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ドラマ「わたしを離さないで 第9話」あらすじ・ネタバレ

      2016/03/18

保科恭子(綾瀬はるか)は、酒井美和(水川あさみ)に土井友彦(三浦春馬)と引き合せてもらい、ついに友彦と結ばれることになる。

友彦は、「猶予をもらうためには、絵が必要なんだよ」と恭子に言う。「陽光は、あなたたちが思っているようにも、あなたたちのことを思っています。絵を描いて持って行って」との堀江龍子(伊藤歩)教諭の手紙の内容を信じ、絵を描き続けていた。

恭子は、友彦の介護人として付き添う。その一方、「猶予」がもらえるのではないかと淡い期待を抱き、美和の調べた住所を頼りに、陽光学苑の校長・神川恵美子(麻生祐未)の居場所を探し始める。だが、その住所にある住居から、1年前に神川は引っ越していた。

恭子は、友彦の次の提供が決まる前に、恵美子を探し出さそうと焦っていた。だが、友彦は「美和がくれたのは、夢だと思うんだ。その夢を追いかけるの自体が楽しくて。夢は叶わなくてもいいんだ。だから、楽しもう」と言う。

友彦は、恭子に「ここに住んだら?」と、一緒に住むことを提案し、彼女はそれを受け入れる。翌朝、友彦は恭子の寝顔を描き、「これ以上、可愛いものはないってくらい可愛い」と言うが、恭子は照れる。

恭子は、介護人を行う傍ら、恵美子の行方を探す。友彦の「マダムさんが持って行った絵は、どこに行ってるのかな?」との思いつきから、陽光の生徒の作品が手がかりになるのでは、と考える。

5人の介護人を行い、恵美子を探すという多忙の中、友彦が何日も薬を飲み忘れたことで、恭子はつい感情を爆発させてしまう。「少し、休んだら?」という友彦に、「他人事みたく言わないで!休んでる間に、次の提供が決まったらどうするの?」と言う。

恭子は、加藤に陽光の絵を探していると言う。忙しく動き回る恭子に、「羨ましいなって思って…僕にはそんなことなかったから」と言う。一方、友彦の読んでいたミステリー小説『深解のキャンパス』の表紙を見て、恭子は驚く。その絵は、恭子が描いたものだった。恭子は、出版社に出向き、マダムに連絡をとりたいと伝える。

マダムは、恵美子に許可をとり、手紙への返信をもらう。2人は喜び、定期の健康診断の帰りに恵美子の住んでいる現住所へと向かう。恭子は、「猶予がなければ、返信にそう書くはずじゃない。だから、猶予はあるんだよ」と希望を持っていた。

2人は、「神川」という表札の家を訪れる。マダムが出迎え、2人は恵美子に会う。恵美子はかつての凛とした姿ではなく、老いてやつれた様子だった。車椅子に乗り、2人を出迎えた恵美子は、「覚えていますとも。よく癇癪を起こしていたヤンチャな子、そして優しい思いやりのある優等生」と言う。

そして、おもむろに「今日は、猶予の話でしたよね…」と切り出す。友彦が描いた恭子の絵を見せ、恵美子は「ここには、大切なものを愛おしいと想う、その気持ちが伝わってきます」と告げる。

恭子は、友彦のことを「私にとって、とても大事な存在なんです。だから、猶予を頂けないでしょうか?」と言う。恵美子は、「猶予…与えられるものなら、与えたい」とつぶやく。マダムは、「その噂は、昔からあるんです…」と言い、そのような猶予を与える制度はないのだと告げる。

友彦は、「じゃあ、どうして先生たちはあんなに絵を描かせたんですか?龍子先生のこの手紙は、何なんですか?陽光の生徒を守る計画って、一体何なんですか?」と尋ねる。

恵美子は、「長い話になりますよ…私は、あなたたちと同じクローンなんです。私は母のクローンとして誕生し、両親の子供として育てられました。…真実を知った時、ゾッとしましたよ。私は、あの提供者たちと同じだったのかって。酷いでしょ?そんな私も父も…悩んだ末、出した答えが教育でした。その教育を行うため、陽光を作ったのです。優秀な生徒たちを介護人として育て、提供を猶予されるようにしたかったのです」と明かす。

絵を描かせたのは、「クローンであっても、普通の子供のように教育すれば、素晴らしい子に育つ。この子たちにも、魂はあるんです、それを示す証明のため、絵を描かせたのです。その活動に賛同してくれる人たちが、絵を政界・財界に寄贈して、広めてくれました」と説明する。

長いスパンで、陽光の生徒が世間に認められ、「提供を免除される」というのが計画内容であり、絵を描いて認められれば免除が得られるというわけではなかった。

世間の人々が、提供者に「魂はない」と思われているという事実に、恭子は異論を唱える。美和の塑像、友彦の絵には魂が宿っている、と言うが、恵美子は、「人間というのは、あるものがない世界には戻れないものなんです。病魔から苦しむのを助けてもらえる、そんな便利なものを手放すと思いますか?そんなことはあり得ない。だから、魂がないと思い込もうとするんです」と言う。

「地を這うようにして活動を続けて参りました。私は、間違っていたのでしょうか?…せめて、一抹の誇りを持って、生を全うする。あなたたちはその使命を持って生まれてきた、”天使”なのだと教えるしかないじゃないですか。…教えてください、私は間違っていたのでしょうか?」と言い、恵美子は涙ながらに恭子に問いかける。

猶予が得られないと知り、友彦は「帰ろう」と言う。恵美子が席を外した後、マダムは「恵美子先生の虚しさも分かってあげてね」と言う。

恭子はかつて、音楽に合せて踊り、クッションを赤ん坊のように抱いている姿を見て、マダムが泣いていた理由を問う。マダムは、哀れんでいたのではなく、「今だけは、抱いている温かいものを手放さないで、そう思ったんじゃないかしら」と説明する。

帰り道、友彦は「でも、楽しかったよな、探偵ごっこ」とあっけらかんとして語る。だが、猶予などないという絶望の縁に立たされた友彦は、赤信号で停止したクルマから走りだす。咆哮を上げ、かつての子供の頃のように癇癪を起こす。

ガードレールを殴り続け、流血する友彦に、恭子は「もう、サッカーできなくなっちゃうよ」と、幼い日のように友彦を宥める。

友彦を抱きしめながら、恭子は「どうか、誰か…これ以上、友を傷つけないでください。友は、希望を持ち続けようとした友は、誰よりもたくさん傷ついてきたのだから。無理に無理を重ね、笑ってきたのだから…」と切に思う。

「恭子…無理だよ」と、希望を失った友彦はつぶやく。そんな友彦に対し、「どうか、誰か…光を」と、救いを求める。

後日、恭子に対し、友彦の次の提供予定が知らされる。肝臓の80%を提供することになり、それは最後の提供となってしまうことを意味していた。

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前話:ドラマ「わたしを離さないで 第8話」あらすじ・ネタバレ

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