シックスはフォーから、ペンダントに入ったマイクロチップを渡されます。そのマイクロチップを巡って、CIAとシックスの激しい攻防戦が繰り広げられます。
では、そのマイクロチップの中身はなにかと言うと、プラハに隠居中であるという、「ロンドン支局のケイヒル」とのやりとりの中で語られています。
マイクロチップの「証拠」
ケイヒルは、「フォーはカーマイケルの悪事を握ったようね。暗殺・拷問・爆破、すべて未許可よ。犠牲もいとわなかった」と話しています。CIA戦術作戦本部デニー・カーマイケルの「未許可の問題ある司令」の証拠をマイクロチップに入れていたようです。
さらに彼女は、「だから私とフィッツを追い出し、あなたを殺そうとしてる。CIAを私設暗殺団のように使ってる」と発言しており、カーマイケルの悪事を問題視するケイヒル、フィッツロイは締め出された形となったとのことです。
カーマイケルの後ろ盾
だが、ここまでカーマイケルが昇進し、増長した行動に出られるのは、「守護者」がいるとケイヒルは推理します。それこそがカーマイケルの「御大」と呼ぶ存在ですが、本作ではそれは明かされていません。
結局のところ、カーマイケルは自分自身の窮地を脱するため、シックスに命じてフォーを暗殺させ、さらにはマイクロチップを手にしたシックスすら危険なロイドを雇って暗殺しようとしたわけです。
マイクロチップの行方
シックスにとっては、フィッツロイとその姪であるクレアの方が重要であり、マイクロチップを公表するよりは「取引材料」としての意味合いが強いように思われます。
一方、ミランダ捜査官もまたクレアの身の安全を第一に考えており、彼女の安全を保障する代わりにマイクロチップをカーマイケルへと渡します。カーマイケルはその証拠を握りつぶし、結果、目的を果たすことになりました。