「結婚式の前日に 第10話」(最終回)あらすじ・ネタバレ

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簡単なあらすじ

1) ひとみ(香里奈)は、鈴木家・芹沢家両家での横浜旅行をの最中、腫瘍内出血を起こして倒れてしまう。手術は無事に終了したが、ひとみはなかなか目を覚まさない。結婚式の予定日当日、ひとみはようやく目を覚ます。

2) ひとみは母・可奈子(原田美枝子)や悠一(鈴木亮平)たちに支えられ、リハビリを懸命に頑張る。一方、可奈子はひとみの「結婚式を挙げたい」という夢を叶えるべく、式場探しに奔走する。

3) 可奈子は、イベントスペースを借りて、一から会場作りを始める。ついに式の日程が決まり、会場準備がようやく終わる。そんな中、ひとみは退院し、結婚式の前日を迎える。だが、そこで可奈子はまるで遠くへ行ってしまうかのような言葉をひとみに言う。

4) 結婚式当日、可奈子は式場に現れなかった。今更、母親として式に出席することはできないと考え、海外に行こうとする。そんな可奈子をひとみは引き止め、可奈子や多くの人々に囲まれながら、満ち足りた結婚式を挙げるのだった。

起:明日ノート

ひとみ(香里奈)は、鈴木家・芹沢家両家での横浜旅行をの最中、腫瘍内出血を起こして倒れてしまう。救急搬送され、主治医・寺本真理子(戸田菜穂)は、緊急手術が必要と説明する。だが、腫瘍は脳幹部付近にあり、腫瘍からも出血が多く、困難な手術に悠一(鈴木亮平)や父・健介(遠藤憲一)たちも覚悟する。

母・可奈子(原田美枝子)は、神社でお百度参りを行い、ひとみの無事を祈った。手術は無事に終了したが、ひとみの意識は戻らなかった。そして、脳幹への圧迫が強く、余談を許さない状態だった。寺本医師は、「この1週間が山場です」と伝える。

悠一は、ひとみの入院準備を行っている中、ひとみが書いていた、エンディングノートならぬ「明日ノート」を見つけ、先の予定が書かれたノートを見て、胸が押し潰されそうになる。

12月26日、結婚式の予定当日を迎えるが、ひとみは目を覚まさなかった。「夢、叶えられなかったな」と言う健介に、可奈子は「また仕切り直してやれば良いじゃない」と、ひとみの快復を祈っていた。

悠一は、健介に「明日ノート」を見せる。そこには、「ひとみの生きる希望が詰まっています」と言う。ICUで、寺本医師の呼びかけに、ひとみは目を開ける。「今日、何日?」と訊くひとみに、悠一は「26日だよ」と答える。

承:結婚式

ひとみは一般病棟に移る。だが、言葉はたどたどしく、快復には時間がかかりそうだった。ひとみは、可奈子に「結婚式、諦めたくない…」と希望を伝える。その言葉を聞き、可奈子は健介に「一つ、お願いがあって来ました」と言う。

大晦日を迎え、ひとみは今までの出来事を振り返る。そんな中、死が近づいてきているのを感じる。新年を迎え、可奈子は健介や悠一たちを連れて、寂しい病棟での年越しを少しでも雰囲気を明るいものにしようとする。

ひとみは、新年の抱負を訊かれ、「元気になって、結婚式を挙げたいです」と言う。ひとみは悠一に、可奈子に対して「結婚式を挙げて、私は幸せだよって伝えたいと思う」と、感謝の気持ちを持ち始めていた。悠一は、「大丈夫だよ。焦らず、ゆっくりやっていこう」と優しく言葉をかける。

ひとみは、歩行訓練などのリハビリを始めた。一方、可奈子は式場を回って週末に結婚式が挙げられないか聞いて回っていた。予定が埋まっており、可奈子はイベントスペースを借りて式を挙げようと準備を始める。

転:可奈子の決意

ひとみは、リハビリを重ね、ついに退院日を迎える。ひとみは、可奈子の「奇跡は必ず起こる」という言葉を思い出し、今はそう思えると伝える。可奈子は、その言葉に頷き、「私は応援してるよ。どこにいても」と伝える。

そんな可奈子の言葉に、ひとみは「距離が遠くなっている気がする」と感じていた。一方、可奈子は「今更、罪を償っても遅いの」と、ひとみを置いて出て行ったことについてつぶやき、「報いは受けなければならないの」と言って表情を曇らせる。

イベントスペースで、可奈子は結婚式の準備を続け、ついに式を明日に控えていた。一方、ひとみは激しい頭痛を感じ、うずくまる。悠一は、「明日、無理をしない方が良いんじゃ…」と言うが、ひとみは「どうしても花嫁姿を見せたいの。私は幸せですって、伝えたい」と、結婚式を挙げたいのだと言う。

「私、生きたいよ…」と、死への恐怖を打ち消すようにひとみはつぶやく。そして、「私が先にいなくなっても、悠一には幸せに過ごして欲しい。患者さんを笑顔にして、時々そそっかしいことをして、『やっちゃった』って笑って…そうやって楽しく生きて欲しい」と悠一に伝える。

ひとみは、三指をついて可奈子に礼を言おうとするが、可奈子は「それは明日。健介たちの前でね」と言う。可奈子は、悠一に「ひとみをよろしくね」と言って帰る。

可奈子は健介の店を訪れ、一緒に飲む。「私は、健介がいたからひとみを産む勇気が出たんだよ」と言う。

結:可奈子の贖罪

結婚式当日、ひとみたちは”式場”を訪れる。何もないイベントスペースは、花や写真が飾られ、ひとみたちを祝福する結婚式場となっていた。だが、そこに可奈子の姿はなかった。健介は、「可奈子はここに来ない。…海外にやり残した仕事がある。だから来れないって」と言う。

「急に、『私には母親としての資格がない』って言い出して…」と言う健介に、ひとみと悠一は、言葉を濁す健介に可奈子が乗る飛行機の出発時間を訊き、可奈子に会いに行こうとする。

ひとみと悠一はタクシーに乗り、可奈子に会いに行く。ひとみの胸には、可奈子との再会、そして短い間ではあったが数々の母子の思い出が去来していた。可奈子の後ろ姿を見つけたひとみは、「待ってよ!」と呼び止める。

「なんで行っちゃうの?」と言われ、可奈子は「私には母親の資格はないのよ。…あなたには、健介もいる、悠一さんもいる。それを見届けられたから、もう良いの」と言って立ち去ろうとする。

ひとみは、「『最後まで希望を持って』ってバカみたいに言い続けたのは、あなたでしょ?だったら、最後まで見届けてよ…お母さん!そばにいてよ、お母さん」と叫ぶ。幼い頃に置き去りにした姿が重なり、可奈子は車椅子から立ち上がるひとみを抱きとめる。

花嫁姿のひとみは、健介、叔母・早紀(美保純)、可奈子たちに三指をついて「今までお世話になりました」と言う。

多くの人たちに祝福され、ひとみは結婚式を挙げる。「人は、独りきりでは生きていけない。だけど、勇気を出して手を出せば、誰かがきっと手を握ってくれる。そのぬくもりを感じた先には、きっと最高の笑顔が待っている」と思う。

季節は秋を迎え、草原の中でひとみは可奈子に膝枕をされていた。満ち足りた表情で、ひとみは目を瞑るのだった。

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