ドラマ「陸王 第1話」あらすじ・ネタバレ

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簡単なあらすじ

1) 埼玉県行田市にある老舗足袋業者「こはぜ屋」の4代目社長・宮沢紘一(役所広司)は、足袋製造の市場自体が縮小し、先細りしているのを実感していた。厳しい状況に追い込まれる中、埼玉中央銀行の融資課・坂本太郎(風間俊介)は「こはぜ屋の強みを生かした新規事業を始めるべきです」と提案する。

2) 紘一は、娘にスニーカーを「買ってきて欲しい」と言われ、訪れたシューズ店で「足袋に似たスニーカー」を見かけたことから、足袋作りの技術を活かしたスニーカーを作ってはどうかと考えるようになる。

3) 坂本にスポーツショップ「アリムラスポーツ」の店長・有村融(光石研)を紹介してもらい、紘一はスニーカーについての知識を得る。その中で、足の真ん中から着地する「ミッドフット走法」を足袋のような薄いソールのスニーカーでは矯正しやすいことから、紘一は「怪我のしにくい、ミッドフット走法に矯正できるスニーカー」を目指すことにする。

4) 紘一は、銀行から新規事業の開発融資を受けられないのだが、それでもリストラによる再建案を拒否し、スニーカー開発を続けていくと決めるのだった。

詳細なあらすじ

埼玉県行田市にある老舗足袋業者「こはぜ屋」で、納期直前に古くから使われているドイツ製ミシンが故障してしまう。4代目社長である宮沢紘一(役所広司)は、倒産した同業者が同じミシンをもっていると知り、遠方でありながら社員の安田利充(内村遥)とともに向かう。

倒産した会社の元社長に了承を得て、紘一は工場に入る。債権者に「根こそぎ」もっていかれてしまい、ガランとした工場で、紘一はごみの中からミシンを発見する。紘一はそのミシンを持ち帰り、社員たちは足袋作りに取り掛かるのだが、納期には間に合わなかった。

300万円の損失が出て、さらにはデパートの店舗で売り場が縮小され、3割も卸数が減ってしまう。厳しい状況に追い込まれる中、埼玉中央銀行の融資課・坂本太郎(風間俊介)は「こはぜ屋の強みを生かした新規事業を始めるべきです」と提案する。

市場自体が縮小し、先細りしていると紘一は実感していた。そんな中、娘にスニーカーを「買ってきて欲しい」と言われ、訪れたシューズ店で「足袋に似たスニーカー」を見かけたことから、足袋作りの技術を活かしたスニーカーを作ってはどうかと考えるようになる。

紘一は、坂本に相談して好感触を得るのだが、「こはぜ屋」専務取締役・経理担当の富島玄三(志賀廣太郎)に反対されてしまう。紘一は「極力、経費を削減して開発する」と約束し、スニーカー作りを始める。

試作品ができたのだが、紘一自ら試してみると、靴擦れができるといった問題が生じる。完成には程遠い状況であったが、紘一はスニーカー作りを続ける。そんな中、坂本にスポーツショップ「アリムラスポーツ」の店長・有村融(光石研)を紹介してもらい、紘一はスニーカーについての知識を得る。

かかとからではなく、足の真ん中から着地する「ミッドフット走法」が怪我のしにくい走り方であること、足袋のようなソールの薄いスニーカーであると、ミッドフット走法になりやすいといったことを聞き、紘一は「怪我のしにくい、ミッドフット走法に矯正できるスニーカー」を目指すことにする。

そんな中、紘一は「豊橋国際マラソン選手権大会」を息子の大地(山﨑賢人)とともに見に行く。そこで、大学の駅伝でライバルであった茂木裕人(竹内涼真)、毛塚直之(佐野岳)が火花を散らしており、注目が集まっていた。

彼らには大手海外スポーツ用品ブランド・アトランティスがスポンサーとしてついており、人気スニーカー「RII」を2人は履いていた。茂木はラストスパートで首位に躍り出るのだが、そんな中、怪我をしてしまい、棄権せざるを得なかった。その様子を見て、紘一は「ぜひ自分の作ったスニーカーを履いてもらい、怪我がない走り方で活躍してもらいたい」と思うようになるのだった。

紘一はスニーカー作りにさらに没頭していくが、埼玉中央銀行の支店長らは開発資金を融資することはできない、と拒否する。坂本は必死に食らいついて融資すべきであると訴えるのだが、支店長は考えを改めなかった。結果、坂本は「埼玉中央銀行前橋支店」に異動させられることとなった。

紘一は、融資を受けられないまま、なんとか無名のスニーカーを売るため、「実績を作る」ことを目指していた。その一環として、紘一はまず茂木に履いてもらいたい、と思い、コーチに渡す。だが、そのスニーカーは茂木に渡されるどころか、アトランティスの営業担当・佐山淳司(小籔千豊)によって捨てられてしまう。

一方、「アリムラスポーツ」の店長・有村の紹介で、学校のスニーカーに採用してもらえるかもしれないという話がこはぜ屋に舞い込む。だが、コンペで採用が決まり、ライバルはアトランティスだった。

紘一は、コンペでのプレゼンで、スニーカーを作った思いの丈をぶつける。今まで培った足袋の技術を結集し、怪我をしにくいスニーカー作りを目指した、と紘一は説明する。説明を聞いた保護者や関係者の反応は悪くなかったが、結局、アトランティスに敗れてしまう。

紘一は坂本に、コンペで採用には至らなかったと説明する。そこで坂本は、担当から外れ、前橋支店へと異動させられることになった、と告げる。翌日、坂本はこはぜ屋に挨拶へと向かう。

新たな担当は融資課長の大橋浩(馬場徹)となった。大橋は、坂本が新規事業を勧めたのは誤りであったと言い、リストラによる再建案が妥当であると説明する。だが、それでは先細っていくだけであり、さらにそこでリストラすることが正しいことなのか、と紘一は疑問を投げかける。

そして坂本を責める大橋に対し、「坂本さんは、こはぜ屋にとって同志だ。その彼を悪く言わないでもらいたい」と一喝する。

紘一は、先代が実はスニーカー作りに取り組んでいたことを明かし、リストラによる再建案を拒否した上で、スニーカーの開発を続けていくことを宣言するのだった。その言葉を聞いて、こはぜ屋の社員たちは快哉を叫ぶのだった。

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