「さかさま少女のためのピアノソナタ」(世にも奇妙な物語 第528話 2019雨の特別編)あらすじ・ネタバレ・結末

音大生でピアノ科に通う黒木聖(玉森裕太)は、音楽コンクールでいい結果が残せず、同級生の吉野八重(黒島結菜)が優勝した。その帰り道、不気味な古本屋を訪れると、黒木は古いドイツ語の楽譜集を発見する。

楽譜の余白に書かれていたドイツ語をネットで翻訳してみると、『さかさま少女のためのピアノソナタ』というタイトル、そして「絶対に弾いてはならない」と書かれていた。さらに調べていくと、「この曲をもし弾き間違えたなら、必ずや手を失うだろう」と書かれていた。

友人の野下(大内田悠平)は信じようとしない。だが、黒木はピアノソナタを弾いてみることにする。すると、ピアノ以外の音が聞こえなくなり、時間が止まった。「誰にも聴けない曲」というのは、そのためだった。

順調に黒木は弾き進める。見事間違えずに弾き終わると、再び時間が進んだ。その話をしても、野下は信じなかった。だが、野下は「弾き間違えると両手を失う…この曲、吉野に弾かせてやりたいな。あいつもノルン大の入学オーディションに参加するんだろ」などと言う。

黒木の目を盗み、野下は楽譜を手に入れる。そしてこっそりと弾いて、二度とピアノを弾くことのできない手になってしまう。野下は「願掛けのつもりだった」と言う。

黒木は「あいつ、ピアノをもう弾けなくなってしまった」と言うと、吉野は「そう…羨ましい」などと言い、黒木は反発する。

黒木は野下の勧めもあり、ノルン大の入学オーディションに参加する。そこでも、吉野は圧巻の演奏を行い、黒木は意気消沈する。その後、黒木は再び呪いの楽譜を手にしておもむろに弾き始める。

再び時間が止まる。ふと窓の外を見ると、吉野がさかさまになって止まっていた。吉野は飛び降り自殺を図ったのだという。吉野は、「ずっと苦しかった…小さい頃からピアノばかりで、弾けば弾くほどピアノ以外なにもなくなっていった」という。

「逃げたら生まれ変われるんじゃないか」と思い、吉野は飛び降りたのだった。黒木は間違えることなく曲を弾き終わる。時間が再び戻るが、再び黒木は呪いの曲を弾き始める。
吉野は「もうこれが終わったら弾かないで。私のためなんかに、責任を感じないで」と言う。だが、黒木は「もう一度、吉野のピアノを聴かせてくれよ」と言い、繰り返し引き続ける。

「君を死なせない」と言い、黒木はピアノを弾く。吉野は「私も黒木君のように弾きたい」と言う。だが、ついに黒木は曲を弾き終わる。だが、吉野は生きていた。黒木はベートーヴェンの逸話を思い出し、楽譜をさかさにして弾いた。すると、時間が巻き戻され、吉野は助かったのだった。

吉野は、「私もこの曲を弾きたいな」と言う。「大丈夫。あんなに聴かせてもらったし」と言う。弾き始めると、窓の外に野下がいた。野下も飛び降り自殺を図ったのだった。



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