あらすじ(まずはネタバレなし部分まで)
アメリカでヘッジファンドで働くスコット・ドーラン(フランク・グリロ)は、妻テイラー(ジェイミー・アレクサンダー)とモロッコ旅行に旅立つ。だが、休暇中と言えども電話で部下に指示を出すスコットに、テイラーはうんざりとしていた。
テイラーは、愛人のトラビス(チャーリー・ビューリー)がおり、彼とともにスコット殺害の計画を立てていたのだった。
翌日、スコットはテイラーと助手席に乗せて砂漠を走っていた。その後ろには、追跡していたトラビスの車がつけていた。スコット、そしてトラビスの車が走っていた先には、故障して立ち往生している護送車、車があり、その4台は衝突して事故を起こす。
事故現場には、殺害された人物を除き
・スコット
・テイラー
・トラビス
・オマール(ムーサ・マースクリ):護送中の凶悪犯、事故に乗じて警察官を現場で殺害。
・オードリー(マリ=ジョゼ・クローズ):赤ん坊を抱えた女性。スコットに車から救出される。
がいた。
携帯電話の電波も入らず、スコットたちは途方に暮れる。そこに、サレイ(ロシュディ・ゼム)という男性が現れる。彼は、スコットたちの動向を見ていた後、「ツーリング中にバイクが故障した」と言って、彼らに近づいていく。
トラビスは、事故で気を失っており、テイラーは計画が発覚することを恐れ、トラビスにとどめを刺そうとするが、彼は目を覚ます。そこで、トラビスはスコットに雇われており、テイラーの企みもスコットは知っていたことが明らかとなる。
オマールは、修理工のサレイに呼びかけ、車を修理して砂漠から脱出しようとする。サレイは、警察官の持っていたダイヤ、そしてオマールの逮捕状を回収していた。
砂漠から廃墟に到達した彼らは、そこで一晩を明かすことになる。だが、オマールはテイラーにダイヤモンドを見せ、「一緒に逃げよう」と持ち掛ける。ところが、サレイはそれを予期していたかのように車に細工をしており、エンジンがかからなかった。
翌朝、オマールはスコットたちを怒りまじりに起こす。わめくオマールに、トラビスは威嚇して黙らせようとするのだが、オマールに射殺されてしまう。だが、サレイはオマールの隙をついて射殺する。そこで、彼は警察官が持っていた逮捕状を見せ、オマールが凶悪犯であることを明かすのだった。
スコット、テイラー、サレイ、オードリー、赤ん坊の5人は、村へと向かっていた。だがそこで、オードリーと何やら小声で打ち合わせした後、テイラーは姿を消していた。スコットがその後、サレイの運転でホテルへと戻ると、金庫の中身が消えており、テイラーの仕業だった。
あらすじ(ネタバレあり、結末まで)
スコットは、GPSで追跡を行い、彼女がエッサウィラへと向かっていることが判明する。一方、サレイもまたオードリーと赤ん坊をエッサウィラへと運転して送り届けるようとしていた。
オードリーは、犯罪グループのボスの手下であり、彼女はボスに「同行しているサレイという男がダイヤを持っている」と密かに電話をかける。それに気づかないサレイは、オードリーを届けた先で、ボスに襲撃されてダイヤを奪われる。
だが、そのボスはテイラーに射殺される。テイラーとオードリーは結託し、ダイヤを奪おうとしていたのだった。だが、サレイはテイラーを気絶させ、オードリーから赤ん坊を取り上げる。
オードリーは、子供の母親ではなかった。本当の母親は、サレイの恋人であった。そして、その子供の父親はボスであり、ボスはオードリーに子供を連れ去るよう命じていたのだった。サレイは、恋人のために子供を取り戻し、恋人に危害を加えたオードリーを殺害しようとするが、赤ん坊を見て途中でやめて警察に引き渡すのだった。
スコットは、テイラーを見つけ出す。彼はテイラーを愛していたが、「一緒にいるなら死んだ方がまし」と言われ、スコットはテイラーを刺殺する。人混みにまぎれて逃げる中、スコットは赤ん坊を抱いたサレイを見かけるも、互いに声をかけることなく立ち去るのだった。