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ドラマ「モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-(第1話~最終回)」あらすじ・ネタバレ・結末

   

登場人物・キャスト

柴門暖/モンテ・クリスト・真海(ディーン・フジオカ):静岡県浜浦町の守尾漁業の船員だった。亡くなった船長から預かった手紙がきっかけで、無実の罪を着せられてラデル共和国で投獄されてしまう。

目黒すみれ(山本美月):暖の婚約者だったが、彼が結婚式の最中に投獄されてしまう。無実を信じ、署名活動を続けていたが、暖不在時に支えてくれてた南条幸男と結婚する。

南条幸男(大倉忠義):俳優。香港でショーン・リーの付き人を行った後、日本で人気俳優となる。

神楽清(新井浩文):守尾漁業の元船員、その後、建設会社「神楽エステート」を経営する社長となる。

神楽留美(稲森いずみ):入間公平の元愛人で、神楽清の妻。

入間公平(高橋克典):警視庁公安部外事第三課参事官の後、暖逮捕の功績で出世し、警視庁刑事部長となる。父親は金融ファンド「TIファンドマネジメント」の代表である入間貞吉(伊武雅刀)。

入間貞吉(伊武雅刀):金融ファンドの代表であり、一代で資産を築く。脳梗塞で倒れた後、発声することもできず、四肢麻痺状態となっている。

あらすじ(ネタバレなし)

静岡県浜浦町の守尾漁業の船員である柴門暖(ディーン・フジオカ)は、目黒すみれ(山本美月)と婚約し、さらには海難事故でバラジ船長の代わりに船員たちを救った功績で船長に抜擢される。

公私ともに順調な中、暖は亡くなったバラジ船長から預かった手紙をある人物に渡して欲しいと託されていた。その手紙を渡しに東京へと向かおうとしたところ、警視庁公安部の入間公平(高橋克典)が家を訪れる。

バラジ船長は、日本がテロリスト集団と認定しているラデル共和国の「ククメット」と関係があった。売れない俳優の南条幸男(大倉忠義)は、好意を寄せるすみれを暖に奪われ、嫉妬しており、「柴門暖はテロリストと関係しており、手紙を持っている」と通報したのだった。

手紙は英文であり、暖はその内容が分からなかったが、入間はそれが、父親・貞吉(伊武雅刀)に宛てたものであると気付いた。父親とテロリストの関係が明るみに出れば、自分の警察官としての立場が危うくなる。そこで、入間は手紙を書き換え、暖宛ての手紙にしたのだった。

暖はテロに関与したとして、ラデル共和国に引き渡され、投獄される。そこで酷い拷問を受けるが、暖はテロへの関与を一貫して認めなかった。その牢獄にはラデル共和国のファリア真海(田中泯)がおり、暖はファリア真海とともに脱獄を企てる。だが、その途中でファリア真海は死亡し、暖は彼の遺体の代わりに遺体袋に入り、海へと投棄される。

暖はかくして脱獄に成功し、日本へと戻る。そこで、暖は母親が世間からの批判を受けながら孤独死し、その土地を神楽清(新井浩文)や寺角類(渋川清彦)に売られてしまっていた。さらには、すみれは南条幸男と結婚して東京で暮らしていたことが判明し、愕然とする。倒れてしまった暖を介抱したのは、森尾漁業の社長の息子である守尾信一朗(高杉真宙)だった。

暖は、寺角から南条が自分のことを警察に通報し、陥れたことを聞き、復讐の炎を燃やすのだった…

あらすじ(ネタバレあり・結末まで)

暖は、ファリア真海の巨額の財産を譲り受け、投資家として大成功し、モンテ・クリスト・真海として南条たちの前に偶然を装って現れる。介抱してくれた守尾信一朗には、倒産した会社の負債1億円分の小切手をひそかに渡すのだった。

真海は、買い取った邸宅に南条、神楽夫婦、入間夫婦を招く。その邸宅は、入間公平と神楽留美(稲森いずみ)が密会していた場所だった。そして、留美が切迫早産で子供を出産した場所でもあった。その子供を公平は「死産だった」と偽り、埋めた。だが、その子供は屋敷に盗みに入っていた土屋慈(三浦誠己)が救出し、安堂完治(葉山奨之)として生き長らえていた。

まずモンテ・クリスト・真海は、留美に安堂を引き合わせる。そして、母子であると明かさずに、男女の関係を結ばせるのだった。

一方、神楽清は、国有地を入手したいがため、国交省大臣の妻お気に入りの南条幸男をどうにか失墜させたいと考えていた。そこで、幸男が香港で関わっていた、ショーン・リー一家惨殺事件の証拠を手に入れるため、寺角類をけしかけ、真海邸へと盗みに入らさせる。

寺角は借金取りに追い詰められる安堂を誘って侵入するのだが、そこに安堂が息子であると真海に聞かされた留美が現れ、安堂を止める。襲いかかった寺角を安堂は殴り、留美を守るのだった。死亡した寺角の遺体を、留美たちは埋める。だが、寺角はまだ死亡しておらず、真海は自分の正体を明かし、彼を再び埋めるのだった

その後、真海はショーン・リー一家惨殺事件についてマフィア「ヴァンパ」が関与していると香港紙にリークする。ヴァンパは、幸男がリークしたものだと考え、彼を脅すのだが、幸男は否定する。そのため、ヴァンパのリーダーは「誰がリークしているのか探れ」と幸男に命じるのだった。

幸男は、ショーン・リーの付き人時代、カネに困ってヴァンパに借金をしていた。首が回らなくなった幸男は、ショーン・リー不在時に家へとヴァンパメンバーたちを招き入れ、高価な壺を渡そうとした。だがそこにショーン・リーが早めに帰ってきてしまい、ヴァンパのリーダーはショーン・リー夫妻を殺害、さらに娘のエデルヴァを売春宿に売り払ったのだった。

エデルヴァは、売春宿から真海によって買い取られ、江田愛梨(桜井ユキ)と名を変えて幸男と留美のマネージャーになり、復讐の機会をうかがっていた。そしてついに真海は幸男とヴァンパの関係をリーク。さらには真海こそ暖であると見抜いたすみれに「幸男が自分を陥れた」と告げるのだった。

すみれは、幸男に離婚を切り出し、仕事、家庭を失った幸男にエデルヴァは自らの正体を明かし、「遺書を書いて自殺してください」と迫るのだった。だが、幸男の子供からの電話がかかってしまい、エデルヴァは首を吊った幸男を救ってしまうのだった。

幸男が生きていることに激怒した真海は、エデルヴァに多額の小切手を渡して自分のもとを去らせる。そして、次のターゲットである入間公平を狙うのだった。

入間公平は、前妻を亡くしていた。その前妻は毒殺されており、その犯人は現在の妻・瑛理奈(山口紗弥加)だった。瑛理奈は、遺産をわが子・瑛人に残そうと義理の娘・未蘭(岸井ゆきの)の婚約者を毒殺、さらには未蘭をも毒殺しようとしていたのだった。

未蘭は、瑛理奈に毒を飲まされる。守尾信一朗は、真海が「解毒剤」として渡した薬を飲ませるのだが、それを飲んだ直後、未蘭は泡を吹いて気絶する。病院に搬送され、面会謝絶の上で入院するのだが、実はそれは真海が手をまわしており、未蘭を瑛理奈から守る策だった。また、解毒剤には昇圧剤が入れられており、未蘭が入院するよう仕向けられていたのだった。

入間は、やはり警察官としての保身を考え、家庭内で毒殺が起こっていることを隠蔽する。だが、ついに瑛理奈の凶行を父・貞吉(伊武雅刀)に知らされて気づくのだった。

そんな中、留美との子供・安堂が生きていると知り、なおかつ寺角殺害の容疑で追われていることが判明し、入間は安堂を殴り、生き埋めにする。だが、それを察知していた真海は土屋に命じて救出させるのだった。

留美は、入間に安堂のことを「海外に逃がす」と言われていたが、裏切られたと気付く。そこで、真海に安堂の入院先を知らされ、ついに留美は入間の悪行を告発するのだった。

入間が自宅に戻り、留美とともに逃げ出そうとしたのだが、留美は入間に毒殺の事実を突きつけられ、自らも毒を飲んだのだった。吐血して死亡する留美に取り乱す入間のもとに、真海が現れてさらに揺さぶりをかけ、入間は精神的に崩壊し、その後に逮捕される。

一方、真海は神楽清の部下を寝返らせた上で神楽を拉致監禁し、自らが投獄された際に行われた拷問を体験させる。命乞いをする神楽に、真海は「自分の手を汚さず、邪魔な人間を潰して平然と生きる奴が最も悪質で残酷だ」と言い残して立ち去る。さらには、神楽の政治家への献金をリークし、社会的にも抹殺するのだった。

幸男は、真海の邸宅を訪れ、真海にすみれからは手を引かせようと考えていた。だが、真海は不在であり、エデルヴァに薬入りのワインを飲まされ、拘束される。一方、真海はすみれのもとを訪れ、「私と結婚すれば、復讐を終える」と交換条件を提示していたのだった。

真海は邸宅に戻り、「最後の晩餐」を開く。そのテーブルには、神楽清、南条幸男がいた。周囲には可燃性の液体が撒かれ、そこにすみれがやってくる。そこで、真海は結婚式の余興のために作ったビデオを3人に見せる。

そのビデオを見た後、神楽、幸男らは口々に暖が妬ましく、疎ましかったと本音を明かすのだった。その上で真海はすみれに対して「私と結婚してください」と改めてプロポーズする。すみれはそのプロポーズを受け入れ、真海は「最後に愛は勝つんだ…これで私の復讐は終わりです。どうぞ、お引き取りを」と言う。

1人、邸宅で佇む真海は、マッチをすって床に火を放つ。邸宅は火の海となり、そこにすみれ、幸男たちがやってくるのだが、助けに入ることはできなかった。さらに、エデルヴァ、土屋もバイクで駆けつけていた。

幸男、神楽らは逮捕され、警察に事情聴取を受けていた。報道番組も真海の復讐劇を伝えていたが、彼の遺体が発見されたわけではなく、「行方不明」とされていた。

守尾信一朗は、未蘭から渡された真海からの手紙を読む。そこには、署名とともにフランス語で「Attendre et esperer」と書かれており、「待て しかして希望せよ」という意味であると分かるのだった。

作品情報・トリビア

・演出:西谷弘、野田悠介、永山耕三

・原作:アレクサンドル・デュマ『モンテ・クリスト伯』

・脚本:黒岩勉

・手紙に書かれた「Attendre et esperer」は、原作『モンテ・クリスト伯』でも、最後にエドモン・ダンテスから、マクシミリアンとバランティーヌの若き恋人たちに贈られる言葉である。

・ラストシーンの男女のカットについては、はっきりとした映像ではないため、結末はあえて視聴者にゆだねる形となっている。一方、原作ではモンテ・クリスト伯爵(ドラマでは真海)とエデ(ドラマではエデェルバ)とともに旅立つ結末である。

・演出の西谷弘氏は、復讐鬼となった真海のイメージについて、「人間らしさがあまりない存在、人間として生きる幸せを感じることなどをすでに捨てている人。復讐のみに向かっている心が殺されている人物像を考えた際に『ヴァンパイア』というイメージが浮かび上がり、それをもとに主人公像を膨らませていきました」と語っている。

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