簡単なあらすじ
1) ジュールズ(アン・ハサウェイ)は、オンラインファッションサイトをたった18ヶ月で200人もの従業員を雇う会社に成長させ、その会社のCEOとして多忙な日々を過ごしていた。そんな会社に、福祉事業の一環として70歳のベン(ロバート・デ・ニーロ)が、シニア・インターンとして雇われる。
2) ジュールズは、ベンと距離を置いていたが、ひたむきに仕事をする彼の人柄の良さに気づき、次第に親しくなっていく。ベンは、公私共にジュールズを支えてくれた。
3) ジュールズは、「会社運営に精通したCEOを雇うべきだ」と部下のキャメロン(アンドリュー・ランネルズ)に提案される。ジュールズは迷うが、ベンから夫が浮気をしていると知らされ、家庭のためにもCEOを雇うことを決断する。
4) CEOを雇うことに、妻・ジュールズは本心では嫌がっていると夫・マットは知っていた。そこで、「雇うべきでない」と彼女に伝える。ジュールズは、「あなたが浮気をしていることを知っている」と告げた上で、お互いに夫婦関係を改善させていこうと誓い合う。CEOを雇うことを考えなおした、とベンに伝えるため、ジュールズはベンに会いに行くのだった。
起:70歳のインターン
ジュールズ(アン・ハサウェイ)は、オンラインファッションサイトを設立し、18ヶ月で200人もの従業員を雇うまでに会社を成長させ、CEOとして忙しい日々を送っていた。
そんな彼女の会社に、福祉事業の一環として雇用することになった70歳のベン(ロバート・デ・ニーロ)が、シニア・インターンとして雇われる。彼は、電話帳を作成する会社に勤めていたが、「やりたいことがある」ということで、ジュールズの会社でインターンとなることを望んだのだった。
ジュールズは、ベンをインターンとして仕方なく雇い入れ、部下のキャメロン(アンドリュー・ランネルズ)に、「6週間は我慢しなければならない」と言われる。ジュールズは初日、ベンに「正装するように」と注意する。
ジュールズは、「何か仕事があれば連絡する」とベンに言うが、数日間、ベンにメールは送らなかった。その間、ベンはパソコン操作や物品の位置を知り、自分自身で仕事に慣れようと努力する。そして、頼まれれば雑用も嫌がらずにやるのだった。
承:キャメロンの提案
ベンにメールで最初に依頼された仕事は、ベッキーから「ジュールズの上着をクリーニングに出して欲しい」というものだった。ジュールズは上着に醤油をこぼし、そのまま着続けていたのだった。
上着をとりに行くとベンは、ジュールズがキャメロンに「会社の動きが早すぎると投資家は考えている。状況を上手くコントロールするため、会社運営に慣れたCEOを会社に入れるべきだ」とアドバイスされているのを見かける。ジュールズは、CEOのリストを渡され、その中の1人を選ぶように言われる。
ベンは、ジュールズを乗せる運転手が、勤務中に飲酒しているのを見かけ、「運転できない」と言わなければ、自分の口が滑るかもしれない、と言う。運転を引き継ぎ、ベンはジュールズを乗せて、CEOの元へと送る。だが、首尾よく選定することはできず、会食であまり食べられなかった様子のジュールズに、ベンはスープを奢る。
その帰り、ベンは多忙で疲れた様子のジュールズに「もっと休んだ方が良い」とアドバイスする。翌日も、ベンは運転手としてジュールズを迎えに行き、ジュールズの娘や夫と仲良くなる。
転:マットの不倫
ベンと次第に打ち解けたジュールズは、ベンがフェイスブックのアカウントを作るのを手伝い、友達になる。だが、6週間が過ぎ、ベンは別の部署に配属となる。ベンが居なくなったことで寂しさを感じたジュールズは、ベンを元の部署に戻すのだった。そして、机の位置も、より近くの場所に移動させる。
CEOの選定が上手くいかず、さらには娘のページのことも気がかりで、母親からの干渉を受けると、ジュールズは怒りだしてしまう。ベンは、仕事が忙しいジュールズや病気となった彼女の夫の代わりに、ページとともにパーティーに行くのだった。
キャリアウーマンであるジュールズのことを良く思っていない母親たちもおり、そんな中でページは不快な思いをしていたため、ページとベンは、早めにパーティーを切り上げる。
家に帰ると、マットは仮病であり、浮気相手と会っていることが明らかになる。ページは寝てしまったため、ベンはマットが帰ってくるのを待ってページを家に帰す。ベンはマットに、「CEOでも、家庭の悪いところを直すことはできない」と言って、マットは狼狽する。
結:ジュールズの決断
CEOの選定のため、サンフランシスコに飛んだジュールズは、ベンが直接自分を見ないことなどから、「何か隠しているんじゃないの?」と質問する。ベンは、マットが浮気をしていることを明かし、「CEOを雇いたければ、雇えば良い。他の誰のためでもなく。そうすれば、あなたは仕事を続けることができるだろうし、そして良い家庭を築ける」と慰める。ジュールズは、サンフランシスコでCEO候補と面談し、即座にCEOとして雇う。
帰宅し、ジュールズはマットに、「CEOを雇うことは、私たちにとって大きな意味がある」と話をする。それは、会社のためではなく、夫婦関係の改善にとって必要なことであるとジュールズは夫に伝える。だが、実際はCEOを雇うことは彼女自身、避けたいことだった。
翌日、マットは会社にやってきて、ジュールズの本意に気づいている上で、「CEOを雇うべきではない」と言う。ジュールズは「あなたの不倫には気づいている」と伝え、マットは不倫をやめて、お互いに今後、夫婦関係を改善させようと誓い合うのだった。
ジュールズは、雇おうとしていたCEOに断りの電話を入れる。そして、自分の考えが変わったことをベンに話をしたいと考え、太極拳にいそしむベンのもとへ行き、自分も加わるのだった。