簡単なあらすじ
1) 刑事・早瀬順一郎(伊藤淳史)は、3年前に逮捕した篠崎大和(松下洸平)という男が、指定入院医療機関から退院したことを知らされる。
2) 篠崎は女性を殺害したが、統合失調症を装い、精神鑑定で妄想型統合失調症と診断され、無罪判決を受けていた。そのことに納得できなかった早瀬は、精神鑑定を行った医師に掴みかかり、県警本部から左遷された。
3) 篠崎が退院した後、女性が襲われ、絞殺されかけるという事件が発生する。早瀬は篠崎を尾行するが、上司により中止させられてしまう。そして、ついに女性が殺害される事件が発生する。
4) 早瀬は、篠崎を取り押さえた際、殺害してしまいそうになり恐怖する。為頼に「君にも犯因症が出ている」と言われたとおりになったことから、早瀬は「犯因症を治して欲しい」と懇願する。
起:刑法39条
為頼診療所の開業医である為頼英介(西島秀俊)は、義姉・井上和枝(浅田美代子)と、亡き妻・倫子(相築あきこ)の墓参りを行っていた。倫子は癌で亡くなり、発見時の為頼の診立ては、治療で完治はしないということであり、化学療法を受けずに死亡した。だが、「あなたの言う通りにしてよかった」と倫子は言っていた。
刑事・早瀬順一郎(伊藤淳史)は、県警本部の元同僚である市原将太(森本のぶ)から、早瀬が逮捕した篠崎大和(松下洸平)という男が、指定入院医療機関で入院してから3年で退院となったことを知らされる。
篠崎は女性を殺害したが、統合失調症を装い、精神鑑定で妄想型統合失調症と診断された。責任を問うことはできないと判断され、刑法39条により、篠崎は無罪となる。早瀬はそれに納得できず、精神鑑定を行った医師に掴みかかり、県警本部から左遷されることとなった。
承:犯因症
篠崎が退院した後、女性が襲われ、絞殺されかけるという事件が発生する。早瀬は、篠崎による犯行と考える。そこで、早瀬は為頼の診療所を訪れ、「篠崎に犯因症が出ているか診て欲しい」と依頼する。
為頼は、篠崎に犯因症が現れていることを発見し、なおかつ「右手が不自由になっている」と指摘する。早瀬は、篠崎の尾行を開始する。だが、上司である仁川康男(兵動大樹)に止められ、篠崎の尾行ができなくなってしまう。
転:事件発生
篠崎は犯行を行い、ついに女性を殺害してしまう。女性の遺体からは、薬指の爪が剥がされており、3年前の事件と同様だった。早瀬は、篠崎が犯人であると確信する。だが、手ではなくワイヤーで絞め殺しており、その手口は異なった。為頼は、「右手が不自由で、手で絞めることができなかったんだ」と指摘する。
いきりたつ早瀬に、為頼は「君にも犯因症が出ている。いつか人を殺す」と忠告する。早瀬は動揺し、否定して篠崎の行方を探し始める。
結:早瀬の懇願
早瀬は、篠崎を取り押さえるが、そこで、篠崎の首を絞め、篠崎を殺害してしまいそうになり、そんな自分に恐ろしくなる。
篠崎は逮捕されたが、早瀬は為頼の言った通りになり、愕然とする。早瀬は、再び為頼診療所を訪れる。為頼は、「篠崎は、遅発性ジスキネジア(体が無意識に動いてしまうという症状。篠崎は、右手が動いてしまう症状が現れていた)を発症している。統合失調症を装い、薬を飲み始めた副作用だ」と説明する。
早瀬は、思いつめた表情で「犯因症を治して欲しい」と為頼に頼むのだった。
その他のストーリー
・白神陽児(伊藤英明)は、為頼に「患者に苦痛を与えない、無痛治療を目指している」と告げる。そのため、先天性無痛症であるイバラ(中村蒼)を研究していると白神は明かす。白神は、未認可の新薬を用意し、イバラへの投与を再開する。
・臨床心理士の高島菜見子(石橋杏奈)は、入院中の自閉症児である南サトミ(浜辺美波)が病院からいなくなっているのを見つける。菜見子は、サトミが「一家四人殺人事件の犯人は私」と言っていたことを思い出し、事件現場の家を訪れる。サトミは、そこで絵を描いていた。
・菜見子のことをスマホで盗撮する男が現れる。その男は、菜見子の写真とともに、「いつも見てる」というメールを送りつけるのだった。
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