「エジソンズ・ゲーム(The Current War)」あらすじ・ネタバレ・結末

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簡単なあらすじ

1880年、トーマス・エジソンは電球を発明して世間に発表し、ガス灯よりも安価でクリーンな「直流電流」を使用した電球が採用されていく。一方で、実業家・発明家のジョージ・ウェスティングハウスは、より長距離に電気を届けることができ、大幅にコスト削減のできる「交流電流」を広めるために動き出す。

エジソンとウェスティングハウスは、お互いにシェア獲得のため、全米の都市で競争する。エジソンは、「交流電流」の安全性が疑問であると喧伝する。だが、交流電流には技術的なメリットがあった。

さらには、優秀な発明家ニコラ・テスラは最初、エジソン陣営にいたのだが、エジソンの耳を貸そうとしない態度などに嫌気が差し、テスラはエジソンのもとを去る。テスラはウェスティングハウスと手を組み、実用的な交流モーターを発明し、より交流電流は優位に立つのだった。

1893年のシカゴ万国博覧会で、エジソンとウェスティングハウス、いずれの電気システムが採用されるか、入札が行われる。結果、ウェスティングハウスの交流電流システムの優位性が示され、ウェスティングハウスが勝利する。

その後、ウェスティングハウスとエジソンは遺恨を忘れて互いに会い、そこでエジソンは次なる発明「映画」について語るのだった。

詳細なあらすじ

1880年、トーマス・エジソンは電球を発明して世間に発表し、ガス灯よりも安価でクリーンな直流電流を使用した電球が採用されていくことになった。だが、直流電流は使用できる範囲が限られていて、なかなかさらなる安価での提供は困難だった。

実業家・発明家のジョージ・ウェスティングハウスは、エジソンに話を聴こうと夕食に招待する。だが、エジソンは招待を断り、ウェスティングハウスは、交流電流は、より長距離、大幅に低コストで使用できると証明するために動き出す。

エジソンとウェスティングハウスは、お互いにシェア獲得のため、全米の都市で競争する。そんな中、優秀な発明家ニコラ・テスラはエジソンと一緒に仕事を始めるが、耳を貸そうとしないエジソンの態度と、報酬を支払おうとしないことに失望し、テスラはエジソンのもとを離れる。

エジソンは、ウェスティングハウスを特許侵害で訴え、さらには交流電流がいかに危険であることを喧伝する。だが、ウェスティングハウスは交流電流の技術的なメリットの面で優位に立っていた。

エジソンが直流電流をより手頃な価格にする方法を見つけるのに苦労する中、ウェスティングハウスは、モーターで動作するような高圧交流電流システムを開発しようとしていた。そんな中、エジソンの妻が亡くなる一方、ウェスティングハウスもまた、彼の友人フランクリン・ポープが電気事故で死亡する。また、どちらも大きな経済的な窮地に立たされる。

資金調達のため、エジソンは蓄音機である「フォノグラフ」を販売する。また、交流電流の評判を落とすため、エジソンは交流電流を用いて動物の殺処分を行う実験を実施する。さらには、武器や殺人兵器を製造することに以前から反対していたにもかかわらず、エジソンは死刑のための「電気椅子」製作を密かに支援する。

感電死した最初の死刑囚はウィリアム・ケムラーであったが、死刑執行に必要な電圧が足りず、何度も電撃を流す必要があり、この出来事を新聞各紙は「首吊りよりも遥かに悪い」と批判した。ウェスティングハウスは、エジソンの関与を明らかにする。

テスラは一人での研究開発に挫折し、ウェスティングハウスに声をかけられ、一緒に仕事をして実用的な交流モーターを作ることに成功する。エジソンは孤立し、J.P.モルガンは「エジソン・エレクトリック」を、エジソンの名前を外し、「ゼネラル・エレクトリック」とする。

1893年のシカゴ万国博覧会で、エジソンとウェスティングハウス、いずれの電気システムが採用されるか、入札が行われる。結果、ウェスティングハウスの交流電流システムの優位性が示され、ウェスティングハウスが勝利する。

その後、ウェスティングハウスとエジソンは遺恨を忘れて互いに会う。エジソンは、次の発明である「映画」について話し、「電気」の発明家としての自分を世間はすっかり忘れるほどの大発明になる可能性がある、と話すのだった。

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