映画「ドリーム」(原題:Hidden Figures)あらすじ・ネタバレ・結末

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簡単なあらすじ

1) 1926年、8歳のキャサリン・コールマンは、天才的な数学の才能を見初められ、飛び級するよう教師たちに勧められる。その後、当時、キャサリンは黒人な上に女性で、珍しいことではあったがNASAに勤務することになった。NASAには、同じように有色人種で女性であった、メアリー・ジャクソン(ジャネール・モネイ)、ドロシー・ヴォーン(オクタヴィア・スペンサー)がいた。

2) 当時、アメリカはソ連とともに宇宙開発を行う、その競争の真っ只中にあった。そんな中、キャサリンはスペース・タスク・グループ(STG)でのスタッフに任命され、責任者であるアル・ハリソン(ケビン・コスナー)の下、次第にその実績を認められる。

3) トイレも白人と同じものを使用できず、さらには同じポットからコーヒーを飲むことすら許されない、そんな人種差別が色濃く残る中、キャサリンは奮闘し続けた。そしてついに、マーキュリー・アトラス6号の打ち上げにまつわる計算、報告書作成まで任されることになった。打ち上げ直前、コンピュータの計算ミスを正したのもキャサリンだった。

4) マーキュリー・アトラス6号が大気圏突入する際、耐熱シールドが脱落しかかっていることに気づいた。メアリーは、NASAにすぐさま連絡を行い、装置を固定している金具が耐熱シールドの脱落を防止してくれるのではないか、との指摘を行った。大気圏再突入時、メアリーの助言通りに行った宇宙飛行士・グレンは、命を救われたのだった。

5) メアリーは、有色人種としては珍しい昇進を果たし、キャサリンは、アポロ11号およびアポロ13号の飛行軌道計算を行い、2015年、オバマ大統領は彼女の功績を認め、大統領自由勲章を与えたのだった。

詳細なあらすじ

1926年、ウェストバージニア州ホワイトサルファースプリングス。8歳のキャサリン・コールマンは、天才的な数学の才能を認められ、飛び級するよう教師たちに勧められる。有色人種では珍しいことであったが、教師たちはカンパを行い、さらには引っ越しも手伝って協力を行った。

1961年、バージニア州ハンプトン。キャサリン(タラジ・P・ヘンソン)はNASAに勤務していた。メアリー・ジャクソン(ジャネール・モネイ)、ドロシー・ヴォーン(オクタヴィア・スペンサー)とともに、彼女たちは黒人で、しかも珍しい女性職員だった。

当時、アメリカはソ連とともに宇宙開発を行う、その競争の真っ只中にあった。ソ連は、初の人工衛星スプートニク1号の打ち上げに成功していた。それにより、アメリカへの偵察が可能になるのではないか、と危機感が強まっていた。

キャサリン、メアリー、ドロシーの3人は、ラングレー・リサーチ・センターでほかの職員とやはり隔離されて業務を行っていた。そんな中、キャサリンは上司であるヴィヴィアン・ミッチェル(キルスティン・ダンスト)から、スペース・タスク・グループ(STG)での業務を命じられる。黒人としては初めてであり、男性職員たちは、露骨に彼女にいやな顔をした。

メアリーは、エンジニアとして働きたいと思い続けていたが、女性であること、そして有色人種であることが問題視されていた。だが、メアリーは「エンジニアになる学校は、有色人種の入学を制限してはいない」と反論する。ドロシーは、昇進を望んでいた。だが、ミッチェルに「黒人では、前例がない」と言われてしまっていた。

職場には、有色人種用の女性用トイレがなく、キャサリンはわざわざ遠くの建物のトイレまで走らなければならなかった。そんな環境の中で働き、キャサリンは自らの働きぶりを見せ続けたのだった。また、白人と同じポットからコーヒーを飲むことすら奇異の目で見られた。

STGの責任者であるアル・ハリソン(ケビン・コスナー)は、ホワイトボードに書かれた未解決の数学の問題を、何者かが解いていたことに気づく。それを解いたのは、キャサリンだった。次第に、彼女は研究だけでなく、報告書を書くことも任されるようになるのだった。

そんな中、アルは、キャサリンが白人と同じトイレを使うことができず、同じポットのコーヒーを飲むことを許されていないことを知る。アルは、そのような差別が行われていることを初めて知り、「有色人種用」というトイレやポットの表示をなくすのだった。そして、アルは「私たちは皆、同じ色の尿をする」などと言う。

計画が目まぐるしく変わるため、キャサリンはその情報を得ることができず、「計算ミス」を起こしていた。そこで彼女は、新たな情報を得られる会議に出席したい、と申し出る。だが、STGのヘッド・エンジニアであるポール・スタフォード(ジム・パーソンズ)は、「女性は許可されてない」と告げる。キャサリンは、アルに直訴し、許可されるのだった。

マーキュリー・アトラス6号(コールサイン:フレンドシップ7)がどこに上陸するか、という議題が出される中、アルは、キャサリンに答えるよう求める。キャサリンは、黒板の前に立って、子供の頃に先生に指名されて問題を解いたかのようにして、その質問の答えを計算して出すのだった。キャサリンが示した、 バハマの近くの緯度と経度を見て、誰もが目を瞠った。

一方、メアリーは工学の学位を取得するため、裁判所で確認をとった。彼女には、夜間の授業に参加できる許可が与えられた。ドロシーは、卓越したコンピュータ知識を生かし、ひそかに素早く計算できるようにしていた。結果、ドロシーは、データセンターのスタッフに加わることとなった。

キャサリンは、軌道の計算や報告書の作成を続け、報告書に自らの名前を入れることも許されるようになっていた。彼女の働きは十二分に認められ、差別的であったポールも態度を改めた。

宇宙飛行士ジョン・グレンの乗った、マーキュリー・アトラス6号が打ち上げられる前日、IBMコンピュータの計算が以前と異なる値を結果として出していることが明らかとなった。

グレンは、IBMのコンピュータよりも、キャサリンの計算を信用するため、「彼女に計算してもらいたい」と言う。キャサリンは計算して間違いを正し、その危機を救うのだった。キャサリンは、打ち上げが行われたためにSTGから外されていた。そこで、アルは彼女にコントロールルームへの入室許可を行うのだった。

マーキュリー・アトラス6号が大気圏突入する際、グレンは耐熱シールドが脱落しかかっていることに気づいた。メアリーは、テレビで打ち上げを見ていた際に、異常に気付いて、NASAにすぐさま連絡を行い、装置を固定している金具が耐熱シールドの脱落を防止してくれるのではないか、との指摘を行った。大気圏再突入時、メアリーの助言通りに行ったグレンは、命を救われたのだった。

打ち上げ後、ドロシーは昇進を果たし、メアリーは学位を取得してエンジニアになった。キャサリンは、アポロ11号およびアポロ13号の飛行軌道計算を行い、2015年、オバマ大統領は彼女の功績を認め、大統領自由勲章を与えたのだった。

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