長瀬智也 主演ドラマ「フラジャイル 第8話」あらすじ・ネタバレ

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女性外科の医師・細木まどか(小雪)は、マンモグラフィを前に、患者・目黒栄子に説明していた。まどかは患者に、悪性腫瘍の存在が疑われるため、生検検査を行うことを提案する。

岸京一郎(長瀬智也)と宮崎智尋(武井咲)は、中熊薫(北大路欣也)教授の要請で、医学生に病理医の仕事を学ばせるため、温泉旅館で開催された「病理の学校」に参加することになる。岸は、強制的に参加させられており、相変わらずふてくされたような態度だった。

中熊は、「病理の学校」をきっかけに病理医を志した医学生はいないことを嘆く。そんな中、症例問題が提示され、医学生たちは診断を行う。だが、まるでクイズ大会のような様相に、岸は、「まるでクイズやってるみたいだな。そんな感覚で診断されちゃ、患者はたまったもんじゃない…君らは診断を間違えた。人1人を殺したってことだ」と、辛辣に言って医学生の1人・出羽カナ(恒松祐里)を泣かせてしまう。

女性外科では、エコーガイド下の生検が行われていた。まずはまどかが担当し、次の医師が立て続けに検査を行う。検査の補助を行う若手医師は、2件続けて介助や検体準備・提出を行っていた。

一方、病理診断科では、森井久志(野村周平)が1人で仕事をしていた。そこに、女性外科の若手医師が、2つの検体を持ってきた。森井が検体の固定などの作業を始めると、火箱直美(松井玲奈)がやって来た。部外者が部屋に入ったことが岸にバレたら怒られると慌てる森井をからかった後、火箱は去る。

翌日、岸と宮崎が帰ってくる。岸は、椅子の高さが下がっていたため、「森井君さぁ、何か変わりない?僕の留守中に」と訊くが、森井は「何も変わりありませんでしたよ」と答える。岸は詮索せず、森井が用意した女性外科の検体を調べる。

岸の病理診断で、細木まどかの患者は悪性腫瘍ではないと診断されたが、同じ科の部長・柳原亮子(森口瑤子)の患者・南雲美恵は浸潤性乳管癌と診断され、手術をすることになった。一方、まどかの患者は悪性腫瘍ではないと知り、ホッと胸を撫で下ろす。

中熊は、病理診断科にカナを連れてくる。「病理の学校」で、カナは病理に興味を持ったのだという。だが、岸は学生の対応はしようとしない。逆に、カナは岸に自ら接近していこうとする。カナは、岸のために弁当を作ってきた。

柳原の患者の手術が行われ、まずは術中迅速病理診断のため、検体を岸が診る。「これ…誰の組織だ?」と岸は疑う。浸潤性乳管癌と診断した患者だったが、「この組織に癌は認められない」と告げる。説明を聞いた柳原は、「癌じゃないってどういうこと?」と怒鳴り込んで来た。

「病理が癌って言ったから、手術をしてるのよ!」と、柳原は岸に説明を求めるが、岸は「患者の負担を少しでも減らすため、患部をすぐに閉じてください」と言う。

岸は、生検を行った人物の組織と、手術を行った人物の組織が異なると指摘。すると、柳原は病理の責任を問い、さらには森井が検体を取り違えたのではないかと考える。森井の脳裏には、火箱がやってきたあの一瞬、検体が取り違えられた可能性があるのでは、ということがよぎっていた。

病理の「医療ミスを起こした」という悪評が瞬く間に広まっていった。岸も、「カンファレンスに参加してるヒマがあったら、診断をしっかりした方がいい」などとイヤミを言われてしまっていた。

森井は、岸に「岸先生は、俺がミスしたと思っていますか?」と訊く。だが、岸は「そんなことを訊いてどうする?病理に必要なのは、100%の診断を出すことだ」と言う。森井は、「技師1人なんて普通じゃありませんよ。たまたま僕だからなんとかなっているけども…」と言うが、岸は「だからミスして当然だと言いたいのか?」と森井に問いかける。

冷たい岸の言葉に、森井は「技師のせいにすれば、都合がいい。医師同士で結託して、僕1人のせいにするんですよね」と言う。

岸は、その足で柳原のもとへ向かう。「取り違えられた患者を特定するため、あの日に検査を行った人にもう一度、針生検を行っていただけませんか?」と願い出る。柳原は「自分の都合ばかり押し付けて。謝罪もなしに、それは自分勝手過ぎませんか?」と責めるが、岸は深々と頭を下げて「すみませんでした」と謝罪する。

まどかは、居酒屋の店員がオムライスのことを「OR」などと自分にしか分からない略語で書いていたことをヒントに、取り違えが行われた原因について仮説を思いつく。

一方、マスコミ向けの謝罪会見が行われ、医療ミスとして公表される。副院長は、病理を廃止すると岸に告げる。だが、そこに宮崎が飛び込んでくる。宮崎は、捨てられた検体入れを発見してくる。

検体入れには、「ナグ」「メグ」と油性ペンで殴り書きされていた。若手医師は、瓶にそのような目印を記しており、検体を入れた後にラベルを貼るということにしていた。だが、「ナグ」「メグ」と間違えやすい名前であったため、ラベルを貼り間違え、検体の取り違えが起きたのだった。

柳原は若手医師を庇い、「責めないであげて。この先生には将来があるの。誰にでも間違いはあるのよ。同じ医師なら分かるでしょ?」と言う。だが、岸は「ウチは100%の診断を出しますよ。患者は、ロシアンルーレットやってるんじゃないんだ」「100%の仕事を放棄してるくせに、同じ医者だと名乗らないでください」と言う。

カナは、岸に恋い焦がれていたことを明かすが、「先生は、病理と結婚しているようなものですよね。だから、諦めます」と告白して勝手に諦め、去っていった。

一方、森井は正直に自分の気持ちを告白したカナに触発されるように、岸へ「検査技師を辞めます。…医者になりたいんです」と打ち明ける。

火箱は、中熊教授のもとを訪れ、抗がん剤の治験について相談を行っていた。

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