ドラマ「無痛第5話」あらすじ・ネタバレ

簡単なあらすじ

1) 白神メディカルセンター内で刑事・早瀬順一郎(伊藤淳史)が一家四人殺人事件の犯人を追っていた。事件現場の様子を描いた絵を見かけ、院内に犯人がいるのではないかと早瀬は考えていた。

2) 高島菜見子(石橋杏奈)のことをストーキングする佐田要造(加藤虎ノ介)は、執拗に奈美子に付きまとい、奈美子との仲を疑う為頼英介(西島秀俊)の診療中に近づき、警告をしてくる。

3) 早瀬は、入院患者・南サトミ(浜辺美波)が犯人ではないかと考えるが、為頼の見立てでは、”犯因症”は出ていなかった。そして、サトミが喋らないのは、心の病ではなく、両親に虐待された結果、甲状軟骨が折れているからだと為頼は診察する。

4) 早瀬は、サトミは犯人ではないと考えたが、一家四人殺人事件の現場にあった毛髪と、サトミの毛髪のDNAが一致して呆然とする。また、佐田は奈美子の部屋に侵入し、「やったぞ！ついにやってやったぞ！」と興奮した様子で為頼に電話をかける。駆けつけた為頼は、部屋に頭からビニール袋をかぶせられた人が床に座らせられているのを発見する。

起：早瀬刑事の捜査

為頼英介(西島秀俊)が診療中、高島菜見子(石橋杏奈)の元恋人で執拗に付きまとう佐田要造(加藤虎ノ介)がやってくる。為頼と菜見子の仲を疑う佐田は、「菜見子の婚約者なんです」とウソをつき、反応を伺う。

為頼は、白神メディカルセンターで診療および研究を行うようになる。挨拶回りをした初日、院内で刑事・早瀬順一郎(伊藤淳史)がいて「何をやっているんだ？」と声を掛ける。早瀬は、院内に「一家四人殺人事件」の犯人がいると考え、事件現場らしき絵を描いた人物を追っていた。

南サトミ(浜辺美波)のことが頭に浮かぶが、為頼は早瀬にそのことは伝えなかった。サトミには犯罪者に現れる兆候である”犯因症”が出ておらず、為頼は彼女のことを疑ってはいなかったのだった。

承：佐田の付きまとい

執拗に院内で容疑者を追う早瀬刑事に、為頼は仕方なく「絵を描いたのは、中学生の女の子で、事件など起こせない」と告げる。だが、事件現場には子供用の帽子が落ちており、早瀬刑事は、事件と無関係とは思えなかった。

そして、帽子には金髪の毛髪が付着しており、特徴に該当するサトミこそが犯人だと早瀬刑事は考える。また、殺害された被害者は、サトミの小学生の頃の担任であり、声を発さないサトミに、厳しく指導していたのだという。

菜見子は、為頼の自宅を訪れ、佐田からストーキングされていると打ち明け、相談する。翌日、佐田は為頼が診療を行う白神メディカルセンターの外来にやってくる。「アンタは、自分より弱い者しか危害を加えられないんだ。…帰ってくれ」と言う為頼に、佐田は大声を上げ、為頼の悪評が立つようなことを言い始める。

そんな時、イバラ(中村蒼)が佐田に対し、「この人は悪い人です。病院の中で隠し撮りしていました」と言い、さらに奈美子に「私はあなたとよりを戻すことはありません」ときっぱりと言われてしまう。

佐田は、イバラの帰宅を狙い、襲いかかって暴行する。だが、先天性無痛症のイバラは、殴られても平然としており、佐田は恐れおののいて逃げ出す。

転：サトミへの尋問

翌日、早瀬刑事は菜見子に事情を訊くために病室を無許可で訪れる。だが、奈美子は声を発することができない。奈美子や為頼に咎められ、早瀬は接見を禁止される。

だが、為頼は「あの子には、犯因症が出ていない。犯人ではない」と否定する。ところが、サトミの絵には、被害者の様子や凶器の位置など、公表していない事実が表れていたのだという。

結：為頼の診断

早瀬がやってきたことで、過去のトラウマが蘇ったサトミは、病室で暴れだす。割れた鏡の破片を持ち、周囲に向けて威嚇する。そんなサトミの様子を見て、早瀬は「サトミは心の病で話せないのではない」と診断する。

サトミは、両親から虐待された過去があり、甲状軟骨が折れてしまい、声が掠れて喋ることを拒否していただけなのだった。「病気で喋れないと決め付けられてしまい、ショックだったんだよな？でも、その声は手術で治るんだ」と言われ、サトミはようやく理解してもらえて落ち着く。

早瀬刑事は、サトミが犯人ではないと納得するが、依頼していたサトミの毛髪が、事件現場の毛髪とDNAが一致したことに驚く。

為頼は、帰宅していたところ、電話が掛かってくる。それは、サトミの自宅に侵入した佐田からの電話だった。佐田は、「やってやったぞ！」と興奮した様子で話し、奈美子の身を案じた為頼は、奈美子の自宅マンションへと向かう。奈美子の部屋で、一家四人殺人事件の被害者と同じような格好で、頭からビニールを掛けられた人が床に座らせられていた。