簡単なあらすじ
1) 嵐があった翌日、デヴィッド・ドレイトン(トーマス・ジェーン)は8歳の息子・ビリー(ネイサン・ギャンブル)、隣人で弁護士のブレント・ノートン(アンドレ・ブラウアー)とともにスーパーへ買い物へと向かう。
2) そんな中、ダン・ミラー(ジェフリー・デマン)が流血しながら店内に入ってきて、「霧の中に何かがいる!」と半狂乱になりながら言う。霧の中にいる怪物は、人々を襲う。デイヴィッドたちは、店内に立てこもるしかなかった。
3) 店内には、ミセス・カーモディ(マーシャ・ゲイ・ハーデン)という狂信的な女性がいた。彼女は、「生贄だ」と言いながら兵士を殺害する。そんな彼女の行動に脅威を感じたデイヴィッドたちは、スーパーからクルマで逃げ出す。
4) デイヴィッドの妻・ステファニー(ケリー・コリンズ・リンツ)も自宅で死亡していた。失意の中、救助を求めてクルマでさまよう内、霧の中でガス欠となってしまう。手にしていた拳銃には、4発の弾丸が入っていた。諦めた彼らは、死を選び、デイヴィッドは自分以外の4人を殺害する。
5) デイヴィッドもモンスターに襲われて死ぬことを覚悟していたのだが、霧は徐々に晴れ、軍隊が救助にやってきたのだった。激しい後悔に襲われるデイヴィッドだったが、事情を知らない兵士2人は、彼に声をかけるのだった。
ここがポイント
原作とは異なる、強烈なバッドエンドで知られる作品。霧の中のモンスターに怯え、救助されることを諦めた、主人公デイヴィッドを含む5人は死を選ぼうとする。
だが、全員分の弾丸はなく、デイヴィッドは息子とほかの人々を殺害した後、モンスターに襲われることを覚悟する。その直後、霧は晴れて救助がやってくるのだった。デイヴィッドは激しい後悔に襲われる、という結末である。
起:嵐の翌日
デヴィッド・ドレイトン(トーマス・ジェーン)は、上映予定の映画のポスターを描いていたのだが、嵐でその絵は台無しになってしまった。
嵐のあった翌朝、デヴィッドは、妻・ステファニー(ケリー・コリンズ・リンツ)、8歳の息子・ビリー(ネイサン・ギャンブル)とともに、家の片付けを行う。ボートハウスが倒れた木によって壊されてしまったため、損害保険について情報を得るため、デイヴィッドはビリーとともに、隣人で弁護士のブレント・ノートン(アンドレ・ブラウアー)に会いに行く。ステファニーは家に残っていた。
承:霧の中の怪物
デイヴィッド、ビリー、ブレンドは、スーパーに買出しに向かう。その途中、軍用車が軍事基地へと向かっているのを目撃する。スーパーで買い物をしていると、ダン・ミラー(ジェフリー・デマン)が流血しながら店内に入ってきて、「霧の中に何かがいる!」と半狂乱になりながら言う。
ダンは、スーパーを閉鎖し、店内にいる客たちに指示を行う。そんな中、家に子供2人を残してきた女性は、スーパーを後にする。付き添いを求められたが、それに応じる人はいなかった。
デヴィッドたちは、客とともに詰まってしまっている排気口を直しに行こうとするが、そこで1人の男性が触手により連れ去られてしまう。だが、ブレントは霧の中にいる怪物のような存在を信じていなかった。デヴィッドの話を疑う者たちは、救助を求めに外に出ようとする。
デヴィッドは、安全のために「ロープをつけて外に出る」ことを提案する。デヴィッドたちがロープを手繰り寄せると、ロープは血液で赤く染まり、上半身を失った姿で戻ってきた。そして、ブレントたちも既に死亡していると考えられた。
転:店外への脱出
デヴィッドは、店に篭城すべきと考える。副店長・オリー主導の下、バリケードをつくり、得体の知れない怪物が入ってこないようにするのだった。
店内では、ミセス・カーモディ(マーシャ・ゲイ・ハーデン)という信心深い女性が「人々の罪に、神が罰を与えた」などと言い出すのだった。そして、救われたければ自分の言葉に耳を貸すべきであると主張するが、デヴィッドたちはそのようなことで救われるとは思っていなかった。
そんな中、巨大な昆虫が現れ、店内に入り込んでしまう。その昆虫たちとの戦いにより負傷者が出て、デヴィッドたちは近くの店に薬を調達しに行く。その途中、クモのような生物に襲われてしまうのだった。
スーパーに戻ると、兵士が自殺をしていた。ほかの兵士は、「アローヘッド計画」なる別の世界や異次元への出入り口を解放する方法を探る計画について、詰問を受けていた。カーモディは、兵士を「生贄だ」と言い、ナイフで刺し殺した上、店外へと放り出すのだった。
カーモディは、ますます狂信的な様子になっていく。そのことに脅威を感じたデヴィッドたちは、店の外へと逃げ出そうとする。カーモディは、それを阻止しようとし、なおかつ息子のビリーを「生贄として差し出せ!」と言い出す。デイヴィッドは抵抗し、副店長のオリー・ウィークス(トビー・ジョーンズ)は、カーモディを射殺する。
デイヴィッドたちは、彼のクルマへと向かう。その途中、クモのような生物に襲撃されて命を落とす者もいた。そんな中、デイヴィッド、ビリー、教師のアマンダ・ダンフリー(ローリー・ホールデン)、店にやってきて「霧の中に何かがいる!」と言ったダン、アイリーン・レプラー(フランシス・スターンハーゲン)の5人がクルマで脱出することができたのだった。
結:最悪の結末
デヴィッドたちは、助けを求めるため、ガソリンがなくなるまでクルマに乗り続ける。そんな中、デイヴィッドは、妻・ステファニーがクモの巣の中で死亡しているのを発見する。そして、街は壊滅し、巨大な怪物を発見するのだった。
ガス欠となり、霧の中でそれ以上クルマに乗って移動することができなかった。眠っているビリーの横で、デイヴィッドたちは救助されることを諦めるのだった。手にしていた銃には、4発の銃弾が込められていた。全員が自殺するには足りなかったが、デヴィッドは4人を殺害する。
デヴィッドは、その後にクルマの外へと出る。息子、そして3人を殺害し、半狂乱となったデイヴィッドは、モンスターに向かって「殺せ!」と言いながら、襲われることを覚悟していた。
霧の中から、モンスターが出てくることを予想していたデイヴィッドだったが、そこから出てきたのは、戦車や兵士たちだった。そして、子供たち2人のために1人で店外へと出ていった女性も、子供たちとともにトラックに乗って移動していた。
あと少し待っていれば、救助はやってきたのだった。霧が散っていく中、デイヴィッドは後悔しながら半狂乱で叫び続けるのだった。だが、デイヴィッドの事情を知らない兵士2人は、彼に近づくのだった。