映画「ブレードランナー 2049」あらすじ・ネタバレ・結末

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簡単なあらすじ

1) 2049年、遺伝子工学によって誕生したレプリカントはさらに進化を遂げ、より人間に近づいていた。一方で、旧型モデルのレプリカントは人間にとって代わろうとするなど、危険視されて排除されていた。その排除の役目を担うのは、新型レプリカントであり、彼らはブレードランナーと呼ばれた。Kは、LAPDのためブレードランナーとして忠実に働き、古いモデルのレプリカントを逮捕・抹殺していた。

2) Kは任務の中で、「子供を出産した女性レプリカント」の遺体を発見する。Kの上司は、その事実にショックを受け、世界の秩序を守るために子供の処分をKに命じる。

3) 捜査の中で、Kは自分に幼少期の記憶があることに気づく。そして、自分こそがレプリカントが産んだ子供ではないかと考え始める。そして、ついに彼は子供の父親である元ブレードランナー「リック・デッカード」に出会うのだった。そして、遺体の女性は彼が愛したレイチェルであると判明する。

4) レプリカント製造者であるニアンダー・ウォラスは、レプリカントに生殖機能を与えられないかと考えていた。だが、成功するには至らず、「レプリカントが産んだ子供」の行方を探しており、秘書レプリカントであるラヴに、デッカードをさらわせる。

5) Kは、デッカードに協力していた、レプリカント解放運動のリーダーに出会う。そして、デッカードは娘やレイチェルたちを守るため、自ら姿を消したと明かす。そして、自分は単にデッカードたちの子供である娘を守るため、用意された「おとり」であると知らされる。

6) だが、「Kは大義のために死ぬのは、人間らしい」というリーダーの言葉を胸に、重傷を負いながらも、さらわれたデッカードを救出するのだった。デッカードは、ついに娘である、アナ・ステライン博士と会うことができる。Kは重傷を負っており、デッカードを送り届けたのちに、階段で静かに息を引き取るのだった。

詳細なあらすじ

2049年、遺伝子工学によって誕生したレプリカントはさらに進化を遂げ、より人間に近づいていた。一方で、旧型モデルのレプリカントは人間にとって代わろうとするなど、危険視されて排除されていた。その排除の役目を担うのは、新型レプリカントであり、彼らはブレードランナーと呼ばれた。

Kは、LAPDのためブレードランナーとして忠実に働き、古いモデルのレプリカントを抹殺していた。Kはいつものように旧型レプリカントを逮捕しに、人里離れた場所にある農場を訪れる。

旧型レプリカントのサッパー・モートンは、突然のKの訪問に不快感を示す。逮捕されまいとナイフで抵抗する。だが、Kに返り討ちにされる。サッパーは、「同胞を殺す気分はどうだ?」「お前らは、奇跡を目の当たりにしたことがないから、こんなことができるんだ」などと言い、その言葉に引っかかりながらも、Kはサッパーを殺害する。

Kは上司に報告を行い、サッパーの農場を去ろうとするのだが、木の下に花が供えられているのを発見する。その土の下をスキャンすると、埋められている箱があると判明する。その箱の中には、出産直後に死亡した女性の遺体が入っていた。帝王切開された形跡もあり、衛生兵であったサッパーが赤ん坊を取り上げた可能性もあった。

女性はレプリカントであり、レプリカントが子供を産んだことに、人間であるKの上司”マダム”は衝撃を受ける。マダムは世界の秩序を乱されることを恐れ、生まれた子供やその証拠を処分するよう指示する。

Kは、レプリカントの製造者であるネアンデル・ウォレスの会社を訪れる。そこで、遺体の記録を見ようとするのだが、過去に起こった10日間にも及ぶ「大停電」で消えてしまっていた

ウォレスは、地球外にレプリカントを奴隷労働者ととして送り込んでおり、レプリカントにより「全宇宙を掌握する」野望を抱いていた。だが、それには製造が追いつかなかった。そこで、ウォレスは「レプリカントが産んだ子供」を探しており、秘書のレプリカントであるラヴに、子供の捜索を命じる。

ラヴは、LAPD本部からレイチェルの遺体を盗む。そして、Kの監視を行うのだった。

Kはサッパーの農場を再び訪れ、そこで子供の古いソックスを発見するのだった。そして、上司の言いつけ通り、証拠隠滅のため農場に火を放つ。一方、遺体が埋まっていた木の根元に、「6.10.21」という数字を発見する。その数字に、Kは見覚えがあった。

それは、孤児院での記憶だった。Kはその数字が刻印された馬のオモチャを炉の灰排出口に隠したという記憶があった。

21年6月10日に生まれた子供の記録を調べ、同一の遺伝子情報の男女が同じ孤児院にいることを突き止める。Kはその孤児院に行くと、子供の記録は消されていたが、記憶通りに馬のオモチャが炉の灰排出口に隠してあった。

Kは、レプリカントの「思い出」を作成しているアナ・ステライン博士のもとを訪れる。アナは、「先天的な免疫不全症」で、外界から隔離された研究室で暮らしていた。

アナは、その記憶が実際の記憶であると断定し、Kは自分が「レプリカントの男女から生まれた子供」であると考えるようになる。

馬のおもちゃを調べ、強い放射能にさらされた形跡から、Kはテロで爆破されたラスベガスの現場へと向かう。そこでKは、デッカードと出会うのだった。

デッカードは、子供を産んだレプリカントが、「レイチェル」であると明かす。そして、レイチェルはかつてデッカードが愛した女性だった。

子供、そしてレイチェルを守るため、デッカードは彼女たちのもとから去った。そして、レプリカント解放運動の賛同者に依頼し、レイチェルや子供に関する記録を抹消させたのだった。

Kの上司を殺害し、Kの居場所を知ったラヴは、デッカードの前に現れ、デッカードを誘拐する。一方、Kは重傷を負わされてその場に置き去りにされた。

Kは、レプリカント解放運動のメンバーに助けられる。レプリカントの子供であると思い込んでいたKに、解放運動のリーダーであるフレイヤは、「レイチェルの娘を守るため、あなたは作られた”おとり”だ」と明かす。

デッカードは、意識を取り戻すと、目の前にウォレスがいた。そこで、ウォレスは、「レイチェルがお前に好意を寄せたのは、作者であるタイレル博士がそう設計しただけで、お前の気持ちも人工的なものの可能性がある」と告げる。そして、子供の居場所を言わせようと、新たに作ったレプリカントのレイチェルを用意していた。だが、デッカードはそれはレイチェルではないと言い、ウォレスへの協力を拒否する。ウォレスは、情報を引き出すため、ラヴにデッカードへの拷問を命じる。

Kは、フレイヤの「大義のために死ぬということこそ、まさに人間らしい」という言葉を胸に、デッカード救出に向かう。地球外に連れていかれようとしていたKは、ラヴと闘って重傷を負う。だが、ついにラヴを倒してデッカードを救出するのだった。

娘のため、「死なせて欲しかった」というデッカードに、「これであなたは死んだことにできる。それでようやく娘に会いに行ける」と言う。

Kは、デッカードを娘であるステライン博士の研究所へと連れて行く。娘に初めて出会ったデッカードは、ステラインの入ったガラスのドームに手を触れる。

一方、Kは重傷を負っており、階段に静かに横たわる。そして、手のひらに雪の冷たさを感じた後、目を閉じて息を引き取るのだった。

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