簡単なあらすじ
1) フランク・モーゼズ(ブルース・ウィリス)は、優秀なCIAエージェントだったが、引退して余生を暮らしていた。だが、そんなある日、暗殺者が自宅を襲う。フランクは、好意を寄せている女性サラ・ロス(メアリー=ルイーズ・パーカー)の身を守りながら、暗殺者たちの手から逃げ出す。
2) フランクは、かつての仲間たちもまた、暗殺されていることを知る。調査の結果、1981年のグァテマラでのミッションが、今回の暗殺に関係しているのだと判明する。
3) CIAに命じて暗殺を行っていたのは、ロバート・スタントン(ジュリアン・マクマホン)副大統領だった。ロバート副大統領は、グァテマラでの作戦で当時、大尉であり、過去の戦争犯罪が大統領選で問題となることを恐れ、CIAに命じて関係者の抹殺を図ったのだった。
4) だが、ロバート副大統領もまた、真の黒幕である武器商人アレキサンダー・ダニング(リチャード・ドレイファス)に操られていたのだと判明する。フランクはCIAエージェントであるウィリアム・クーパー(カール・アーバン)の理解を得てアレキサンダーも倒し、サラとともに自由の身になるのだった。
起:引退生活
フランク・モーゼズ(ブルース・ウィリス)は、優秀なCIAエージェントだったが、現在は引退し、オハイオの田舎町で、淡々と日々を送っていた。フランクは、社会保障給付小切手を受け取るが、それを引き裂いて、年金事務所のケースワーカーであるサラ・ロス(メアリー=ルイーズ・パーカー)と話をする。
サラは、代わりの書類を送ると言い、手配してくれる。フランクは、サラと話したいがために、そんなことをしていたのだった。
フランクは、サラに好意を寄せていた。電話でのやりとりを行い、気が合うことが分かったのだった。彼は勇気を振り絞り、「翌週、カンザス州に行く予定があり、その時にサラと夕食を食べに行きたい」と誘い、サラは了承する。フランクは興奮して喜ぶ。
承:狙われたフランク
夜中、フランクの家に、銃器で武装した3人の男たちが侵入する。フランクの姿を見失い彼らだったが、急にフランクが現れる。敵たちは、次々に叩きのめされた。フランクは、武器や現金、パスポートなどを入れたバッグを手にする。
フランクは、フライパンに少量の銃弾を入れてストーブで加熱する。銃弾が破裂し、銃撃戦が起こっていると勘違いした外の敵たちは押し入る。だが、そんな彼らもフランクは倒すのだった。
フランクはサラの家を訪れ、彼女は驚く。驚いたサラは、「どっか行って!」と物を投げつけるが、「誰かが自分を殺そうとしている。電話も盗聴されていた」とフランクは明かす。命を狙う者たちは、電話の盗聴から、サラがどこに住んでいるか分かっているのだった。
ちょうどその時、黒いバンが停まり、多くの敵がやってくる。フランクは謝った上でサラを連れ出す。縛った上、口をダクトテープで塞がれたサラは、フランクに敵意を向ける。
フランクの家には、CIAエージェントであるウィリアム・クーパー(カール・アーバン)がいた。彼は、破られた社会保障給付小切手を拾う。
フランクは、サラをベッドに縛ったままで「すぐ戻る。ごめんね」と言って部屋を出る。フランクは、昔の仲間であるジョー・マシスン(モーガン・フリーマン)を訪れる。ジョーは、末期の肝癌であり、老人ホームに入居していた。
フランクは、ジョーに自分の命が狙われたことを告げる。ジョーは、フランクを殺害しようとした者たちが、「ニューヨークタイムズの若いリポーターの死にも関与している」と明かすのだった。
一方、サラは拘束を自ら解いて、警察と救急車を呼ぶ。だが、そこで警官にサラは眠らされ、連れ去られてしまいそうになる。そこにフランクは現れ、敵を倒して、逃げ出す。フランクはサラに、「長年、CIAにいた」と言うのだが、彼女は信じなかった。
ウィリアムが彼らを追跡し、フランクは、ニューヨークタイムズのレポーターを殺害したのはウィリアムであると考える。
転:リスト
フランクとサラは、レポーターの死について調査するため、ニューヨークまで向かう。レポーターの母親が住む実家に行くと、母親に「娘は、強盗にに殺されたというが、何もアパートから盗まれていなかった」ということを知らされる。母親から、娘が死の数日前によこしたというポストカードを見せてもらう。
そこには、意味不明な数字が書かれていた。娘の通っていた大学の図書館に行くと、その数字と同じISB番号が書かれた本を見つける。そこには、フランクを含む暗殺された人々の名前のリストがあった。フランクはジョーに電話をかけ、安全を確かめるが、ちょうどその時、ジョーは暗殺者に襲撃されそうになっていた。
ウィリアムは、フランクの経歴を調べるため、CIAの記録保管庫に向かう。フランクは、兵器や戦闘のスペシャリストだった。フランクは、「RED(Retired , Extremely Dangerous)」に分類され、退役したエージェントの中で、非常に危険な人物とされていた。
フランクとサラは、フロリダまで向かい、元CIAのマーヴィン・ボッグス(ジョン・マルコヴィッチ)に会いに行く。彼は、「リストにある人々は、1981年のグァテマラでのミッションに関係がある」と指摘する。そこでは、大部分の村の住民が虐殺された。
リストに載っているがまだ生きているガブリエル・シンガー(ジェームズ・レマー)を訪ねると、ガブリエルは、「暗殺者たちが、グァテマラでのミッションに関する記録や関係者を全て消そうとしている」話すのだった。
ヘリが近づき、ガブリエルは機関銃で殺害されるが、フランクとサラは難を逃れる。フランクは、CIAに潜入し、情報を集める必要があると考える。マーヴィンは「自殺するようなもんだ」と言うが、フランクは聞き入れない。
フランクは、ロシア大使館のイヴァン・シモノフ(ブライアン・コックス)を訪れ、偽のIDカードなど、CIAに潜入する道具を手に入れる。虹彩認識を突破するためにつけていたコンタクトレンズが落ちて、発覚しそうになるが、フランクたちはグァテマラでのミッションについての資料がある部屋に到達する。フランクはウィリアムと激しい戦闘となり、負傷する。
フランクは、火災報知機を鳴らして、パニックになった人々に紛れ、なおかつ消防士のヘルメット、ジャケットを着て、サラとともに逃げる。救急車の中に入ると、そこにマーヴィンとジョーがいた。ジョーは、死んでいると偽装して、暗殺者を欺いて、返り討ちにしていたのだった。
ウィリアムの上司であるシンシア・ウィルクス(レベッカ・ピジョン)は、フランクにしてやられたウィリアムを叱責する。
結:黒幕
フランク、サラ、ジョー、マーヴィンたちは、仲間のヴィクトリア(ヘレン・ミレン)のもとへ向かう。ヴィクトリアは、負傷したフランクを手当する。そして、リストには掲載されているが、CIAの記録保管庫にあったグァテマラのミッションに関するファイルには掲載されていない人物がいることを発見する。
ジョーは、武器商人であるアレキサンダー・ダニング(リチャード・ドレイファス)にアフリカの独裁者を装って近づく。ジョー、フランク、マーヴィンたちは、アレキサンダーを脅し、黒幕がロバート・スタントン(ジュリアン・マクマホン)副大統領であると明かす。ロバートは、グァテマラでの作戦で当時、大尉であり、過去の戦争犯罪が大統領選で問題となることを恐れ、CIAに命じて関係者の抹殺を図ったのだった。
アレキサンダーの家が取り囲まれ、ヴィクトリアはフランクに無線で伝える。安全な出口がないことを悟り、ジョーが囮になり、その間に逃げ出すようにフランクたちに言う。フランクは、ウィリアムに「副大統領の過去の戦争犯罪の事実を掴んだ」と伝える。ウィリアムに、これは正義のない指令であると話すが、彼は副大統領の命令に従おうとする。
フランクがトレンチコートと帽子姿で出てくる。すぐさま、スナイパーが彼を撃つ。ウィリアムが、撃たれた人物を確認しに行くと、ジョーであることが判明する。ヴィクトリアは、わざと外してウィリアムに発砲し、フランクとマーヴィンが逃げ出す時間稼ぎをする。
ヴィクトリアとサラも逃げ出すが、サラが転倒してしまい、ヴィクトリアは置いて行かざるを得なかった。フランクはサラを救うため、ウィリアムに直接電話する。ウィリアムは、逆探知によって、フランクがウィリアムの家族がいる自宅から電話していると知り、驚愕する。
フランクは、「サラに何かあれば、家族を殺す」と脅す。ウィリアムは、サラに手出しはしないと告げる。さらに、フランクは「罪を償わせるため、副大統領を暗殺する」と言うのだった。
フランクはチームを再招集し、サラを救出し、ロバート副大統領の過去を明るみに出す作戦を立てる。この作戦には、イヴァンも参加していた。イヴァンは昔、ヴィクトリアと恋仲であるが、それぞれの立場もあり、ヴィクトリアは命じられてイヴァンを撃った。だが、イヴァンは奇跡的に生き残ったのだった。
彼らは、ロバート副大統領が主催する基金パーティーに出席する。イヴァンが異臭騒ぎを起こし、人々はパニックに陥る。ロバート副大統領は、SPに護衛されてリムジンに乗り込もうとするが、ヴィクトリアは機関銃を発砲。もう一台のリムジンに乗り換えようとするが、そちらも爆破されてしまう。
ヴィクトリアは、SPに腰を撃たれ、負傷する。ヴィクトリアとマーヴィンは逃げようとするが、ヴィクトリアは動くことができなかった。マーヴィンに1人で逃げるように言ったヴィクトリアだったが、そんな彼女をイヴァンは救出するのだった。
ロバート副大統領は、もう一台のリムジンに乗り込む。だが、その運転手はフランクだった。フランクはロバート副大統領を人質にとり、サラとの交換を提案する。
翌日、指定された場所で、フランクは、ウィリアムと上司のシンシアに連れられたサラと再会する。驚くことに、アレキサンダーもまたその場にやってきた。彼もまた、今回の暗殺に関わっており、黒幕だったのだ。
ロバート副大統領はアレキサンダーによって射殺され、アレキサンダーは、その死の責任をフランクに着せようとしていた。ウィリアムは、アレキサンダーに「フランクに手錠をかけろ」と命じられるが、密かにウィリアムはフランクへ鍵を渡す。
フランクはシンシアを射殺し、さらにはアレキサンダーの喉を潰して殺害する。アレキサンダーのボディーガードは、ヴィクトリアやイヴァンらが倒す。ウィリアムは、フランクと握手し、フランクはサラたちとともにクルマに乗って去るのだった。
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