2003年に実際に起こった事件を基にした映画。10代の少女リー(メイヴ・ダーモディ)は、姉のグレース(ダイアナ・グレン)と恋人のアダム(アンディ・ロドレーダ)とオーストラリア北部に遊びに出かける。
2週間の旅行を予定しており、まずリーたちはクロコダイル・パークというワニ園に向かう。その翌日、彼らはマングローブに野生生物の観察や渓流釣りを行おうとするのだった。
ガイドのジム(ベン・オクセンボールド)は、拳銃を所持していた。ワニが出現することもあり、念のため持っているのだという。ツアーが始まると、リーはグレースに「妊娠しているんじゃないの?」と指摘する。グレースは妊娠していたが、アダムには伝えられずにいた。
そんな中、クロコダイルがボートにぶつかり、転覆させる。グレース、アダムは木の上に逃げ出し、リーも転覆したボートから逃げ出す。ガイドのジムは、そんな最中にクロコダイルに襲われ、死亡していた。
携帯電話も水没し、故障していた。アダムは、ボートを元に戻し、マングローブから脱出しようと提案する。だが、水面は黒く濁り、クロコダイルがいつ襲ってくるかわからなかった。時間だけが過ぎていく中、アダムはボートを戻そうと試みる。逆さになったボートは元に戻るのだが、その直後、クロコダイルに水中へと引きずり込まれてしまうのだった。
アダムの死をグレースは悲しんでいた。だが、せっかくアダムが戻したボートが離れて行こうとしていたため、彼女は自分とリーの方に引き寄せようとしていた。樹の上をたどりながらグレースは移動するのだが、クロコダイルが水中から飛び上がる様子を見て、そこも安全ではないと気付き、グレースは動けなくなってしまうのだった。
夜になり、クロコダイルの動きが活発化していた。アダムの骨をかみ砕く音が鳴り響く中、再びボートを引き寄せに2人は向かう。飛び乗れる枝がなくなったところで、2人は水の中を移動しなければならなかった。そこでグレースは太腿を噛まれてしまうが、命からがら逃げ出す。
ついにボートへと2人は乗り込むのだが、クロコダイルが再び襲いかかってくる。リーはそこから逃げ出すものの、意識を失ってしまうのだった。リーは、目を覚ますとそこにはジムの遺体があり、拳銃を手に入れる。
リーは、ジムの腕をつかってクロコダイルをおびき寄せ、拳銃で返り討ちにしようとする。だが、あらわれたクロコダイルに銃を撃つのだが、なかなか銃は出なかった。クロコダイルは、拳銃を持つ腕に噛みついた。引き金を何度も引く中で、ついに銃弾が発射され、クロコダイルを倒すことに成功する。
リーは、グレースのもとに戻るが、彼女は呼びかけに反応しなかった。リーはグレースをボートに乗せ、マングローブから脱出すべくボートを漕ぎ出すのだった。
2003年12月に起きた実話
オーストラリアのノーザンテリトリーで、3人のティーンエージャーが、マングローブに遊びに行った。そこでクロコダイルに襲われ、1人の男性ブレット・マンが死亡した。残りの2人は22時間、樹の上で過ごし、発見された。
ブレットは足場を失って流されてしまった。そんな中、クロコダイルに肩を噛まれ、彼は水中に引きずり込まれたのだった。
一方その頃、彼らの四駆バイクは日曜日に発見されたが、3人の姿がなかったため、捜索が行われていた。だが、月曜の朝まで、彼らは発見されなかったのだった。生存者2人は、周りを漂い続けるクロコダイルに怯え、夜を明かさざるを得なかったのだった。