「臨床犯罪学者 火村英生の推理 第2話 異形の客」あらすじ・ネタバレ

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深夜の街中で、酔っ払った男性が刺殺される事件が発生する。犯人はその場を立ち去り、その様子は防犯カメラに映っていた。

有栖川有栖(窪田正孝)は、温泉旅館に泊まり込みで執筆することになった。そんな彼に、火村英生(斎藤工)は、大家が金庫の暗証番号を示す暗号が分からなくなっており、助けて欲しいと言っていたと伝える。

旅館に、顔全体に包帯を巻き、サングラスをした不気味な人物がやってくる。チェックインを済ませ、その人物は。部屋に通された。その様子を、有栖川は、風呂に入りに行く途中で目撃し、驚く。

番頭や仲居は、過激派集団・シャングリラ十字軍の指名手配犯が逃亡していることもあり、包帯を巻いた人物が、その犯人ではないかと考えていた。だが、犯人はもっと身長が高い、と有栖川は指摘する。

翌朝、散歩中に包帯男が通りかかり、有栖川は目撃する。風呂に入っていると、そこにCMに自ら出演する美容整形外科医・是枝が入ってきて、一緒に話をする。

間もなくして仲居の悲鳴が上がり、慌てて有栖川が向かうと、包帯男の宿泊する部屋で絞殺遺体が発見された。被害者は、宿泊客ではない若い男性だった。有栖は、包帯男が犯人ではないかと考えていた。

鍋島久志刑事(生瀬勝久)らが捜査にやってきて、火村も呼びだされ、同行する。被害者は、相羽徳明(佐野岳)という大学生だった。

旅館には閂のついた門があり、外部から侵入はできない。誰かが旅館内から手引きしたと考えられた。包帯男が相羽を招き入れ、殺害したと考えられた。包帯男は、宿泊客や従業員の中にいる可能性があった。

宿泊客には、有栖、美容整形外科医・是枝、過激派集団・シャングリラ十字軍の元女性メンバーである田ノ上エリ、彼女を旅館で待ち伏せていた男・呉がいた。田ノ上は、慌ててチェックアウトして帰ろうとするが、小野希(優香)刑事に制止される。

火村は、現場を訪れる。部屋中の指紋は拭き取られ、髪の毛一本も発見されなかった。犯人の手掛かりとなる痕跡は徹底的に残されておらず、火村は、犯人が自分の身柄を隠そうとしていることから計画的な犯行と推理する。ただ、歯磨き粉のキャップのみが浴室に落ちており、そこで歯を磨いたと考えられた。

火村は、包帯男がわざわざ目立ちやすい旅館を選んだのか疑問に思う。そして、顔を隠す理由について、従業員などの面が割れている人物や、著明な人物が犯人の可能性があると指摘する。

火村は、鍋島刑事と被害者・相羽の住むアパートを訪ねることにする。一方、有栖川ら宿泊客は、小野刑事に事情聴取を受けることになった。呉は、田ノ上をシャングリラ十字軍から脱会させようとしており、待ち伏せしていたと明かす。

火村・鍋島刑事は、大家に話を聞く。相羽は、ほとんど家から出ず、出かける時も夜間であったという。大家は、「相羽さんが通り魔殺人事件の犯人ではないかって噂されていて…」と話す。さらに、相羽が夕方に大きな観葉植物を受け取っていたのを、大家は目撃していた。

聞き込み中、相羽の友人・幡多瑛助(吉沢亮)が現れる。幡多は、相羽の家をたびたび訪れていた。さらに、幡多の実家は、相羽が殺害された旅館だったと判明する。幡多に容疑がかかるが、殺害時刻にアリバイがあった。幡多は、パーティーに参加しており、朝まで飲んでいたという。

鍋島刑事は、通り魔事件の起きた12月10日の夜についても幡多に訊くが、「何の日ですか?…覚えてません」と言う。幡多は、監視カメラの映像に背格好が似ていた。

翌朝、田ノ上と呉は和解したのだという。そこで、火村は呉たちに事情聴取を行う。呉は、包帯男がチェックイン時、般若の面の方を見て、本来隠したいはずの顔を有栖川の方へと向けていたことを証言する。「ここにあるものではなく、無いものに光を当てる」と火村はつぶやき、真相にたどり着く。そして、「あの美容外科医はまだここにいますか?」と、確認したいことがあると小町刑事に言う。

幡多は、相羽殺しの動向を知りたい、と火村を呼び出す。そこで火村は、推理について語り出す。

幡多は、通り魔事件の犯人だった。そのことで弱みを握った相羽は、幡多を脅して名盤のレコードを要求するようになった。その主従関係に耐えきれなかった幡多に、相羽を殺害する動機が生まれたと火村は指摘する。

旅館を訪れたのは相羽であり、散歩に出たのは幡多だった。包帯を巻く目的は、姿を隠すのが一つ、そして、自分の姿が醜いと思い込む醜形恐怖症を患う相羽を連れ出すための目的もあった。美容整形のために高額な口止め料を要求したため、幡多は相羽を殺害したのだった。

「旅館の金庫から、カネを盗み出そう」と相羽を説得し、幡多を連れだした。そして、包帯男を2人1役で演じて、相羽・吉沢は互いにアリバイ作りを行った。有栖川の方にチェックイン時、顔を向けたのは鏡から顔を逸らしたためだった。

話を聞いた幡多は、「自首でもしろっていうの?」と訊くが、「自首はするな。人を殺害してのうのうと生きているお前は、刑事の詰問を受けるのがお似合いだ」と言い、幡多と分かれる。

後日、幡多の通り魔事件の際の凶器が発見され、そこから幡多の指紋が検出された。幡多は警察に逮捕され、相羽殺害についても調べられることになった。

原作:

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