ドラマ「無痛 第7話」あらすじ・ネタバレ

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簡単なあらすじ

1) 末期癌で療養中の久留米実(津嘉山正種)は、痛み止めを拒否していた。「痛みは私だ、私は痛みだ」と言い、為頼英介(西島秀俊)は困惑する。

2) 白神陽児(伊藤英明)は、イバラ(中村蒼)が佐田を殺害・解体したことを突き止め、イバラを監視下においてモニタリングするよう秘書に命じる。

3) 為頼は、久留米が除痛治療を拒否して亡くなったことから、「無痛は患者にとって最良とは言い切れない。痛みがないということは、自分を見失うことになりかねない」と考え始めるようになる。

4) イバラは、新薬・ドロールを大量に内服したことで、犯因症が現れた。それを目撃した為頼は驚く。イバラは、監視カメラの映像をもとに警察によって逮捕される。為頼は、「無痛治療の研究について、少し考えさせてください」と白神に申し入れる。

起:久留米の痛み

為頼英介(西島秀俊)は、末期癌で療養中の恩師・久留米実(津嘉山正種)の往診を行っていた。骨転移による痛みに苦しむ久留米へ、為頼は、「白神メディカルセンターで、無痛治療の新薬が開発されています。意識レベルが保たれ、無痛となる薬です。その研究に携わるつもりです」と切り出すが、久留米は「そのような薬も服用しない。痛みは私だ、私は痛みだ」と為頼に言う。

一方、白神メディカルセンターでは、高島菜見子(石橋杏奈)のロッカーから、切断された左手首が発見された。早瀬順一郎(伊藤淳史)刑事は、菜見子を聴取し、彼女は「あの男だと思います」と、元恋人でストーカーの佐田要造(加藤虎ノ介)が被害者であると伝える。
手首の指紋と、佐田の指紋が一致した。佐田が一家四人殺害事件の重要参考人であったこともあり、佐田殺しの犯人は、一家四人殺害事件と関係しているのではないかと考える。
白神陽児(伊藤英明)は、秘書の横井清美(宮本真希)に佐田の事件の報告を受け、新薬が治験段階に入っているにも関わらず、騒ぎが起こったことに憤る。そこで、清見は「当院にふさわしくない人は、整理すべきかと」と、菜見子の解雇を提案する。

実は、佐田に「菜見子さんにサプライズを演出してはどうか」と言って、驚かせたのは清美だった。白神は、清美が佐田をけしかけて菜美子を襲わせたことを見抜いていた。白神は、「今までの行動を全て話せ」と清美に言う。

承:白神とイバラ

イバラ(中村蒼)が、早瀬を見かけて「この病院は大丈夫です」と言う。早瀬に詰め寄るイバラを、為頼は止める。その際、イバラの右手が傷つき、腱鞘炎を起こしているのを発見し、手当てする。イバラこそが佐田を生きたまま解体した張本人だった。

早瀬は、一家四人殺人事件の現場に落とされた帽子に、南サトミ(浜辺美波)の毛髪が付着していたことから、サトミに事情聴取を行いたいと考えていた。そこで、為頼に相談するが、サトミは両親に虐待されたことで折れた甲状軟骨を整復する手術を控えており、刺激するなと釘を差される。

白神は、手術室の在庫を調べさせ、開腹のための器具や、メスが大量になくなっていることに気づき、イバラを問い詰める。「お前が使ったんだな。何をした?」と訊き、イバラは「オペをしました。悪いものを切除しました」という。

イバラは、新薬を大量に飲み、佐田を”手術”したのだと明かす。場所を問われるが、イバラは副作用で覚えていなかった。白神は、清美に命じて、イバラのデータをとらせる。そして、イバラを監視するよう命じる。

転:久留米の死

サトミは、白神が執刀する手術に臨む。菜美子は、サトミの声を聞くことを心待ちにしていた。だが、為頼は「事件現場にいた決定的な証拠があり、それを話してくれるのか」と複雑な心境であることを菜美子に明かす。

イバラが佐田を解体した現場を、カップルが発見し、警察官が調査する。そこには、白神メディカルセンターのカートが置かれていた。

県警本部の捜査会議で、佐田の遺体からは、筋弛緩剤が検出されたが、麻酔薬が使用された形跡はなかった。生きたまま、意識がある中で佐田は解体されたことが明らかとなる。早瀬は、本部長にサトミの毛髪が、事件現場の毛髪とDNAが一致したと伝える。

為頼は、立ち入り禁止区域の個室に、イバラがモニターされながら隔離されていることを発見する。為頼は白神を問いただすが、白神は「緻密なデータをとるためです」とかわす。

久留米はさらに意識レベルが下がり、呼びかけへの反応も鈍くなっていた。ついに呼吸は停止し、為頼は死亡診定を行う。診療所で死亡診断書を書いていると、早瀬がやってきた。早瀬は、サトミに犯因症が現れるかどうかを確認して欲しいと依頼しにやってきたのだった。

為頼は、「サトミに犯因症は現れない」というが、早瀬は「出るかどうかだけ確認して欲しい」食い下がる。為頼は、「そんな単純な話ではない!」と激昂する。そこで、為頼は妻が亡くなる前日、痛みに苦しむ中で犯因症が現れたのだと明かす。

和枝(浅田美代子)は、そんな為頼の話を否定し、「どうしてもっと早く病気を見つけてあげられなかったのよ!どうしてもっと長く生きさせてあげられなかったのよ!」と言って為頼を責める。

結:イバラの犯因症

白神メディカルセンターの防犯カメラ映像には、イバラがカートを押して院外へ出て行く姿が映っていた。捜査の手が伸びる中、イバラは病院を脱走する。

為頼は、サトミの術後経過が良好なことから、「声を出してみるか?その気があれば、いつ出しても良い」と言う。だが、サトミは声を出そうとはしなかった。そんな中、「痛いと言えないってことは、自分を見失うことになってしまうのかもな」と独りごちる。そこで、恩師・久留米の「痛みは私だ、私は痛みだ」という言葉を思い出す。すなわち、痛みを感じないということは、自分を見失うことになりかねないことだ、と為頼は理解するのだった。

為頼は白神のオフィスを訪れ、そこでイバラが大量に新薬・ドロールを内服しているのを見かける。イバラは、ドロールを内服中断したため、離脱症状が現れたのだと白神は説明する。

そんな中、為頼は「痛みを感じないということは、自分を見失うことになりかねない。だからこそ、除痛を拒否した人物もいます」と久留米のことを白神に話す。為頼は、無痛を目指すことで、必ずしも良い結果が現れるのではないと指摘する。

「家族が薬を拒否したら、先生ならどうするんですか?」と為頼は白神に問う。白神は、亡くなったことを思い出し、為頼も亡き妻のことを話す。そんな中イバラに、ドロールの大量内服をした結果、犯因症が現れているのを為頼は目撃する。

「どうして彼に犯因症が…」と驚く為頼に、白神は「それは、彼が佐田を殺した犯人だからですよ」と明かす。そこに早瀬が現れ、白神は「すみません、すぐ引き渡すつもりでした」と言う。白神は、イバラに胃洗浄を施し、その後に警察へ引き渡す。

為頼は、「無痛治療の研究について、少し考えさせてください」と白神に申し入れる。痛みを除くことが患者にとって最良ではないと思い始めたのだった。

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原作:久坂部羊「無痛」あらすじ・ネタバレ

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