ドラマ「わたしを離さないで 第2話」あらすじ・ネタバレ

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保科恭子(綾瀬はるか)は、臓器提供を行う特別な使命を追う人々の世話を行う介護人を行っていた。介護人として、恭子は美和(水川あさみ)の身の回りの世話を行うことになった。だが、美和は自分から土井友彦(三浦春馬)を奪った女であり、複雑な思いを抱えつつ美和と再会する。

美和は、友彦が恭子にプレゼントしてくれたCDを持っており、恭子はしばらくその場から動けなかった。そんな恭子に、美和は「誰が殺したんだと思う?森の殺人鬼事件だよ」と、子供の頃の話をする。そんな美和の言葉に、恭子は「この女は、何をしたいのだろうか。からかっているのだろうか…今すぐ、この場で殺されたいのだろうか」と思う。

「陽光学苑」校長・神川恵美子(麻生祐未)から、子供たちは自分たちが背負った特別な使命について聞かされる。子供たちは、外界の世界に暮らす怪我や病気となった人々のため、臓器提供を行うために人工授精で”作成”されたのだった。

子供たちはそれぞれ、彼らの使命を受け止める。だが、土井友彦は「なんで俺らの体を、あげなきゃならないんだ?」と疑問に思う。

新任教師・堀江龍子(伊藤歩)は、まるで子供たちを洗脳するかのような神川校長の教育方針に反発する。そして、「こちらの都合を彼らに押し付けているだけなのに…それを、”使命”だなんて。偽善にもほどがあります。心が傷まないんですか?」と詰め寄るが、神川校長は「全然痛みませんね。私は本当にそう思っていますから」と、全く取り合おうとしない。

友彦は、塀の外の世界に思いを馳せる。「殺人鬼がいる」と言われる塀の外だったが、教師たちが通ってくることもあり、そんなものは存在しないのではないか、と友彦は考え始めていた。

「陽光学苑」では、年に一度の展示会の日が迫っていた。マダム(真飛聖)から作品を選んでもらえれば、外界の品物が購入できる販売会で使えるコインをもらえるということもあり、子供たちは創作活動に打ち込んでいた。

恭子は、堀江教諭が神川校長の話を聞いて怒りを覚えているような表情を浮かべていたことを不思議に思っていた。「提供」が本当に”使命”なのか、どうして自分たちが”使命”を果たさなければならないかを考えていた。

堀江教諭は、子供たちにサッカーを教え、次第に友彦は友人と打ち解け始めていた。一方、山崎次郎(甲本雅裕)教諭、神川校長らは、堀江教諭が「社会」や「スポーツ」など学苑にそぐわない教育を行っていることに、眉をひそめ始めていた。一方、堀江教諭は子供たちに待ち受けている未来について、「未来は変えられる。変えなきゃいけないんだよ、そんな未来は」と伝える。

マダムが、展示会の選考会場を訪れる。その選考の様子を、子供たちは固唾を呑んで見守っていた。そんな中、友彦が1人、自分たちから離れていくのを見かける。友彦は塀の近くまでやってきており、友人たちはハシゴで塀を越えて外部へと出る。

展示会では、恭子の絵は選ばれたが、意気込んでいた美和の作品は選ばれなかった。恭子は、美和の作品を持って「マダムさん、見落としたのかもしれない。見せに行こう」と提案する。恭子たちはマダムの前に現れ、マダムは子供たちを目にしてぎょっとした表情を浮かべる。

恭子の「マダムさん、見落としされたんじゃないかって…」という言葉に、マダムは「見落としたかもしれませんね…」と言い、美和の作品を手にする。恭子は、マダムの反応に「変だったよね…」と不思議に思う。

友人は、恭子の勇気ある行動を賞賛する。美和は、自分の作品が認められたが、恭子が褒められることに複雑な心境となる。

クラスメイトの真実は、恭子に「マダムは、まるでゴキブリを見つけたような感じだったんじゃないかしら。大して害があるわけじゃないのに、薄気味悪くて怖いじゃない?マダムも、私達をそんな風に思ったんじゃないかしら」と言う。

友彦の友人2人は、塀を超えて外の世界を初めて目の当たりにする。そんな2人を、神川校長はGPSを利用して発見し、迎えにやってくる。

友彦は、外界に出た友人2人が、教師に「怪我をしてな…」と帰ってこない理由を伝えられ、ショックを受ける。友彦は、ハシゴを昇ろうとしたところ、壊れて外に出られなかったのだと恭子に伝える。

恭子は、自分の荷物入れからCDがなくなっているのを見つける。美和は、恭子のことを心配して「探さなきゃ」と、ルームメイトにも一緒に探すように言う。その様子を、真実は冷ややかに見ていた。結局、CDは発見されなかった。

神川校長は、子供たちに「皆さんに今日は、悲しいお知らせがあります。4年の三村君と内田君の2人が、行方不明です。ハシゴをかけて外に出て、どこに行ったか分かりません」と告げる。

動揺する堀江教諭に、神川校長は「子供の提供は、強く望まれています。それは、大人よりも」と告げる。堀江教諭は、2人の生徒が「提供」に出されたと知り、ショックを受ける。

そして神川校長は、「陽光学苑の生徒は、ここを出ても3年は提供を免れます。それは、ここの生徒が知的で従順で、提供に理解があるからです。ですが、ここを脱走することが当たり前のように感じる生徒が出た場合、どうなると思いますか?答えなさい!」と堀江教諭に詰め寄る。堀江教諭は、「…特権がなくなります」と答える。彼女は、自分が2人の生徒に外部の世界へ出ることを焚き付けてしまったことを後悔する。

陽光学苑の門に、血液が付着した靴がかけられ、生徒たちに衝撃が走る。だが、真実は冷ややかにその様子を見ており、恭子に「仕組まれているって思わない?こうして殺人鬼の話がまことしやかに噂されて。私達に、”提供”をさせるために、こうしているんじゃない?」と指摘する。

恭子は、堀江教諭に「本当のことってなんですか?」と訊く。すると堀江教諭は、「神川先生が言ったことが本当よ」と言う。だが、恭子はそれが嘘であると分かっていた。

…病室にいる恭子は、「学苑にいた頃、恭子のCDがなくなったよね?アレ、誰が盗ったのか分かる?」と訊く。CDがなくなった後、美和は中等部の生徒からCDを買い、恭子にプレゼントしていた。中等部の生徒に声をかけるという行動を行った美和を、ルームメイトは褒める。

…ベッドに横たわる美和は、「私が盗った」と言いたいようだった。だが、恭子は「私がやったの」と言う。美和は、思いもよらぬ返答に驚く。恭子は、「二度とあなたには操られない」と思うのだった。

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