ドラマ「わたしを離さないで 第6話」あらすじ・ネタバレ

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保科恭子(綾瀬はるか)は、タバコをふかして線香代わりに真実(中井ノエミ)の亡くなった地に供える。恭子は、真実に「幸せになって。何か、生まれてきてよかったと思えることを見つけて」と言われており、その”宿題”をどうすべきか考えていた。

恭子は、土井友彦(三浦春馬)に、「やっぱり友のことが好きだな」と言ってしまい、そのことを後悔していた。次第に、友彦は恭子への想いを思い出すようにして募らせていく。一方、恭子は、「友が何も言ってこないのは、無かったことにしてしまいたかったからだ…そもそも、友は美和のものだ。人のものを奪ってはいけない。そんなことはしてはいけない」と思うようになる。

そんな中、真実の住むコテージの住人が、警察に追われてその警官を殺害してしまう。「そんなことが明らかになれば、即時”解体”だぞ」「もう、終わりだ…」などと悲嘆に暮れる。真実はすぐに行動し、コテージを出る。

酒井美和(水川あさみ)は、友彦によそよそしい態度をとられている、と恭子に言う。友彦への自分の想いを隠すように、恭子は「美和は、思っていることをすぐ口に出すからじゃないかな。それで、ちょっと友彦は疲れちゃってるんじゃないかな」とはぐらかす。そんな恭子に、美和は「恭子って、友のこと、よく分かってるよね」と言う。

恭子は、美和に知られないようにして、友彦と秘密を増やしていくことに、内心では興奮していた。美和は、友彦の後をつけ、友彦が必死になって手帳に何かを書いている様子を見かける。

恭子のもとへ、真実(中井ノエミ)が突然やって来る。恭子は、真実が参加している”提供者”の解放を求める運動について訊く。真実は、「上手くいってるよ」とウソをつく。

恭子は、「提供者同士が愛し合って、それが認められれば、猶予を得ることができる」という噂について真実と話す。さらに、「友彦が受け取った龍子先生からの手紙で、陽光には秘密があって、私達が思っているよりずっと私達を守ろうとしているって書かれていたみたいで…」と言う。真実は、否定も肯定もせず、恭子の話を聞く。

恭子が、友彦と結ばれたいことを見透かした真実は、「美和は、友彦のことなんか好きじゃないでしょ。恭子の当て付けで付き合っているのよ」と指摘する。さらに真実は、憲法第13条の幸福追求権を暗唱し、恭子に「幸せになって。誰にだって、幸せになる権利はあるのよ。何か、生まれてきてよかったと思えることを見つけて」と言う。恭子は、「真実の幸せは、あの運動なの?」と訊き、真実は「そうよ。あの運動以上にやりがいのあることはないわ。…恭子、会えて良かった」と言い、恭子に別れを告げる。

真実はコテージに戻ると、仲間たちは運動についての証拠書類などを燃やしていた。そして、仲間は「逃げるぞ」と、コテージから逃亡する計画について言う。

美和は恭子の部屋を訪れ、友彦が手帳に絵を描いていることを明かす。そこで、美和は恭子が友彦からもらったCD(かつて美和が恭子から盗んだCDと同じCD)を持っていることを見かけてしまう。そして美和は、友彦が恭子と密かに手を繋いでいたことを思い出していた。さらに、友彦の持ち物の中に、龍子の手紙を発見し、友彦が何故急に絵を描き始めたのか、その理由を知る。

恭子は、友彦に「あとで話があるんだ…離れの小屋に来て欲しい」と告げる。真実のライターを灯し、「誰にでも幸福を追求する権利はあるんだよ」という言葉を思い出し、恭子は友彦に会いに行く覚悟を決める。だが、小屋に一足先にやってきたのは、美和だった。
恭子の絵を描く友彦に、美和は「恭子と一緒に申請を行おうとしてるの?」と尋ねる。友彦は、「恭子と一緒に生きていきたい」と胸の内を明かす。

真実のコテージに、警察官たちが大挙して訪れる。仲間が次々に捕らえられる中、真実はその場から逃げ出した。逃げ場を失ったと悟った真実は、護身用のナイフで片手を傷つけ、「私はもうすぐ死ぬの。だから、マイクを貸して」と、街中で演説を行う政治家へとにじり寄る。

真実は、マイクを片手に聴衆に訴えかける。「私は立候補者ではありません。提供者です。皆さんと同じように、友人たちとともに過ごし、ケンカしたりして過ごしてきました。ですが、この目も、心臓も、血も、誰かを救うためにあると教えられてきました。そこで、友人のためにこの生命を与えられるかと考えてみました。…私にはできないと思いました。私は、他の皆さんと同じ人間だと思うに至りました。…でも、許されないんです。私達は家畜同様の存在だからです。それならば、何も考えないように創ってください。自分の命が、自分のものだと思いもしないように!」と演説を行い、ナイフを首筋に当て、自らの命を絶つ。

恭子が小屋に向かう。そこで、友彦は「恭子が、誰彼構わず男に手を出してるって、本当?…ウソだよな?」と問う。美和は、あぐり(白羽ゆり)から聞いた話を友彦に告げていた。恭子は、「もう、いいよ…」と立ち去ろうとする。そんな彼女を友彦は引き止めるが、「噂、本当だから。私は、寂しい者同士が慰め合うのを悪いことだとは思わない。でも、それを友彦に受け入れとは思わない」と言う。

呆然とする恭子は、コテージにやってきた警察官に、真実が自ら命を絶ったと知らされる。絶望した恭子は、「もう心なんて要らない。泣きも笑いもしない」と思うようになる。かつての神川恵美子(麻生祐未)の言葉を思い出し、「私は、天使になるのだ」と思う。

恭子は、別のコテージへと住居を移すことになる。美和は激しく動揺し、友彦に「止めてよ!」と叫ぶが、友彦はその場から動こうとはしなかった。

…恭子が真実の亡くなった場所を訪れると、そこには珠世(馬場園梓)が来ていた。恭子は、「真実は自分のために自分の命を使った」と、彼女の死を悼みながら、彼女の命は意味あるものであった、と語る。恭子は自らの幸せをどのように求めたら良いのか分からない、と珠世に言い、珠世は「友彦の介護人をやるつもりはない?それは、真実の”宿題”をやることにはならない?」と恭子に提案する。

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