映画「ゲノムハザード ある天才科学者の5日間」あらすじ・ネタバレ・解説

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簡単なあらすじ

1) イラストレーターの石神武人(西島秀俊)のもとに、妻からの誕生日プレゼントが送られてくる。そこには、CDとルービック・キューブ型のキーホルダー、そしてなぜか韓国語のメッセージカードが入れられていた。

2) 家に帰ると、妻が後頭部から血を流して死亡していた。さらには、目の前で死んでいるはずの妻から電話がかかってきて、石神は困惑する。また、刑事を名乗る男たちの応対をしていたところ、その遺体が忽然と消えてしまっていた。不可解な出来事が起こりつづけ、石神は真相を知るべく、偶然出会った女性プロデューサーであるカン・ジウォン(キム・ヒョジン)とともに、調査を始める。

3) 「石神」の正体は、オ・ジヌという韓国人研究者だった。ジヌはゲノム研究を行っており、アルツハイマー病の研究の最中、「ある人物の記憶を記録し、その人物の記憶を移すことができる」ウィルスを開発したのだった。

4) ある日、ゲノム医薬品研究所の所長・佐藤英輔博士(伊武雅刀)は、車で轢いてしまった本物の「石神武人」を研究室に運びこみ、ウィルスの実験台にしようとした。それを止めようとしたジヌは、揉み合いの最中にそのウィルスが自らへと投与されてしまい、結果、石神の記憶が移って、自らを石神と思い込むようになっていたのだった。そんな彼を、佐藤博士は監視していた。

5) ジヌには、妻であるハン・ユリ(中村ゆり)がおり、ユリは彼を探していた。ジヌが記憶喪失であると分かり、彼女は自分のことを思い出してもらうべく、石神の家に侵入した。そこを監視役であった偽の妻・美由紀(真木よう子)に見つかってもみ合いになり、結果、頭を打って死亡してしまったのだった。

6) 真相が判明するも、ウィルスの後遺症でジヌは記憶を失っていた。1年後、ジウォンはジヌと再会する。そこで、預けられたルービック・キューブ型のキーホルダーに研究データが隠されていたことが明らかとなり、ジヌの身にどのようなことが起きたのか、彼に話を行うのだった。

詳細なあらすじ

イラストレーターの石神武人(西島秀俊)は、新宿のデザイン会社に勤務しており、妻とは1ヶ月前に結婚していた。勤務先の会社で、石神に妻からの誕生日プレゼントが送られてくる。そこには、CDとルービック・キューブ型のキーホルダー、そしてなぜか韓国語のメッセージカードが入れられていた。

妻が待つ家に帰ると、彼女は後頭部から血を流して死亡していた。だが、そこに死んだはずの妻・美由紀(真木よう子)から「母の体調が悪く、実家にいる」と電話がかかってくる。目の前で死亡しているはずの妻からの電話に、石神は混乱する。そんな中、警視庁の刑事を名乗る男たちが現れ、「近くで起こった殺人事件の捜査に協力して欲しい」と言われる。

動揺している石神を怪しんだ刑事たちは、家の中へとやってくる。だが、そこにはあったはずの妻の遺体が消えていたのだった。刑事に「オ・ジヌという韓国人を知らないか?」と訊かれ、石神は次第にその男たちが本物の刑事ではないと感じ始める。

逃げ出した石神は、女性プロデューサーであるカン・ジウォン(キム・ヒョジン)に出会い、協力を求める。石神は、妻の実家に向かい、「妻が本当に死んでいるのか」と確認しに向かう。だが、その実家は妻の旧姓とは異なる名字の表札がかけられており、さらに石神は混乱する。

翌日、石神は勤務していた会社の名前や、家の電話番号を忘れてしまう。石神はテレビを観ていて、ゲノム医薬品研究所の所長・佐藤英輔博士(伊武雅刀)をみかけ、記憶の糸口となると感じる。

ジウォンは、本物の「石神武人」の写真を入手する。何者かに狙われている、「石神」と名乗る男とは、本物とは似ていなかった。石神とジウォンは、ゲノム医薬品研究所へと向かう。そこで、石神は研究員に「オ・ジヌ」と呼ばれるのだった。つまり、「石神」の正体はイラストレーターの「石神武人」ではなく、韓国人研究者「オ・ジヌ」であったのだった。

真相

オ・ジヌは、ウィルスを使用したゲノム治療について研究を行っていた。彼は、アルツハイマー病の治療方法を探っており、その過程の中で「ある人物の記憶を記録し、その人物の記憶を移すことができる」ウィルスを開発したのだった。つまり、記憶をそのウィルスに保存しておき、アルツハイマー病で記憶を失った際、それを利用して記憶を再び呼び戻せるようにする、ということが期待されていた。

1年前、佐藤博士は運転中、「石神武人」を不注意で轢いてしまう。佐藤博士は、石神を研究室に連れ帰り、事故をなかったことにすべく、石神を殺害して証拠とともに処分しようと考えていた。だが、佐藤博士は気が変わり、石神を利用して人体実験を行おうとした。

ところが、そこにジヌが現れ、2人は揉み合いになる。結果、佐藤博士はウィルスをジヌに投与してしまったのだった。結果、石神の記憶を乗せたウィルスは、ジヌに注入され、ジヌは自らのことを「石神」と思うようになった。だが、ウィルスは未完成であり、記憶は1年しか保持されず、しかも投与された者の記憶はアルツハイマー病のように失われていってしまうのだった。

ジヌの妻ハン・ユリ(中村ゆり)は、夫・ジヌが行方不明になったことで、探偵を雇って探していた。ユリは発見されたジヌに声をかけたが、ユリのことを分からなかった。

ユリは、ジヌに自分のことを思い出してほしく、誕生日プレゼントを贈ったのだった。また、石神の家に忍び込み、自らがイラストレーターでなく、研究者であることを思い出してほしく、床にろうそくで構造式を示すかのように並べていたのだった。

その作業中、美由紀が帰ってきた。美由紀は、佐藤博士に指示され、石神の監視役かつ「妻」として暮らしていたのだった。ユリと美由紀は口論の末、揉み合いとなった。突き飛ばされたユリは、後頭部を打って死亡してしまったのだった。

ユリは、同じく石神の監視役であった伊吹克彦(浜田学)に相談し、遺体を処理することにした。だが、そこにジヌが帰ってきてしまった。ジヌが刑事を名乗る男たちの応対をしている間、伊吹は遺体をベランダに隠し、その後、処理したのだった。

その後

杉沢製薬のライバルである製薬会社は、美由紀を人質にジヌを拉致する。研究ファイルを渡すと嘘をついた上で、ジヌは逃亡して東京へと戻る。その直前、ルービック・キューブ型のキーホルダーをジヌはジウォンに預けていた。

監視役である伊吹や、佐藤博士と話をして、ジヌはすべての真相を知るのだった。だが、ウィルスによる副作用で、ジヌは記憶を失った。そんな彼に、監視する役目を担っていたのだが、本当に愛するようになった美由紀が「再会」するのだった。

1年後、ジウォンは記憶を失ったジヌと再会する。そこで、預けられてルービック・キューブ型のキーホルダーは、研究データの入ったUSBメモリであることが明らかになるのだった。ジウォンは、ジヌに今までどのようなことが起こったのか、話をするのだった。

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