会社員・郷田篤則(淵上泰史)が、自宅アパートで刺殺体となり、一課の刑事・黒田吾朗(木本武宏)、東野和也(市川知宏)が臨場することになった。だが、その事件現場には、東野が伊東凛(高梨臨)にプレゼントしたお守りが落ちており、凛は容疑者として任意同行を求められる。
凛は、取り調べを受けて追求されるも、一貫して黙秘する。一方、来宮渚(堀北真希)と峰岸雪乃(檀れい)は、事件現場を訪れ、そこでシンクロした渚は、「俺が悪かった…」という言葉を残して倒れこむ。さらに、雪乃は郷田の写真後ろに、SDカードを発見する。
七課の瀬川すみれ(大地真央)課長は、凛の過去について打ち明ける。凛は、3年前に起きた婦女暴行未遂事件の被害者であり、郷田はその被疑者とされていたのだった。凛が復讐のために郷田を殺害したと疑われる中、すみれは凛を信じ、七課の部下たちに凛の無実を晴らすため、捜査を命じる。
凛は、任意同行を求められた際、自分の携帯電話をゴミ箱に入れていた。その履歴を見ると、「安奈」という人物に何度も電話がかけられていた。雪乃はその人物に電話をかけ、岸谷安奈(小篠恵奈)に話を聞きに行く。
安奈もまた、婦女暴行事件の被害者だった。だが、誰にもそのことを打ち明けることはできず、警察に届け出ることもできなかった。そんな彼女は、性犯罪被害者のサイトで凛と知り合っており、相談に乗ってもらっていたのだった。
安奈は、郷田に事件当時の写真を送りつけられ、「この画像をバラ撒かれたくなかったら、ここに来い」と自宅へと呼び出されていたのだった。安奈は、そこに向かおうとしていたが、途中でパニック発作を起こし、救急搬送されていた。そのため、電話に出ることができず、凛は何度も電話を安奈にかけていたのだった。凛は、安奈が指定場所に向かわぬよう、安奈を止めようとしていた。
SDカードのパスワードを破り、柳幸子(YOU)は、中に入っていた画像を発見する。それは、ターゲットと思しき女性たちの画像だった。
雪乃と渚は、凛に話を聞きに行く。凛が黙秘していたのは、「これ以上、彼女たちを苦しめるわけにはいかない」と、被害者たちがさらに傷つくことを避けるためだったと明らかになる。
一方、テレビ局各社に、郷田の実名が書かれた「お前たちに、天誅を下す」という手紙が届けられる。郷田の共犯者に向けられた手紙であった。手紙が投函された新橋のポスト周辺の防犯カメラを調べると、安奈の主治医・服部(ラサール石井)が手紙を出した人物と特定される。
服部は、主治医として、病状を改善させても、卑劣な犯人のせいで苦しめられ続けることに怒りを覚え、共犯者をあぶり出すため、手紙を出していたのだった。だが、服部は郷田殺害事件への関与を否定する。
郷田のSDカードに入れられていた画像の中で、事件の被害に遭っていなかった人物がおり、雪乃はヴァイオリニスト・池内美咲に警告しに行く。同じくヴァイオリニストの父・池内英男は、警備を万全にしてコンサート開催を行いたいと言い、警察もパトロールすることになる。
一方、安奈は凛の犯人たちに負けまいと捜査を行う様子に、自らも奮起して警察に被害届を出すことにする。聴取は凛が担当することになった。その聴取内容から、犯人の特徴として首の左側に赤いアザがあることが明らかになる。
そのことを知り、渚は犯人がヴァイオリニスト・池内英男が犯人であると真相に辿り着く。ヴァイオリニストはヴァイオリンを首に挟むため、赤いアザが出来る。さらに、被害女性は皆、制服を着ていることから、性的興奮を制服に感じていると考えられ、それにも関わらず、池内英男と美咲が映った写真では、美咲は制服を着ていなかった。このことに疑問を覚え、「この写真は、美咲さんではなく、あなたを映し、脅しにつかったものだ」と雪乃は指摘する。
郷田は投資に失敗して借金を負っており、池内を脅してカネをとろうとしていたのだった。だが、池内は郷田の家を訪れて、郷田を殺害する。携帯電話、PCを盗み出したのは、自分との繋がりを示す証拠を隠滅する目的だったのだった。
逮捕直前、池内は逃げ出す。逃げ込んだ先で、凛は池内を待ち構えていた。ナイフを持って脅す池内だったが、そこに東野が現れ、身を挺して彼女を守る。その行動に勇気を得た凛は、池内に立ち向かって逮捕する。
凛は、東野の入院した病院に、つきっきりで看護し、七課のメンバーは、東野と凛の仲が進展するのではないか、と考えていた。
価格:1,296円 |