簡単なあらすじ
1) イヴリン・ソルト(アンジェリーナ・ジョリー)はロシアのスパイで、CIAに潜入している二重スパイだった。だが、作戦のために近づいた、アメリカ人のクモ学者であるマイケル・クラウス(アウグスト・ディール)に恋をして、幸せな結婚生活を送っていた。
2) だが、ロシアのスパイであるオルグ・ワシリエヴィッチ・オルロフ(ダニエル・オルブリフスキー)が、ソルトのことを試すかのように、彼女の正体を明かし、夫マイクを拉致したことで、今までの生活は一変する。ソルトは、マイクを救出に向かうのだが、オルロフに殺害されてしまい、ソルトは復讐する。
3) さらに、ソルト同様にCIAへと潜入していたテッド・ウィンター(リーヴ・シュレイバー)は、核ミサイルを発射しようとする。そのテッドも殺害し、ソルトは作戦を阻止するのだった。
4) ソルトは拘束されるものの、彼女がロシア側の作戦阻止のために動いていることに気づいたウィリアム・ピーボディ(キウェテル・イジョフォー)はソルトを解放し、彼女は再び行動を開始するのだった。
起:ソルトの過去
イヴリン・ソルト(アンジェリーナ・ジョリー)はソ連で生まれ、元軍人オルグ・ワシリエヴィッチ・オルロフ(ダニエル・オルブリフスキー)によってスパイとして養成された。
その後、ソルトはCIAに潜入し、二重スパイとして活動していた。ところが、ソルトはCIAに潜入後、北朝鮮での作戦を実行するため、アメリカ人のクモ学者であるマイケル・クラウス(アウグスト・ディール)に近づき、入国を果たした。
2003年、ソルトは北朝鮮でスパイとして捕らえられてしまい、激しい拷問を受けていた。そんな彼女の身を案じたマイクは行動を起こし、政府を動かしてついにソルトを解放させる。結果、マイクの深い愛を知ったソルトは、結婚することになったのだった。
承:オルロフの出頭
オルロフが、CIAに出頭し、「アメリカに潜入しているロシアのスパイたちが、一斉蜂起する”Xデー”の作戦が進行中」であると明かす。さらに、ロシアの大統領を暗殺する計画があり、その実行犯は、「イヴリン・ソルト」であると告げる。
CIAのウィリアム・ピーボディ(キウェテル・イジョフォー)は、ソルトがスパイであると考え、捕らえようとする。だが、ソルトは夫のマイクと連絡がとれなくなり、オルロフが逃亡して混乱する中、隙をついて夫のもとへと向かう。
だが、夫のマイクは行方が分からず、椅子が倒れていたことや、サンドイッチが食べかけで残されていたため、拉致されたと考えられた。ソルトは、CIAのテッド・ウィンター(リーヴ・シュレイバー)や、ピーボディに追跡されながらも、ロシアの大統領が狙われるアメリカ副大統領の葬儀が執り行われる場所へと向かう。
承:マイクの死
ソルトは、ロシアの大統領を撃つことで、ロシア側に忠誠を誓っていることを示す。だが、ロシアの大統領を撃つことは、あくまでもマイクのもとへとたどり着くための、彼女の作戦だった。
ソルトは、マイクの監禁場所へとたどり着くのだが、オルロフはさらにソルトを試すように、マイクを目の前で射殺する。夫を殺害されたことでソルトは激怒し、オルロフを殺害するのだった。
転:テッドの正体
CIAのテッドもまた、ロシアのスパイであり、ホワイトハウスで大統領らを襲撃し、核ミサイルの発射を準備していた。
だがそこで、ロシアの大統領はクモの毒で仮死状態になっただけで死亡していないと判明したため、テッドはソルトが裏切ったと悟るのだった。テッドは、「北朝鮮から戻ってから、信用していなかった」と明かし、2人は互いに戦うことになる。
結:ソルトの行方
核ミサイルは、ほぼ発射準備段階に入っていた。だがそこで、シークレットサービスが現れる。ソルトは、そこでコンピュータのプラグを抜くなどして、ミサイル発射を阻止する。
ソルトとテッドは拘束され、FBIによって護送される。護送される中、ソルトはテッドに手錠を巻き付けて首を折って殺害するのだった。
CIAのピーボディは、「なぜテッドを殺した?」と質問する。ソルトは、「誰かがすべきだった」と答える。そして、ソルトが核ミサイル発射を阻止し、ロシアの大統領を殺害しなかったことや、オルロフを殺害したのがソルトと判明したことで、ピーボディは、ソルトがスパイの蜂起阻止のために動いていることに気づくのだった。
さらに、ソルトは「自分から全てを奪った、ロシアのスパイを全て抹殺する」とピーボディに告げ、その言葉を信じた彼は、ソルトを解放する。ソルトは、ポトマック川へと降り立ち、ロシア側のスパイ抹殺のために動き始めるのだった。