「カルテット 第1話」あらすじ・ネタバレ

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登場人物

巻真紀(松たか子):バイオリン奏者。大手広告代理店会社に勤務していた男性と結婚したが、その夫は1年前に失踪してしまう。
世吹すずめ(満島ひかり):チェロ奏者。無職であり、街で演奏して小銭を稼いでいたところ、巻鏡子に声をかけられる。
家森諭高(高橋一生):ヴィオラ奏者。美容院でバイトをしている。
別府司(松田龍平):バイオリン奏者。会社員であり、父親は高名な音楽家。真紀に対して、密かに想いを寄せている。
巻鏡子(もたいまさこ):真紀の義母。息子を真紀に殺害されたと考えており、なんとかして証拠を掴もうとしている。すずめに声をかけ、「(真紀と)友達の振りをして、色々と聞き出して欲しい」と雇った。

簡単なあらすじ

1) 世吹すずめ(満島ひかり)は、街中でチェロを弾いていると、巻鏡子(もたいまさこ)に声をかけられる。鏡子は、息子が1年前に失踪しており、妻に殺害されたと考えていた。そのため、すずめにその妻・巻真紀(松たか子)に近づき、「友達の振りをして色々と聞きだして欲しい」と鏡子は依頼してきたのだった。

2) すずめは、偶然を装って真紀に近づこうとした。だが、その場にいた、同じく楽器を趣味とする家森諭高(高橋一生)、別府司(松田龍平)に出会い、4人でカルテットを結成することとなった。レストラン「ノクターン」で演奏できるかもしれないという話になったが、そこでは既に「余命9ヶ月のピアニスト」というベンジャミン瀧田(イッセー尾形)が演奏していた。

3) 真紀は、瀧田の「余命9ヶ月」という触れ込みがウソであり、5年前からそのようなことを言っている、とレストランのオーナーに密告し、瀧田は降板させられることとなった。別府は「そこまでしなくても」と思って、真紀の行動を疑問に思うが、真紀は「後がない私たちは、こうするしかない。奪うしかない」と自らの行動を正当化する。

4) 真紀は、すずめに促される形で自らの夫との間に亀裂が生じ、1年前に夫は失踪してしまったことを明かす。その内容をすずめはこっそりと録音しており、鏡子にそのテープを渡すのだった。

詳細なあらすじ

世吹すずめ(満島ひかり)が、街中でチェロを弾いていると、巻鏡子(もたいまさこ)が1万円札を差し出しながら、「仕事をしない?」と声をかける。その仕事内容は、写真で示した女性と「友人になること」であった。写真には、鏡子の息子の嫁・巻真紀(松たか子)が写っていた。

すずめは、カラオケボックスでチェロを弾いていた真紀に、偶然を装って近づこうとしていた。だが、そこにはさらに、ヴィオラを弾きに来ていた家森諭高(高橋一生)、バイオリンを弾きに来ていた別府司(松田龍平)がいた。音楽家になりたいと願いつつも、その夢を叶えることができず、しかしながら夢を捨て去ることができない4人はそこで出会い、カルテットを組んで演奏をすることとなった。

別府の父親は高名な音楽家だった。父親が所有する軽井沢の別荘に、土日で「合宿」を行い、彼らは演奏を行うこととなった。真紀は既婚者であり、別府は気をつかうが、「夫は君の好きなようにして言いよ、と言ってくれました」と言い、彼女も合宿に参加することとなった。

まず、彼ら4人は近くのスーパーで許可を得て、そこで演奏を行う。足を止めて聴く人はわずかだったが、カルテットとしての第一歩を彼らは踏み出す。そんな中、ライブが毎晩開催されるレストラン「ノクターン」で、土日に演奏できるかもしれない、という話が持ち上がる。

だが、そこで演奏しているのは「余命9ヶ月のピアニスト」というベンジャミン瀧田(イッセー尾形)であり、レストラン側は新たな演奏家にお願いしたいと考えているにも関わらず、彼はその枠を空けようとはしなかった。

真紀は、瀧田のことを知っており、「余命9ヶ月というのは、ウソです。5年前から、『余命9ヶ月』と言っています」と明かす。彼女は、レストラン側にそのウソを暴露し、瀧田は降板させられることとなった。

ノクターンでの演奏を控え、4人は練習をすることになった。だが、そこに流れる空気は不穏で、4人は落ち着かない。真紀は、ウソを吐いていた瀧田が悪いのだと言うが、別府はそのことをわざわざレストランのオーナーに言って降板させることはないのではないか、と疑問に思っていた。真紀は、別府が瀧田に「同情している」と考え、その理由を「自分たちの行く末を見ているようだったから」ではないか、と指摘する。

さらに、真紀は「後がない私たちは、奪うしかない」と、自分の行為を正当化しようとする。そこで、すずめは「でも、真紀さんは家庭がありますよね?旦那さんいるし」と指摘する。「旦那さん、ここにt連れてくれば?」と言われ、真紀は夫婦間に生じていた亀裂や、夫が1年前に失踪していることを明かす。そして、夫婦について、真紀は「別れられる家族」であるというのだった。

複雑な家庭事情を明かした後、真紀は「私には、もうこれしかないの」と、音楽に打ち込むしかないのだ、と言う。そしてついに、4人はノクターンで演奏を行う。見事な演奏に、客は盛大な拍手を送る。そこで別府は、つい「どうも、こんばんは。カルテット ドーナッツホールです」と、当初決めていた、「カルテット ドーナッツ」から誤って口にしてしまう。だが、そこから彼らは「カルテット ドーナッツホール」とカルテット名を名乗るようになった。

すずめは、真紀が話していた内容を、こっそりと録音していた。夫との間に亀裂が生じていたこと、夫が1年前に失踪したことなどを語っていた内容が録音されたテープを、すずめは鏡子に渡す。鏡子は、「息子が失踪なんかするわけがない。あの女に殺されたんだ。これからも、友達の振りをしてあの女のそばにいて、口を滑らすのを待って」と言うのだった。

次話:「カルテット 第2話」あらすじ・ネタバレ

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