藤村いずみ「あまんじゃく フルコンタクト」あらすじ・ネタバレ・結末

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外科医の折壁嵩男は、弁護士・横倉義實の依頼を受け、暗殺稼業を請け負っていた。今回の依頼人は、15歳の少女で浦野美鈴だった。美鈴は、母親・智佳子の義理の父親で法医学者の浦野玲哉を「半殺しにして欲しい」と依頼する。その依頼に戸惑いながらも、折壁はその理由を聞く。

3ヶ月前、弟の隼人が浴室で溺死したことで、美鈴は「弟が殺された」と思ったのだという。玲哉が昼間に、連れ子である隼人を入浴させていたことなど以前になく、美鈴は玲哉が隼人と二人きりの時を狙って殺害したと確信したのだった。

折壁は、横倉に玲哉の「遺体解剖鑑定書ねつ造」などの悪い噂を聞いた上で、依頼を受ける。玲哉が一人で家にいるのを狙い、水責めでなぜ隼人を殺害したのか聞き出す。玲哉は、「子作りを拒否されたので、まだ手のかかる子供を殺せば、子作りすると思った」という短絡的な犯行動機を語る。

折壁は、玲哉をまさしく「半殺し」の状態で放置した上で、美鈴に「仕事完了」の合図を送る。その後、立ち去ることなく動向を見守っていると、そこに美鈴の実父が現れる。

美鈴の実父は、美鈴と連絡を取り合い、玲哉を殺害するつもりだった。ところが、目を覚ました玲哉の反撃に遭ってしまう。仕方なく折壁は再び現場に向かい、実父の代わりに玲哉を溺死させるのだった。

その後、折壁は美鈴の母・智佳子がフサオマキザルを飼い始めたことを知る。そのサルは、玲哉が飼うことを強硬に反対していたものだった。だが、そのサルは希少であり、3ヶ月の予約が必要だった。つまり智佳子は、玲哉が3ヶ月後にはすでに死亡していることを知っていたと判明するのだった。

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