簡単なあらすじ
1) 元 山王会池元組傘下の大友組組長・大友(北野武)は、山王会と花菱会による抗争の後、暗躍していた刑事・片岡(小日向文世)を殺害して張グループ会長・張大成を頼って韓国・済州島へと渡った。大友は自分のシマで、娼婦に暴力を振るった花菱会の幹部である花田(ピエール瀧)に、200万円を要求する。花田はそれに応じるふりをして帰国してしまう。
2) 花田の子分は、カネをとりにきた大友の手下を殺害してしまう。花田は、そのことを若頭補佐・中田勝久(塩見三省)に相談し、張会長のもとへと出向き、謝罪する。だが、張会長は3千万円を受け取るどころか、さらに3千万円を持たせて追い返す。張グループとのいさかいに乗じて、花菱会・野村(大杉漣)は、自分を「ヤクザではなく素人」と軽視する花菱会若頭・西野(西田敏行)を中田に命じて亡き者にしようとするが、中田は西田の方へと寝返る。
3) 野村会長は自らの命の危険を感じ、張会長の暗殺を花田に命じる。だが、花田のもとにいた暴走族上がりのチンピラは暗殺に失敗する。花菱会に手下を殺害され、張会長を殺害しようとしたことで大友は激怒し、花菱会の幹部たちを次々に殺害していく。一方、西野は大友を利用し、野村会長を殺害させようとするのだった。
4) 花菱会が弱体化したことに乗じ、西野は野村会長を殺害し、花菱会会長に就任する。大友は花田を殺害し、手下の仇を取る。さらには、山王会の元組員を殺害して全てにけりをつける。だが、そこで張会長の幹部・李(白竜)は、張会長に迷惑がかかる、と大友を始末しようと、銃を向ける。だが、大友は「李さんがそんなことしなくていい」と言って笑い、自らの喉元に拳銃を突きつけ、引き金を引くのだった。
詳細なあらすじ
元 山王会池元組傘下の大友組組長・大友(北野武)は、山王会と花菱会による抗争の後、暗躍していた刑事・片岡(小日向文世)を殺害して張グループ会長・張大成を頼って韓国・済州島へと渡った。
大友のシマで、花菱会の幹部である花田(ピエール瀧)が娼婦にSMを強要して暴力を奮った。花田は詫びを入れるため、200万円を払う約束を大友とするが、花田は守らずに帰国してしまう。さらに、カネをとりにきた手下を殺害されてしまい、花田は憤る。
花田は若頭補佐・中田勝久(塩見三省)に相談し、3千万円を用意して張のもとへと謝罪に行く。だが、張はさらに3千万円を追加して持たせ、花田たちは帰されてしまう。結果、中田は花菱会若頭・西野(西田敏行)に相談し、西野は花田に1億円を用意させて張に詫びを入れに行く。
張は「私たちはヤクザではない」と言い、もたせた3千万円だけ受け取って西野たちを帰す。一方、西野が自分を軽んじていることに苛立っていた元証券マンの花菱会会長・野村(大杉漣)は、この機に乗じて、張がやったと見せかけて西野を始末するよう中田に命じる。
だが、中田はそのことを西野に伝え、西野と中田は結託して野村を会長の座から引きずり降ろそうと画策する。その後、西野は張会長に殺害されたことにし、自分の死を偽装した上で、水面下で動き始める。
そんな中、張会長の下で働いていた若い男が野村の命を狙う。野村は張会長を始末しようと考え、花田に元暴走族上がりのチンピラを使って襲撃させるが、失敗に終わる。手下を殺害され、張会長の命を狙われたこともあり、大友の怒りは頂点に達して、済州島を出て日本へと向かう。
大友は、市川(大森南朋)とともに日本へと渡り、手始めに木村組を治める東京の花菱会幹部を殺害する。その後、接近してきた西野に「野村会長は出所してきた組員の出所祝いパーティーに出席する」と明かし、その場で会長の命をとるようそそのかす。だが、そのパーティーに野村会長は現れず、出席していた花菱会の組員たちを、大友と市川は殺害する。
西野は、組員たちを殺害されたことは想定外であったが、結果的に子分の大半を殺害されて権力を失った野村を会長から引きずり降ろし、殺害する。西野は花菱会の会長に就任する。
花田は若頭補佐になるのだが、西野に「女を用意した」と言われてSMに興じる。自らに手かせ、足かせをつけさせ、ロウソクを垂らされる中、そこに大友が現れる。大友はギャグボールの代わりに打ち上げ花火の火薬球を噛ませ、火を付けて花田を殺害する。
仇を取った市川を、花田は済州島へと帰す。一方、自らは恨みを持つ、山王会の元組員を殺害し、全てにけりをつけるのだった。その後、張会長の幹部・李(白竜)は、張会長に迷惑がかかる、と大友を始末しようと、銃を向ける。だが、大友は「李さんがそんなことしなくていい」と言って笑い、自らの喉元に拳銃を突きつけ、引き金を引くのだった。