簡単なあらすじ
1) 研修医の佐藤育生(向井理)は、急変したカワムラメモリアル会長・河村龍太郎(伊東四朗)を処置し、命を救う。実は育生は龍太郎の祖父・河村楓(榮倉奈々)と交際しており、結婚を決意する。
2) 育生は、双方の親に結婚の意思を伝えるが、楓の父・恒三(岸部一徳)や、自分の母親・華子にすら結婚を反対される。だが、育生は結婚の意思を曲げることはなかった。
3) 恒三は、「育生君には、河村家に入ってもらい、カワムラメモリアルを継いでもらいたい」と結婚の条件を出す。無理な条件を言って、破談にする算段だったのだ。だが、その思惑とは別に、育生は「医師は続けますが、婿入りします」と言って恒三を驚かせる。
4) 龍太郎は、3人の娘に遺産を相続させるのではなく、育生に遺産を相続させようと考え、金沢利子弁護士に相談を始める。
起:龍太郎の急変
研修医の佐藤育生(向井理)は、患者の急変で休日にも関わらず、呼び出しを受けた。苦悶の表情を浮かべ、死を覚悟した様子のカワムラメモリアル会長・河村龍太郎(伊東四朗)を育生は診察する。
龍太郎の長女・陽子(余貴美子)、次女の矢幡月子(室井滋)、三女の凜子(板谷由夏)らが病室で騒ぐ中、陽子の娘・河村楓(榮倉奈々)が祖父の急変を心配そうに見守っていた。そこに、現在、カワムラメモリアルを取り仕切る楓の父・河村恒三社長(岸部一徳)は、「覚悟しておいた方が良さそうだな」とつぶやく。
育生は、月子を一喝して落ち着かせ、診察を続ける。聴診を行い、検査をオーダして看護師に指示を行う。結果、育生は龍太郎が禁じられていた大福を人目を忍んで食べており、看護師に見つかりそうになって慌て、結果、発作性心房細動を起こし、脳梗塞になりかけていたと診断する。育生の適切な処置により、龍太郎は一命を取り留める。
処置を終え、屋上で一息入れていた育生のもとを訪れ、楓は礼を言う。実は、祖父を見舞った楓は、そこで育生と出会い、交際するようになったのだった。そして、育生は楓と結婚することを決めるのだった。
承:顔合わせ
育生は母・佐藤華子に楓を紹介する。楓が、カワムラメモリアルの令嬢であることや、バツイチであることを知り、急に育生へ「結婚するのをやめなさい」と言う。だが、育生は意見を変えようとしない。
その晩、育生は龍太郎の退院祝いが開かれる中、河村家を訪れる。楓の紹介で育生は恒三や龍太郎に挨拶する。龍太郎は育生のことを気に入るが、恒三は育生が「将来は、医療の行き届いていない海外に行って奉仕したい」と言い出したため、眉をひそめる。
そこで、恒三は育生に今度は、「お母さんと一緒に食事でもしよう」と言い、育生は華子を伴い、恒三や楓たちと食事をすることになる。
転:恒三の条件
顔合わせの食事会で、恒三は、「育生君には、河村家に入ってもらい、カワムラメモリアルを継いでもらいたい」と結婚の条件を出す。恒三は、無理な条件を言って、破談にする算段だったのだ。
「お母さんも、金銭的に期待されているのでしょう?」という言葉に華子は激昂し、その場を飛び出す。育生は追いかけ、反対する母に「悩んで決めたことだから。決めたことは変えない」と言い、あくまでも結婚すると主張する。
結:結婚
後日、育生はカワムラメモリアルを訪れる。そして、恒三に「お義父さんの仕事場を見ておきたくて…婿入りします」と言う。
だが、「医師を辞めることだけはお許しください」と願い出る。育生の父・肇は、母・華子に暴力を振るい、多額の借金を残して家を出ていったのだった。育生は、傷ついた母を病院に連れて行き、診療代も払えないにも関わらず、手当をしてくれた医師に憧れて、医師を目指すことにしたのだった。
育生は、楓と結婚式を挙げる。そんな2人の式に、華子の元夫である、肇がやってきており、ご祝儀を置いていくのだった。肇は華子に電話を掛け、「俺にとっても血のつながった子供だ。おめでとうと伝えてくれ」と言うが、華子はあなたには関係ない、と言う。
一方、龍太郎は、式場に弁護士を呼び出していた。金沢利子弁護士に「遺産を相続させたい人ができたんだ」と言い、龍太郎は育生に相続させることを考えていたのだった。
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