簡単なあらすじ
1) 14歳の小人・アリエッティ(志田未来)は、両親とともに古い屋敷の床下に住む少女であり、彼らは人間たちの世界から必要なものを「借り」て暮らす、借りぐらしを行っていた。
2) アリエッティが、母・ホミリー(大竹しのぶ)の誕生日のため、庭でハーブや花を摘んでいた。先天性の心疾患で手術を控え、手術日まで大叔母・牧貞子(竹下景子)の家へ、療養しにやってきた少年・翔(神木隆之介)に、アリエッティは姿を見られる。そこから、翔はアリエッティたちの暮らしを助けようとするのだが、アリエッティは拒否する。
3) 小人は、人間との関わりを嫌っているため、両親たちは引っ越しを検討していた。そんな中、ホミリーが牧家の家政婦・ハル(樹木希林)に捕らえられてしまう。翔の機転や、アリエッティの行動で無事に救出されたが、この一件でアリエッティたちは引っ越しをする。
4) 翔は、アリエッティに「懸命に生きる君たちを見て、僕も生きなければならないと思った。明後日、僕は手術を受ける。君は、僕の心臓の一部だ」と言って別れを告げるのだった。
詳細なあらすじ
14歳の小人・アリエッティ(志田未来)は、両親とともに古い屋敷の床下に住む少女であり、彼らは人間たちの世界から必要なものを「借り」て暮らす、借りぐらしを行っていた。
アリエッティが、母・ホミリー(大竹しのぶ)の誕生日のため、庭でハーブや花を摘んでいた。先天性の心疾患で手術を控え、手術日まで大叔母・牧貞子(竹下景子)の家へ療養しにやってきた少年・翔(神木隆之介)に、アリエッティは姿を見られてしまう。
その晩、アリエッティは父・ポッド(三浦友和)とともに「借り」に出かける。角砂糖とティッシュペーパーを拝借してくるつもりだったが、翔は起きており、アリエッティは再び姿を見られる。驚いたアリエッティは、手に入れた角砂糖を帰る途中で落としてしまう。
翌日、翔はアリエッティのため、角砂糖を運ぶ。そして、「わすれもの」という手紙を置いておくのだった。だが、アリエッティは1人で角砂糖を翔の元へと返しに出向く。そして、アリエッティは「私たちには関わらないで」と伝える。
両親は、引っ越しを検討し始める。そんな中、森の中でポッドは足をくじいて動けなくなっていた。そこを通りがかった小人・スピラー(藤原竜也)に助けられ、ポッドはなんとか帰宅することができた。
翔は、大叔母・貞子から小人の話を聞く。代々、その家では小人が目撃されているのだという。そこで、小人たちのため、「ドールハウス」を家具職人に依頼して作らせたのだという。
翔は、そのドールハウスを貞子から譲り受ける。そのドールハウスを、翔はアリエッティたちのために渡すのだった。だが、人間との関わりを嫌うアリエッティたちは、引っ越しを早めようとする。
翔の行動は、家政婦であるハル(樹木希林)に、彼らの家を発見される原因となる。アリエッティは、翔に「余計なことをしないで」と言う。翔は謝った上で、「君たちは滅び行く運命にある種族かも知れない」とつぶやく。
アリエッティは、そんな翔の言葉に反発する。翔は、「僕は心臓の病気で、手術を受けることになる。助かる見込みは低い。だから、君たちを助けたかったんだ」と話すのだった。
家政婦のハルは、アリエッティたちの家を軒下に発見する。そして、アリエッティの母親ホミリー(大竹しのぶ)を捕らえる。悲鳴を聞いたアリエッティは、翔とともに母の捜索に向かう。
ハルは、他の小人を見つけるべく、ねずみ取り業者(吉野正弘)を呼ぶ。翔は、ハルを足止めし、アリエッティは母を救出する。
アリエッティの一家は、森へと向かい、スピラーとの待合場所へと向かう。その途中で、家猫のミーヤとアリエッティは出会う。ミーヤは、翔を案内し、翔はアリエッティと再会する。
翔は、「今度は、受け取ってくれると嬉しいな」と、アリエッティに角砂糖を差し出す。そして、「懸命に生きる君たちを見て、僕も生きなければならないと思った。明後日、僕は手術を受ける」と言う。
翔は「君は、僕の心臓の一部だ」と手を差し伸べ、その手をアリエッティは抱きしめる。そして、髪飾りを翔に差し出すのだった。アリエッティは、住み慣れた家を後にし、新たな住処へと向かう。