映画「誰も知らない」あらすじ・ネタバレ・結末

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登場人物・キャスト

福島明(柳楽優弥):けい子の長男であるが、出生届も出されてはおらず、小学6年生の年齢だが小学校にも通ったことはない。

福島けい子(YOU):それぞれ別の父親と二男二女の子供をもうけるが、出生届も出さず、学校にも通わせない。男と付き合い始めると、子供たちだけに生活をさせる。

福島京子(北浦愛):けい子の長女。

福島ゆき(清水萌々子):けい子の次女。

福島茂(木村飛影):けい子の次男。

水口紗希(韓英恵):不登校の女子中学生。公園で明たちと知り合う。

広山潤(加瀬亮):コンビニの店員、明に期限切れの弁当などを渡す。

中延司(平泉成):コンビニの店長。

吉永忠志(串田和美):けい子に部屋を貸した大家。子供が4人いることや、ましてや子供たちだけで暮らしていることなども知らない。

あらすじ(ネタバレなし)

大家の吉永忠志(串田和美)の案内で、福島けい子(YOU)と明(柳楽優弥)の2人が引っ越し先のアパートの一室へとやってきた。大家に明は「小学6年生」と伝えるが、明は出生届すら出されていなかった。

けい子が持ってきていたスーツケースには、2人の小さな子供、ゆき(清水萌々子)、茂(木村飛影)が入っており、さらにはもう1人、長女の京子(北浦愛)もやってくる。けい子は、子供が4人いることを黙っており、さらには母子家庭にも関わらず、「主人は長期出張中」と嘘をついていた。

それぞれ父親の違う子供たちであったが、明は長年として妹・弟たちを世話していた。当初は日中、デパートでけい子は働き、夜には帰ってきていたのだが、恋人ができると家に帰る頻度が減り、さらには恋人と同棲を始めて帰らなくなる。

けい子は、現金書留で生活費を送っていたのだが、ついにはその生活費すら送らなくなり、電気、ガス、水道も止められてしまう。子供たちは、公園の水を使用するようになり、そこで不登校の女子中学生・水口紗希(韓英恵)と知り合う。

紗希は、明に同情して男とカラオケに行くという援助交際で得た現金を渡そうとするが、明は受け取れなかった。明は、コンビニ店員の広山潤(加瀬亮)に賞味期限切れの弁当をもらっていた。さらには、万引きすら行い、弟・妹たちと糊口をしのぐ。

事情を知る広山は、児童相談所に相談することを提案するのだが、以前、そうして弟・妹たちと暮らすことができなくなった明は断る。

明は、兄として弟・妹たちのことを面倒をみようとしていたのだが、自分の言いつけを守らないことで憤り、彼らを部屋に置いて家を出る。その先で、少年野球の監督(寺島進)に誘われ、つかの間の野球を楽しむ。

だが、そんな彼が弟・妹たちの待つ部屋へと戻ると、大変な事態が待ち受けていた…

あらすじ(ネタバレあり・結末まで)

明が部屋へと戻ると、そこには倒れて目を覚まさない次女・ゆきの姿があった。ゆきは、ベランダの棚のものをとろうとして、そこから転落したのだった。

病院へと行くこともできず、明は薬を万引きする。だが、翌日にゆきは息を引き取った。明は、紗希に金を借りてゆきの好きだったアポロチョコを買い込み、そして遺体を入れたスーツケースを持って部屋を出る。

ゆきが、飛行機を見たがっていたこともあり、明は羽田空港近くの河川敷に遺体を埋葬し、明と紗希は弔うのだった。

その後も、彼らは同じように生活を続けていた。コンビニで期限切れ食品をもらった後、明たちは、紗希とともにアパートの一室へと戻るのだった。

映画情報

2004年8月7日公開
監督・脚本:是枝裕和
巣鴨子供置き去り事件(1988年)をベースにしている。

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