簡単なあらすじ
1) 為頼診療所を営む開業医・為頼英介(西島秀俊)には、患者の様子を見るだけで診断することができるという卓越した能力を持っていた。そして、彼は、刑務所の医師(法務技官)を勤めていたことから、犯罪を犯す傾向にある人物の顔貌”犯因症”も見分けることができた。
2) 連続通り魔事件をきっかけに、為頼医師の能力を知ることになった早瀬順一郎刑事(伊藤淳史)は、為頼に捜査協力を依頼することになる。健康体の女性が突然死したことから、早瀬刑事は為頼医師に死因を推察してもらい、為頼は「神経ガスで死亡した可能性がある」と指摘する。
3) 死亡した女性の隣人が応答しなかったことから、部屋の中で神経ガスで死亡しているのではないかと考え、早瀬刑事は部屋に踏み込む。部屋では、住人の男が神経ガスを生成したことが判明した。隣人の女性は、人体実験で殺害されたのだった。
4) 男は、ファンであるアイドルのライブ会場でガスを噴霧しようとしていた。為頼は男に”犯因症”が出ているのを見つけ、早瀬刑事は男を捕らえ、大惨事は未然に防がれた。だが、犯人に暴力を振るう早瀬刑事の異常性に、為頼は危うさを感じるのだった。
起:為頼医師
為頼診療所を営む開業医・為頼英介(西島秀俊)には、患者の様子を見るだけで診断することができるという卓越した能力を持っていた。そして、彼は、刑務所の医師(法務技官)を勤めていたことから、犯罪を犯す傾向にある人物の顔貌”犯因症”も見分けることができた。
為頼は、診療所の看護師として世話を焼いてくれる義姉の井上和枝(浅田美代子)と、訪問診療の帰りに歩いていると、”犯因症”の出ている男を見かける。バッグにはナイフを忍ばせているようだった。
男が、和枝のいる方に向かったため、為頼もまた、警察に「男がナイフを持って暴れている」と通報しつつ、通報そちらへと向かう。17時ちょうど、男はナイフを取り出し、女性を刺す。為頼は彼女を介抱しつつ、周囲の人々へ注意を促す。男が子供にナイフを向けたところ、和枝は居ても立ってもいられず、男に立ち向かってしまい、腹部を刺される。
刑事・早瀬順一郎(伊藤淳史)が到着すると、男の腕を撃って制圧する。為頼は傷ついた人々を介抱し、救急隊に的確な指示をする。為頼は、和枝の付き添いで白神メディカルセンターに行く。院長の白神陽児(伊藤英明)は、為頼の的確なトリアージを知り、彼の診断能力の高さが自分並みであることに興味を持つ。
承:突然死した女性
早瀬刑事は、為頼が男の暴れた時刻よりも先に「男がナイフを持って暴れている」と通報したことに疑問を持つ。為頼が男との接点がないことを確認した上で、為頼の卓越した診断能力を目の当たりにし、なおかつ法務技官としての経歴から、「あなたは犯罪を犯そうとする人間を見れば分かるのではないか」と指摘する。
早瀬刑事は、健康な若い女性が突然死した事件を担当する。為頼に生存時の映像を見てもらい、病気の兆候がないこと、そして遺体を見て、本来は散瞳しているべき瞳孔が縮瞳していることから、「サリンのような神経ガスで死亡したのではないか」と為頼は推察する。
この結果から、「隣人も毒ガスで死亡しているのではないか」との為頼の指摘に、早瀬刑事が応答のなかった隣室に大家同行で入ると、その住人が部屋の中で毒ガスを生成していたことが判明する。隣人は、人体実験のために殺害されたのだった。
転:ライブ会場へ
男のノートから、神経ガスの種類や、もっと大きな場所でガスを使用することを考えていることが判明し、ファンであるアイドルグループのライブで神経ガスを使用するつもりであると早瀬刑事は考える。
早瀬刑事と同行した為頼は、ばち指の所見のある男を発見する。毒ガスの実験のため、カナリアを多く飼っていたことから、男が鳥飼病(慢性過敏性肺臓炎)を患っているのではないかと考え、その所見のある男が犯人ではないかと為頼は推理するのだった。
為頼は早瀬刑事と男を追うと、男はアイドルに向けて今にも噴霧する様子だった。為頼と早瀬は混みあう客の中、男のもとへ向かう。
結:早瀬刑事の危うさ
早瀬刑事は男を捕らえると、激しく殴りつける。男の自宅の書籍から、刑法39条に関するものがあり、心神喪失を装って刑を免れようとしていることが分かっていたからだ。早瀬刑事は、同様のことで刑を免れようとした犯人に苦い過去があった。
為頼は早瀬刑事を押さえ、殴るのを止めさせる。為頼と早瀬刑事により、大惨事は未然に防がれたが、為頼は早瀬刑事の「正義感が強すぎる」傾向を危ういと考えていた。
白神メディカルセンターに入院している自閉症の南サトミ(浜辺美波)は、担当する臨床心理士の高島奈見子(石橋杏奈)に、一家四人殺人事件の犯人は自分であると伝える。
価格:905円 |
【関連記事】
次話:ドラマ「無痛 第2話」あらすじ・ネタバレ