに退社して、その後は記憶がないんです。朝起きたら、血だらけで」と言う。

水越は、「旅」というキーワードから記憶がわずかに戻り、「あの夜、舵輪を見ました」と証言する。そして、「僕は船に乗ったのかもしれません」と言う。監物たちは、港区の芝浦埠頭に出向く。

真壁は、水越の会社へと出向く。水越の退社記録は、19時だったが、会社に遅くまで残っていた可能性があった。真壁は、新入社員の福永絵梨(入山杏奈)に声をかける。「人殺しだなんて、とても信じられません」と言う。社長の田代紀久生は、「やっかいなことを起こしてくれたものだ」とつぶやく。

救急搬送された人物もおらず、遺体の発見報告もなかった。被害者はどこにいるか、と緊急事案対応取調班は首をひねる。

水越は、「ミステリーツアーの企画を行っていました。行き先は不明で、バスが突然止まって歩くとか」などと言う。「安いツアーを考えなくては、毎日終電になってしまいます」と言うが、真壁は「出退記録を見ると、19時になってます」と指摘するが、あくまでも水越は「22時です」と言う。水越は、サービス残業を行っていたのだった。

「全ての人に笑顔を」という社長の考えに共感したのだが、現実は異なるのだという。水越が話をしていると、「船の中で音楽を聴きました。たしか、ピアノです」と言う。だが、ピアノを載せている船は見つからなかった。

磐城和久(大倉孝二)は、「トラベルコレクトをほじくるのはやめてください。録画データも削除してください」と命じる。真壁や中田善次郎(大杉漣)、小石川春夫(小日向文世)たちは「トラベルコレクトに何かある」と考える。磐城は、「労基関係は裁判に発展すると厄介」と言い、会社のことには目をつぶれ、と言う。

大学時代の友人は、「東南アジアのボランティアの映像動画があれば、見せてくれ」と頼まれていた。その映像では、水越がギターを弾いて子供たちを楽しませていた。

小型船の中で、男性の刺殺体が発見される。彼は、芝浦の居酒屋のサービス券を持っていた。

絵梨は、多忙で長時間残業で辞めようと思っていたのだという。そんな彼女に、水越は「絶対に助けてあげる」「笑顔にする」と言っていた。水越は、社長がヨットクラブで豪遊していることに怒りを露わにしていた。

中田たちは、被害者が持っていたサービス券から、居酒屋に話を聞きに行く。すると、そこで不法滞在者らしき2人が言い争い、1人が包丁を持って被害者に襲いかかっていたのだという。

居酒屋近くには、ヨットクラブがあった。そのクラブのレストランには、ピアノと舵輪があった。そのレストランには、田代紀久生社長と生安課部長・杉原の写真が飾られていた。田代は、警察OBの天下り先を提供しており、そのために磐城は圧力をかけたのだという。

真壁は、水越にサービス残業のことについて話を訊き、「社員はみんな知っていることです…まさにブラック企業です」と真壁は言う。

被害者を刺殺した犯人が逮捕される。水越は全く事件には関係なく、真壁は「立件しません。おかえりください。映像は表に出ることはありません」と言う。それに慌てた水越は、「あの包丁は、品川で拾ったものです」と言う。

水越は、ヨットクラブで社長に直談判しようとしたが、会員制のために入ることはできず、会うことすらできなかった。そんな中、水越は犯人が被害者を刺殺して逃げたのを見かけたのだった。

そこで水越は、事件を逆手にとって、会社の酷い実態を明らかにしようとしたのだった。「これって偽証罪ですよね。立件するでしょう」と言う。「これでブラック企業の実態が暴かれる。ブラック企業の実態が暴かれ、みんなに笑顔が戻る。これって、最高のブラックジョークじゃない?」などと言って笑う。

だが、真壁は「被害者の男性、あなたが通報していれば、助かったかもしれない。あなたのジョークは笑えない。あなたは、ボランティアで笑顔にした子供たちを裏切ったの」と断罪する。

水越は、銃刀法違反、犯人隠避罪、偽計業務妨害で逮捕される。梶山勝利(田中哲司)は、磐城に「映像は消しません。開かれた警察のために」と言う。真壁は、水越の取り調べ映像資料に「ブラックジョーク」とタイトルをつける。トラベルコレクトには、労働基準局が入り、調査がなされることとなった。

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前話:ドラマ「緊急取調室 シーズン2 第4話 ふたりの愛」あらすじ・ネタバレ

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