「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子 第7話」あらすじ・ネタバレ

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簡単なあらすじ

1) 除草剤・ビオローグを使った服毒自殺が、4件立て続けに起きる。遺体が握りしめていた遺書に「生きた証をAIDに託します」と書かれていた。その人物こそが、自殺した人々に除草剤を送っているのではないかと考えられた。

2) 藤堂比奈子(波瑠)は、行きつけの店の店長から、店員のキラリが自殺をしているのではないかと心配していると相談される。比奈子は店長とともに、キラリの家に行く。キラリは自殺していなかったが、「AID」なるサイトを見ており、ビオローグ入りの瓶がテーブルの上にあったのを発見する。

3) ビオローグを送られたものの、ビオローグで自殺しなかった人物もいた。にも関わらず、まだ報道されていない「ビオローグで自殺した人数」を、AIDが正確にカウントしていたことから、比奈子は犯人が警察関係者であると考える。さらに、中島保(林遣都)のプロファイリングで、「自殺者への強い憎しみ」「メールで自殺を止める文面から、自らもカウンセリング受けた可能性が高い」と指摘されていた。さらに、「自殺を思いとどまった人物は、AIDに狙われる可能性が高い」と書かれており、キラリの身に危険が及ぶと比奈子は考える。

4) 犯人は、警察官・原島(モロ師岡)だった。彼は、飛び降り自殺を図った男が息子の上に落下し、息子を亡くしていた。さらに、その事件があった後、悲しみに耐え切れなかった妻はビオローグを飲んで死亡した。強い自殺者への憎しみにより、原島はサイト「AID」を開設するのだった。

5) 襲いかかる原島に、比奈子は応戦しようとするも、ナイフがバッグに入っていなかった。東海林泰久(横山裕)が、何者からかかかってきた電話により、ナイフがバッグに入っていることを知って、取り出していたのだった。現場に現れた東海林は、原島を取り押さえる。さらに、東海林は比奈子に、ナイフを取り出し、代わりにボイスレコーダーを入れていたことを明かす。「お前は刑事じゃない」と言い、犯人を殺害しようとしていた比奈子を非難する。

詳細なあらすじ

自殺希望者の少女が、ネット掲示板に「死にたい」と書いていた。すると、AIDと名乗る人物からメールが届く。

藤堂比奈子(波瑠)は、中島保(林遣都)に自らの生い立ちを語る。比奈子は、父に対して殺意を抱いていた。ナイフを用意したのも、父を殺そうと考えていたのだった。プランを立てていたのだが、その中で母親が突然死したため、父親を「最初から、どうでもいい人だったので」と思うようになったのだという。

東海林が関係していた情報屋の藤川(不破万作)が殺害される。藤川との間にトラブルを抱えていたことから、東海林は厚田巌夫(渡部篤郎)から藤川殺害事件の捜査を外れるよう命じられる。

除草剤・ビオローグを使った服毒自殺が、4件立て続けに起きる。遺体が握りしめていた遺書に「生きた証をAIDに託します」と書かれていた。その人物こそが、自殺した人々に除草剤を送っているのではないか、と厚田は考える。

比奈子は、自殺者の家族に会いに行き、パソコンなどを預かる。その途中、東海林の元上司である原島(モロ師岡)と再会する。原島は、「たとえ違法捜査であっても、凶悪犯を野放しにしている方が悪だ」と信じているのだという。そして、「東海林には、なによりも命の重さを叩き込みました。その東海林が殺すはずがない」と言う。

PCは、自殺者たちによって初期化されていた。三木健(斉藤慎二)はPCのデータを復旧しようと試みる。

石上妙子(原田美枝子)は、自殺者の使用した毒物は、ビオローグの原液だと言う。すでにビオローグは製造中止となったが、ポピュラーな薬であったため、保管されている可能性もあるのだという。

石上はさらに、飛び降り自殺を図った男が原島の息子の上に落下し、息子が死亡した事件があったのだと明かす。事故後、原島の妻は自らの命を絶ってしまった。原島はしばらくカウンセリングを受けていたのだという。

比奈子は、行きつけの店の店長から、キラリという他の店員が自殺している可能性があると言われる。だが、キラリは部屋から出てきた。店長はキラリを抱きしめ、「1人で終わらせようとしないで」と言う。泣き出したキラリは、「ごめんなさい」と謝る。

店長は、「これまで何度かありまして」とキラリが何度か自殺未遂を図っていたことを明かす。そんな中、比奈子は部屋で、ビオローグらしき薬を発見する。そして、AIDというサイトをキラリが見ており、AIDと名乗る人物から「あなたが6人目の自殺者です」とキラリに宛てられたメールが送られているのを発見する。

AIDというサイトでは、まず自殺を思いとどまるよう説得される。だが、最終的には「楽に死ねる薬だ」と言い、劇薬ビオローグを送りつける。被害者の1人が、「AID」と血文字でダイイングメッセージのようなものを書いていたのも、楽に死ねないことを告発するためであると比奈子は考えていた。

比奈子は、中島にプロファイリングを依頼する。その中で、「先生は自殺しようとされましたよね。今もそれを望まれていますか?」と訊ねる。中島は、「今は、そのことは…ただ、クリアにしたいことがありまして。あなたは、ナイフを誰にもらったのか、意図的に言わないようにしていますよね」と言う。

原島は、東海林に「藤川も、誰かに脅されていたようだ」と明かす。その後、藤川の携帯から電話がかかってくる。ヴォイスチェンジャーで変えられた声で、東海林は「藤堂比奈子について、良いことを教えてやる」と言われる。

三木は、サイト「AID」で自殺を止める人々を煽りまくる。それにより、AIDがビオローグをすぐに送ってくるように仕向けるためだった。

翌朝、三木が行方不明となる。IPアドレスから、居場所が特定されたようだった。AID信者らしき人物が三木を拉致したのだった。キラリに送られたメールで、三木の居場所が判明し、倉島敬一郎(要潤)たちは急行する。

そんな中、厚田は「AIDは、他の2名にもビオローグを送りつけていた。ただ、ビオローグを使用しなかったため、発見が遅れた」と比奈子に明かす。

しかしながら、AIDは正確にビオローグで死亡した人物をカウントしていた。報道もされておらず、それにも関わらずカウントすることができる人物であるため、比奈子は犯人が警察関係者ではないかと考える。

中島から送られたプロファイリングには、「自殺者への強い憎しみ」「メールで自殺を止める文面から、自らもカウンセリング受けた可能性が高い」と指摘されていた。さらに、「自殺を思いとどまった人物は、AIDに狙われる可能性が高い」と書かれており、キラリの身に危険が及ぶと比奈子は考える。

原島は、キラリに拳銃を突きつけながら、「さっさと飲め」とビオローグを飲むよう強要する。そこに比奈子がやってくる。「どうして来たんです?」と言う原島に、比奈子は「命を軽んじる人に会うために」と言う。

原島は、「自殺がいかに理不尽で、苦痛で、愚かなことだと教えてやったんだ」と言う。そんな彼に、比奈子は「捨てるならその命、私にくださいというサイトの言葉、『捨てるなら、俺に殺させろ』と読めますよ。あなたも、人殺しの目をしています」と言う。

原島は、飛び降り自殺を図った男が原島の息子の上に落下し、息子を亡くしていた。さらに、妻もまた悲しみに耐え切れずにビオローグを飲んで自殺していたのだった。

原島は比奈子に襲いかかり、ビオローグを飲ませようとする。だがそこに、東海林がやってきた。原島に手錠をかけた東海林は、「殺すか?このオッサン…そのつもりできたんだろ?でも、これが無かったからできなかった」と言い、比奈子のバッグにあったナイフを投げて寄越す。

三木は発見され、恋人であるという店長に水をかけられ、一命を取り留める。

比奈子は中島に、ナイフについて「故郷の長野で出会ったんです。その人は、最初から私がこういう人間だと分かっていて。ナイフを渡してきたんです。自分らしく殺せば良いって」と明かしていた。

東海林は、比奈子のバッグにボイスレコーダーを入れていた。殺人犯を殺害しようとしていたという比奈子に、東海林は「お前はもう、刑事じゃねぇ。刑事を名乗るのは、俺が許さねぇ」と言う。

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